Second Life 9
ブクマ評価感謝です。
更新遅れてしまって申し訳ございません。
ログインしてから、まずゴブリンバースを倒した事によってどれだけ経験値が貰えたのかを確認する。
「結構貰えたな」
今のステータスはこんな感じだ。
―ステータス―
NAME:ユホ
武器:鉄の剣
副武器:
防具:布服(内着・外着・足)
アクセサリー装備限界容量 0/10
所持SP2
【剣Lv12】【合成Lv1】【鍛冶Lv1】【調合Lv1】【初心者生産者Lv1】【天星の領域Lv3】
HP:287
MP:188
大体こんな感じだ。
《剣》以外は《天星の領域》以外使っていないため、Lvが1つも上がっていない。
だから、今回はLv上げが出来ていない生産系のスキルを上げようと思っている。
まず、生産するには道具が必要な訳で、道具を買うためにメインストリートへとやってきた。
メインストリートの中でも中々の大きさをしている生産道具を中心に売っている店へとやってきた。
この情報は事前にユカにやミーサちゃん達に聞いといた情報だ。ミーサちゃんがβ版の時によく行っていた店らしい。
外見は他の店よりも装飾が多く、全体的に豪華な装飾をしている。
「……緊張するな」
「お兄さんどうしたんですか?」
入るのに戸惑っていると、後ろから知っている声が聞こえる。
「ミーサちゃん」
「こんばんわお兄さん。どうしたんですかこんな所でぼーと立って」
「生産をするための道具を買いに来たんだけど中々入る勇気が出なくてね」
「それなら私と一緒にどうですか?私も生産道具を買いに来たんです」
「ありがとう!」
今俺の目の前に美少女天使が舞い降りた。俺は一生この事を忘れないだろう。
心の中で、ミーサちゃんにお礼を言う。
「お兄さん行きましょ?」
「あ、あぁ」
ミーサちゃんが俺の先を行って、店へと入る。
店内は思っていたより人が少ない。
しかし、店内にいるプレイヤーは皆興味津々で商品を見ている。
店内には、それぞれ種類別に商品が並べられている。
合成用キット、錬金用キットなど色々な物が並べられている。
「お兄さんは何を買いに来たんですか?」
「俺は、調合キットと合成用キットを買おうかなって思ってるよ。ミーサちゃんは何を買いに来たの?」
「私は調薬キットを買いに来たんですよ。お兄さんは調薬キット買わなくていいんですか?」
「調薬キットと調合キットって同じような物じゃないのか?」
「似ていますが、別物ですよ。《調合》は回復系の物以外を作れるスキルです。《調薬》はHPやMPの回復薬を作れるスキルです。因みに《錬金》はアイテムを進化と退化をさせるスキルです。《錬金》の時にも専用キットは必要になってきます」
スキルについて全然理解していないな俺は……
今日ミーサちゃんに会わなかったら、まともな生産者になるまでに時間が相当掛かったはずだ。
「そうだったのか。全然知識がないから助かったよミーサちゃん。ありがとう」
「いえいえ。お礼を言われるまでもないですよこのくらい。気にしないで下さい。これからも分からない事があったら私を頼って下さいね」
「わかったよ。これから度々迷惑掛けることもあるかもしれなけど、改めてよろしくね」
「はい。じゃあ、早くお互いに買いたいものを買っちゃいましょう」
「そうだね。買い終わったらまたここで待ち合わせでいいかな?」
「了解です」
ミーサちゃんと別れ、店内を回る。
まず、俺は回復薬を作ろうと思っていたがミーサちゃんが教えてくれたため買い物の前に、《調薬》をスキル取得する。
それから、調薬キットに、調合キット、合成用キットを購入した。3つで合計3850Gだった。
購入前の俺の所持金は4110Gだったため、260Gしか手元に残らない。
「かなり減ったな」
貧しい所持金を嘆く。
俺の所持金の殆どはゴブリンバースとゴブリンを倒した時に手に入れた金だ。
あれだけ狩って、これしか貰えないのだ。そして手元に残っているのはたったの260G。切ないな。
「お兄さんお待たせしました。つい他の商品も見てしまいました」
「大丈夫だよ。俺も見て回れて良かったよ」
「それは良かったです。お兄さんはこれからどうするんですか?私はユカちゃんとかと合流する予定ですけど、お兄さんも来ますか?」
「俺は遠慮しとくよ。合成用とかの素材を採りにいこうと思ってる」
「そうですか残念です。ではお兄さん頑張って下さいね」
「ミーサちゃんも気をつけてね。それとユカに遅くなりすぎないように言っといてくれるかな?」
「わかりました!それでは私は行きますね」
「あぁ」
◇◆◇◆◇◆
「よし、こんなもんかな」
草原ステージにスライム狩りに出てから1時間が経った。今回はスライムばかりを狙って狩ってきた。
なんでスライムばかりかって?それはゴブリンを倒しすぎてゴブリンからドロップするアイテムをたくさん手に入れているからだ。スライムからドロップする《ブルーゼリー》と《Bスライム体液》という素材がドロップする。この2つはどちらもMPの回復薬を作るために必要な素材だ。
「次は採取だな」
ブルースライム狩りは終了したが、今日中に手に入れときたい素材がもう1つある。
その素材ってのは薬草だ。普通なら薬草はNPCや素材販売プレイヤーから買うらしいのだが、今の俺に金を使う余裕はあまりない。だから、採取する方法を選んだのだ。
「見つからないな」
なぜ普通なら薬草を買うのか。それはフィールドでの採取で薬草はあまり手に入らない。
買うとなると2Gなのだが、プレイヤーが手に入れる難易度としては高めだ。
進めていけば、薬草が大量に手に入れられる場所も存在するらしいのだが、そのフィールドが出るのはまだまだ先だ。
採取を始めてから手に入れた薬草の数はたったの13個。
これじゃあ全然足りない。買うのもありなのだが、今はやっぱり貯めておきたい。
「やっぱ金集めるか」
薬草採取を諦めて、俺は夕方に行った森へと足を運んだ。
森で30分ほどゴブリンを永遠と倒し続けて、今日はログアウトをした。




