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母と同僚のせいで生きるのがつらい

母「朝よ、起きなさい」


魔王(私の一日は同居の母に起こされて始まる)


魔王「お母さん、おはよう」


母「おはようじゃないわよ、この子はもう! 毎日毎日、私に起こされないと起きないんだから。同僚さんもう来てるわよ」


魔王(寝ぼけ眼で食卓の席に着くと、先に食事をしていた彼女が頭を下げる)


側近「おはようございます」


魔王「おはよう」


母「いつもいつも迎えに来てもらっているのにごめんなさいね、同僚さん。この子、職場で迷惑かけてないかしら?」


側近「いえいえ、お母様。とんでもありません。彼女の有能さは私が保証いたします」


母「あら、そう? 同僚さんに言ってもらえると、私安心できるわあ……」


魔王(娘そっちのけで話し続ける母と彼女をよそに、私はもそもそと食事をとる。客人なのはわかるが、私と彼女で明らかに食事の見栄えが違うのはなぜだ、母よ)




魔王「じゃあ、いってきます」


母「はい、いってらっしゃい。側近さん、娘のことよろしくね?」


側近「任せてくださいお母様。命に代えても彼女をお守りいたします」


母「命に代えてもって、おおげさねえ。娘なんて、鞭でたたきながら働かせればいいのよ」


魔王(いや、彼女にとってはおおげさじゃ……って、その手があったかみたいな顔してる!?)


側近「……お母様、たたくとはどれぐ…」


魔王「は、早く行こう! 会社に遅刻しちゃうよ!」


魔王(彼女の手を取って走り出す。いやいや、無理だからね? あなたにたたかれたら私なんて一発で死んじゃうから!)

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