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異世界読書ライフ  作者: 白野威 藍玉
初心者訓練編
28/28

念願の読書タイム!

前回のあらすじ


明らかチートくさいパーティから追い出されましたとさ。

「…というわけで、どうしたら良いですかねぇ…」

「…はい?どういうわけでしょうか」


 あの後、俺はアルムさんに相談しに行っていた

「え?いや、同期のパーティに入れそうにないので、どうしたら良いでしょうか、という話なんですが」

「最初にそれを言ってください、流石に『というわけで』から始まる会話から何を察しろというのですか?」

「またまた〜、アルムさんの事ですし?事前に大体の事を察していたから、こうやって相談に乗ってくれてるんじゃないですか?」

「貴方は私をなんだと思ってるんですか?」


 とまあ、こんな感じに始まった人生相談、もとい冒険者としての相談


「まあ、その話は置いておきましょうよ、今はパーティの話です」

「はぁ…わかりました、貴方が今回の依頼で活躍しすぎたせいで、その便利さは自分たちを腐らせるばかりでなく、貴方の足を引っ張ってしまうと感じた同期に自分たちとは違う、もっと良いパーティに入ってくれと頼まれたという話ですね?

 それならギルドの方でフリー冒険者を斡旋できますが、少々時間をいただく事になります、よろしいですね?」

「あれ?俺そこまで話しましたっけ?

 まあ、話が早いならそれでいいか…

 ああ、えっと、そんなシステムもあったんですね、お願いします…」

「はい、かしこまりました、それでは、他に相談なんてありませんよね?」

「あ、はい…」

「はい、それでは、お疲れ様でした」


 まさかのスピード解決、話を始めてから10分経っていない

 もっと長くなると思ったのだが…これはアルムさんの技量が素晴らしいのか…それとも本当によくある相談なのか…

 どっちもか


 さて…予定より大幅に時間が余ってしまった…

 と言っても、こっちに知り合いなどいないし、行きつけの店もない

 故にこの後も予定などないのだが


 言ってて悲しくなってきた…

 つまり、精神的な時間というわけで…

 まあいいや、一応宿に帰って…本でも読もう…


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 はい、所変わっていつもの宿のいつもの部屋です

 帰ってきたついでに風呂にも入ってきた


 お待ちかねの読書ターイム

 今回の本は、「ギルド特製:世界の魔物図鑑」

 つまり、薬草図鑑の魔物バージョンだ


 今は魔道書籍に収納しているため関係ないが、この図鑑、薬草図鑑と同じ分厚さなのにもかかわらず、ページ数が5倍近くなっている

 元の世界の辞書はページを薄くして同じ分厚さにしていたりもするが、こちらの世界にそこまで紙を薄くする技術は無いはずだ

 そして、どれだけ薄くしたところで、5倍と言うのも無理がある数字だ

 多分、魔法的なアレが作用しているのだろう


 なんでも魔法って言ったら済むと思うなよ!


 さて…読むか…


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 …


 読めねぇ…


 ほんと、なんか、あれだ

 脳が理解を拒否する感じ


 文字は読める、だけど、説明の内容が読めない

 なんというか、極マイナーな分野のディープで専門的な学術書を読んでる感じ


 所々理解できるけど、文として頭に入ってこない


 あと、単純に文章量が多い

 妙にページが多いと思ったら、1ページ半を説明と特徴、残り半分をスケッチや絵と、贅沢なページの使い方をしていた


 全項目が専門的かつ難解で文字も細かい

 そのうえ、ちょくちょくこの世界特有の名称が出てくるのも難解さを増させる要因になっている


 単純に読むだけで精神力が削られる

 眠たくなってくるってレベルじゃ無い

 なんというか、一文ごとに意識が飛びそうになる

 頭痛がひどい、今読むのは断念しよう…


 さて、恒例のステータス確認…

 …正直もう文字を読みたく無い

 寝よう…

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