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Intent 6

ブクマ評価感謝です。明日投稿出来なさそうなので今日させていただきます。投稿できそうだったらさせていただきます。

脱字がありましたので修正しました。

無線が切れ少し落ち込んだ気持ちを元に戻し俺も移動を始める。俺の向かうのは今いる場所から一キロ程離れた場所の建物。予測では絶対に通る道がある、そこを待ち伏せて数を減らす。じゃなきゃ俺がリューク達に成績で勝つのは厳しくなる。

俺はどうしてもあいつ等に聞いてもらいたいことがある。俺がやりたくても出来なかったことをやって貰う。そのためにも勝つ。あいつ等には勝っても負けの気分を味わって貰う。固い意志でゲームから離れてた俺にもう一度この世界に来させた事を後悔させる。これでさっきの黒歴史もチャラにしてやる。

後の事を考えてちょっと口元がまた緩んでしまった。

これ見てる人どう思うんだろうな。少女が不人気のスナイパーを持ちながらにやけてるって絶対可笑しな子とか思われてる気がするんだよな……


プライベートマッチは勝負する者以外は参加は出来ないが、大会の申し込みなどができるメインタワーではモニター中継が行われる。その戦いは賭けがよく行われている。始まる前に確認したが、勝つ確率で言ったら男達の方が上だが、やっぱ嫌われてるのか殆どが俺らに賭けていた。


目的地に向かいながら気分をもう一度落ち込ませていた。

「よくよく考えたら、これ見られてるんだよな……はぁ……目立ちたくない」


止める前は目立つのは嫌いじゃなかったけど、VR世界から離れて、エゴってみたら出てくる出てくる俺の事。それ見てたら恥ずかしくなっちゃって黒歴史となった。本当に最近追加された俺の黒歴史だ。よくテレビでエゴサーチはしない方がいいですって言っている芸能人がいる。昔の俺はなんでそんな気にするのか気になっていたがその気持ちを分かる日は突然やってきた。あの時の心を抉られるような悲しみと恥ずかしさは今までで一番だった……それを竜に言ったら笑われたし最悪だった。


つい最近のことを思い出しながら目的地には何事もなく着くことができた。リューク達はもう撃ち合いが始まっている。


「早くきやがれ…早く終らせてやる……」


先程は何も無いとか言ったけど、やっぱあった。俺に問題はあった。

昔のことを思い出してたら、暴言を言われていたことを思い出した、それを竜に言って笑われたことも思い出した。なんかそうしたら、体の奥から、ぐつぐつと湧き上がるイラつきがあった。この苛立ちを誰にぶつけるかと考えたら、すぐ近くにいるじゃないか……

こんなことがあって今に至るわけです。


イラついているが落ち着いている。不思議な感覚に陥っている。昔よく感じていた感覚によく似ている気がする。根拠は無い自信と言えばいいのかな?遠い敵でも撃ち抜ける気しかしない。


一定の呼吸で高ぶる気持ちを落ち着かせながらスコープ越しの男の一人に標準を合わせる。

ミニガン二人、アサルトライフル四人の火力で押す構成になっている。


「おい、リューク話が違うぞ。何が装備はそこまで良い物じゃないって言ってなかったか?」


イラついているのもあって強めの口調で全員に繋がっている通信でリュークに問う。

耳の先からは銃の発砲音がしている。もう交戦が始まっているみたいだ。それなのに軽い口調で質問の問いが返って来る。


『俺もこんなのは予想してなかったわ……ミニガンもいるしマジやばいかもな』

「そっちにもミニガンいるのか……まぁお前なら大丈夫だと思うし頑張れよ。無理に撃ち合わなくてもいいから無理だと思ったら逃げてこいよ」

『随分と軽いなユキ』

「お前に言われたくねーよ」

『そっか。なら無理だったら逃げるわ』


繋がってた通信が切れる。

リュークも頑張ってるみたいだし俺も頑張りますか!


「スゥ…ハァ…スゥ…ハァ…」


パスンッ…

サイレント音と共に放たれた銃弾は約三キロ先でこちらに向かってくる集団のミニガンを持っている男の一人の眉間に吸い込まれるように着弾する。

男はデータ片となって空へ消えていく。データ片として消えていく男を見た男達は何が起こったのか理解出来ていないらしく焦っている。俺は焦っている男達にもう一度標準を合わせる。


「定まらないな……でもあれは殺せるか」


予測線に音の無い攻撃に男達は焦っている様子がスコープ越しに見える。

動き回りすぎて狙う奴が迷う。でも、動き回っていても一人だけ遅い奴がいるんだな。

もう一人のミニガンを持っている男に標準を合わせる。


「……よし」

さっきと同じサイレント音がした直後男の眉間に着弾する。


これでミニガン二人は終了だ。でもこの場合アサルトを一人潰しときたかった。ミニガンは後に回しても距離を取ってゆっくりと仕留めればいいけど、アサルトは移動速度が縛られるわけじゃないから逃げ回られると面倒だ。

昔だったらあれくらい仕留められたんだろうけど、やっぱ完全には感覚取り戻せてないな。はぁ……どうしようか迷うな。リューク達を待つか?ダメだな……アサルトだけを残されると今の俺じゃ勝てないかもしれない。


『聞こえるかユキ!?』

「っ!?」


いきなり大声で通信が来たからびびった……ゆっくり話せないのかな?久しぶりなんだから考えろよな……とか思いながらもさすがに二回目だからすぐに正気に戻る。


「どうしたんだ?」

『四人削れたけど、シクルドがやられた。ミニガンがやっぱ厄介だな、一旦引くけどいいか?』


予想以上の成績だな、さすがゲーマー。残っても二人だと思ってたけどシクルドだけで済んだのは幸運だな。俺シクルド苦手だし……ナイスおっさん達!

馬鹿なことを考えながら状況を整理していく。俺らの残りは五人で、相手は六人、数だけで言えば勝てなくも無いがミニガンがまだ一人残っているし、俺のいる場所とリューク達のいる場所は離れすぎている。援護は当分出来ないな……


「撤退する時に遠回りして時間掛けながら来てくれ」

『わかった』


遠回りで来たら三十分程掛かる。その間にスコープ越しに見える奴らを減らせれば俺の成績は全員に勝ち、PTでも勝てる。ばんばんざいだねこれは。


「あれ?どっか行っちゃった……」

少し目を離したらどこかの建物に逃げられたみたいだ。


「あーごめんリューク、逃げられたわ」

『いやーお前マジないわー。神様しっかりやってくれよ』

「悪かったとは思ってるぞ?でもな次皆に聞こえる時にそれ言ったら真っ先に消しに行くぞ」

『おいおい今は仲間だろ?やめろよな』

『あのね今戦ってる最中なのよ?自覚あるの二人とも』

『神様ってなんのことなんですか?』

「今のは絶対にリュークのせいだからな。それとユーリンそれは気にしないでくれ」

『まずユキがしっかりと見てれば良かったことだろ?』

「あーもう俺が悪かったよ。ちゃんと見つけて教えてやるからそのまま負け犬らしく逃げて来い」

『ユキちゃんそれは酷いわよ!』

『私達負け犬なんですね……』

『そんなこと言ってお前がやられるなよ?』

「わかったわかった。もう移動するから切るぞ」


はぁ、悲しんだり怒ったり忙しい奴らだな。今お前らの今後が掛かってるのに軽くないか?


呆れながら廃墟を後にして、男達四人を探しに出た。

キリが悪いですが区切らせていただきます。

申し訳ございません。

誤字・脱字がありましたらご指摘お願いします。

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