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Intent 5

ブクマ評価感謝です。

昨日と同じで昼間投稿が出来ないと思うので深夜投稿です。

申し訳ございません。

スコープ越しに見えるのは射撃があったこちらに向かってくる、一人人数が減った一グループ。慎重にこちらへ近づいてくるが今回射撃があるのはこちらじゃない。あいつ等が俺のいる廃墟に来るには絶対に通る所があり、そこはルルからは絶好の狙撃ポイントとなる。


「もうすぐ来るぞ。準備はいいか?」

『えぇ大丈夫です。この距離でこの見晴らしは外しませんよ』


さすが、と言うべきなのだろうか、スナイパーを扱う人でこの距離でも外す人はいない訳じゃないのに、こんなに自信を持って『外さない』と言える奴は珍しい。


「後、二十メートルくらいだ。一番手前の奴を頼む」

『了解です』


耳元からは息を吐く音が一定のリズムで聞こえてくる。


ユキは距離をカウントで言い始める。


「5...4...3...2...1」

カウント終了とともに五人の集団の先頭がルルの視界へ入り込んでくる。


バズンッ!

スターズⅢよりも重い銃声が鳴り響く。

先頭の男の体は胸元から真っ二つに別れ地面に崩れながら消えていく。


【IGO】では撃たれても血は出ず、代わりにデータ片のようなものが出る。だからグロくはないが流石に真っ二つになると気分を悪くする人もいる。

俺はあんまり得意じゃない。だってリアルな場面が想像できてしまうから。


男達は予想もしていない方向からの射撃に焦りながらも身を隠すために俺のいる廃墟へと向かい走ってくる。

俺はルルの射撃の後予測線が現れる程度に標準を合わせて俺のいる建物をばらした。

スナイパーは接近されればされるほど不利になる。それは男達も分かっているだろう。だから乗り込んでくることは予想できている。

俺の予想通り男達は廃墟へと潜り込もうとしている。俺はそれを上から見ながらすぐ横の建物に向かい走り壊れて横が見える壁からジャンプをして乗り移る。


乗り移る時に下を見てしまった。俺のいる高さは約三十メートル程の高さがあった。

俺絶叫系とか、高いとこそんな好きじゃないから超怖かった。

ちなみに隣の建物との幅は七メートル程あった。普通なら空中で地面へダイブだが、《忍者》スキルを装備していると渡れたりもする。とっても怖いけど……とゆうか怖かったよ!


横の建物へジャンプと言う絶叫を味わって終った瞬間に元々いた建物は下からの爆発とともに崩れ落ちていく。


『ユキ君何が起こったんですか?大丈夫ですか?』

爆発が見えていたルルは焦った口調で俺の生存を確認する。


「あぁ問題はない。大丈夫だ」

『よかった…』と安堵の声が聞こえた。

あんあ爆発があったら誰でも驚くし、心配にもなるだろう。


『ちなみに何やったんですか?』

やはり何が起こったのかは気になるみたいだ。

あの爆発はブービートラップによるものだ。

クレイモアとC4による連鎖爆発ボーナス込みの大爆発。あれを喰らって生きてる奴はいない。たとえ《爆発耐性》スキルのレベルが高く耐えたとしても瓦礫に潰されて終わりだ。


『連鎖爆発ボーナスってなんですか?』

「連鎖爆発ボーナスって言うのは、一定の量が同時に爆発させることで爆発の威力が上がるんだよ」

『そんなの初めて聞きました』


それは当然だろう。これは公表されてない情報だし、情報屋も知らない情報だ。【IGO】の公式プレイが始まってすぐに気づいた俺だけの情報。これ売ったらいい値になると思う。


連鎖爆発ボーナスに驚いていたルルだが、すぐに一つの疑問が浮かんだらしい。


『でもあの爆発だと相当な量のクレイモアとC4になったと思うんですけど、それだけの量だと暗い場所だったらセンサーの赤いレーザーが見えるんじゃないですか?』

「それは《偽装》を使った」


《偽装》スキルは《スコープアイ》と同じ不人気スキルの代名詞とも言える一つと言われている。

これも俺からしたら不人気スキルに入っている理由がわからない。《偽装》の能力はクレイモアなどセンサーで爆発する部類の物を風景に溶け込ませて気づかなくすることができるスキル。この隠すのはプレイヤーが自分で隠さなければいけないので下手な奴がやると全然隠れないで丸見え。上手いと言われる奴でも見ずらいだけで見えないわけじゃない。それにまずクレイモアなどのセンサー式は使わない。フィールドが広すぎるため掛かる人は少ないし、威力が弱いからだ。それに《偽装》はどうやったらスキルLvが上がるか分からない奴が大半だからだ。【IGO】にはこんな感じでLv上げが不明なスキルが存在する。それらは全て不人気スキル入りしている。



『噂は本当だったんですね。《偽装》を使いこなす人がいるって言うのは』


ルルは感心をしながら驚きを表す。


「それに《偽装》は変装ができるようになるんだぞ。知ってたか?」

『そんな事も出来るんですか!?でもそんなこと今まで聞いたこと無いですよ?』


いやだってそれできるLvにいるの俺だけだし。不人気スキルと言われているスキルは全部後から覚醒している。それを全プレイヤーが知らない。皆テンプレに走りすぎだ……だから調子乗っていると足元を掬われるんだ。

俺は心の中で不人気スキルを馬鹿にする奴ら全てを馬鹿にする。


「まぁそれも終ったら話すから、まずは後の奴らを殺りにいくぞ。もうすぐリューク達は撃ち合いが始まると思うからそれを援護しに行ってくれ。俺は残りの六人を出来る限り減らす」

『了解しました。気をつけて下さいね』


俺らはお互いに自分の次の仕事場に向かう。

その時に無線は切れてた……ちょっと悲しいかも……


誤字・脱字があったらご指摘お願いします。

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