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Second Life 37

今回も短いです。申し訳ございません。

 各自準備を整えてハルアさんの店を出て俺達が向かったのは依頼を受発注している場所だ。よくあるゲームで呼ばれる名前はギルドだ。

 だがこのゲームでギルドと言うとごっちゃになってしまう。が、このような場所はギルドと呼びたくなる性なのだろうか皆関係なくギルドと呼んでいる。

 まぁ、ギルドに所属していないプレイヤーからしたらここがギルドではある。

 また、ギルドではギルドのメンバー募集が掛けられているため、ギルドに来てギルドを探すプレイヤーも少なくない。

 ギルドには様々な依頼が張り出されている。他の街のギルドでも張り出されている共有依頼や、その場所限定の限定依頼があり、素材採取、モンスター討伐など種類も多い。


 また、依頼の中には強制発生型依頼がある。

 俺達が今回受けるのはこれだ。


 昼間など時間があるのなら素材を採取しながらゆっくりとモンスターを探してということが出来るのだが、今は夜のため時間も惜しいという事から強制発生型依頼を受けた。


 強制発生型依頼は決められた場所にいくと特定のモンスターが現れる、またはいると言う物だ。


 今回の依頼で討伐するモンスターは、ファクターヴァッドベアー。

 体長は小さい個体で3m、大きいもので6mの熊型のモンスターだ。


 ファクターヴァッドベアーは風属性と火属性の魔法を使うモンスターで、個体によってどのレベルの魔法まで使うかが変わり、小さいからといって使う魔法のレベルが低いわけでもない。

 小さい個体でも高レベルの魔法を撃ってくる奴は少なくないらしい。


 俺はまだ一度しか戦った事が無く、その時もユカとミカンの二人が一方的に攻撃をしファクターヴァッドベアーが魔法を撃つモーションを取った時はルルやミサちゃんがそれを魔法で止め、またユカとミカンが殴るを繰り返しあっという間に終わってしまった。


 俺は殆ど立っているだけで終わってしまった。


 あまり、いや全く強さを見ることなく討伐が出来てしまった。

 なので、俺がまともに戦うのは今回が初めてとなる。


「皆準備はいい?」


 エレナさんの問いに全員が頷いて答えた。


「じゃあ、編成だけどユホちゃんとマロンが前衛、私とハルアが後衛ね。アリアちゃんの使う装備を教えてもらって良いかな?」


「あの……とても言いづらいのですが、私の装備攻撃力が殆どないんです」


「どういうこと?」


「私の装備盾なんです」


「あぁ~、そういうことか!」


「あの、それってどう言う意味か教えてもらっていいですか?」


「アリアちゃんの言っている盾って言うのは普通の装備しているような盾じゃないのよ。EXスキルって呼ばれているレアスキルね。スキル名は《盾の奏者》。内容としては盾を持たなくても出現させて動かせるっていうスキル」


「それって相当強いスキルじゃないですか!」


「まぁデメリットが無かったら良いスキルよね」


「デメリットですか?」


「うん。《盾の奏者》はデメリットさえ無ければ多くの人が使う可能性のあるスキルなんだけど、そのデメリットが大きすぎたのよ。盾以外の武器を装備する事が出来ず、特定の攻撃系スキルの使用が出来なくなるってのが《盾の奏者》のデメリットよ」


 エレナさんの説明を受けて俺が思う事は一つ。

 デメリット酷すぎるだろ!!だ。

 武器がもてないだけでなく特定のスキルすらも使えなくなるとはなんでもデメリットが酷すぎる。


「その、使えなくなるスキルって何があるんですか?」


「それは私も知らないんだよね。アリアちゃん教えてもらってもいいかな?」


「はい。使えなくなるスキルは攻撃系のスキルが大半ですね。なので今このスキルを使っているのなんて私以外は見ないですね」


 だろうな。

 こう言ってしまってはなんだが、全スキルの中でも最下位を争うんではないのだろうか?

 俺はまだSLOのスキルはまだまだ分かっていないのは多い。けど、今聞いただけなら不遇スキルまったなしだ。

 なのに、なぜアリアはこのスキルを使っているのだろうか?

 さっき少し前に聞いた話では基本ソロでやっていたと聞いている。このスキルじゃモンスターを倒す事なんて出来そうにないし、倒す事ができるとしても時間も掛かりそうだし、強いモンスターを相手にする事は出来なさそうだ。


「そのスキルをセットしながらじゃソロはきつくないか?」


「はい。とっても大変です。カウンターアーツがあると言っても与えられるダメージはたかが知れてますし、何よりも盾の操作自体が難しいんですよ」


「その盾ってどうやって操作するんだ?」


 思いつくのは視線認識や脳波感知らへんか?


「そうですね、指輪とか腕輪を装備して装備している手、腕を動かすと盾もそれに反応して動くんです」


 あ、結構アナログなのな。

 まぁ、視線認識とかよりもこうやってアナログな感じの方がゲームって感じで俺は好みだ。


「私の場合はこれです」


 こう言うとアリアは腰に帯びている棒を取って見せた。


指揮棒(タクト)です」


「指揮棒?」


「はい。先程も言いましたが一般的には指輪とか腕輪が基本的です。私の指揮棒(これ)は特注です。こっちの方が操作がしやすかったので」


 俺は《盾の奏者》を持っていないし、今存在をしったからどんな風に盾が動くのとかは一切知らないからどんな風になるのかは気になる所だ。


「よし、説明も終えたみたいだし再確認しようか。前衛は、ユホちゃんとマロンにアリアちゃんでアリアちゃんは主にタンク役とユホちゃんとマロンの即時サポートで後衛は変わらず私とハルア。これで大丈夫かな?」


「はい。問題ないです。今日はよろしくお願いします!」


「うん、よろしくね。さぁ、行くよ!」


「「「「おう!!!!」」」」


次の話では戦闘シーンを書けたらなと思っております。

誤字脱字ありましたら感想等で言ってもらえると嬉しいです。

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