表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/64

Second Life 5

遅れてしまって申し訳ございません。


ブクマ評価感謝してます。

「よし。やるか」



《SLO》の魔法の発動方法は二つ。

一つは、魔法の名前を唱えれば、技ごとに決まった時間が経つと発動される。

もう一つは、決められた呪文を唱える事による発動だ。


後者の発動方法は、魔法詠唱の本という物が必要になり、《言語学》と言うスキルが必要になるため、呪文詠唱による魔法発動を使う人は全くと言って良いほどいないらしい。


魔法の名前を唱える方法は、防具や杖などのスキル付与で《詠唱短縮》と言うのがある。

それを使えば、発動時間を短くする事ができる。

《詠唱短縮》以外にも、《連続魔法》というスキルも存在する。

このスキルは、冷却時間(リキャストタイム)を短くする事ができる。このスキルが付与されている武器や防具を多用する事により、ほぼ冷却時間(リキャストタイム)無しで魔法を撃ち続ける事が出来る。

けど、これを可能にする事はほぼ不可能と言われている。

なぜなら、この冷却時間(リキャストタイム)を付与できる素材アイテムは殆ど存在しないからだ。それに、このスキルを付与した強化が出来る生産職のプレイヤーがいないのも理由の一つだ。



そして、不可能と言われる一番の理由は、魔法発動タイミングを逃してしまうためと言われているらしい。

どんなゲームにもある話だろう。

FPSで例えてしまうと、セミオートの武器を高速で撃とうと思っても、現実的ではないと判断されてしまって銃弾が詰まり撃てない事がある。

それと同じ事だ。魔法にもタイミングと言う物が存在する

そのタイミングを掴めないと、連射して魔法を撃つ事が出来ない。



「え~と。どんな魔法があるんだ」



【星魔法】をタップする。



【星魔法】

《スターバレット》 《流星の波紋》 《シャインブロッサム》 《天雷の星枷》 《星屑の流星(スターダスト・レイン)》 



「星魔法は現時点で5種類か」


星魔法の詳細を順番に確認していく。


《スターバレット》 Lv1

星属性の高圧縮魔法弾を放つ。

Lvに応じて弾数が増え、威力が上昇する。



これは一般的な初期魔法が星属性なだけだな。



《流星の波紋》 Lv1

一時的に物理攻撃によるダメージを無効化する。

一時的にステータスを上昇させる。

星属性によるダメージ増加。

Lvに応じて、ステータス上昇時間延長。



これも一般的なステータス上昇スキルと同じなようなものか。



《シャインブロッサム》 Lv1

星属性の魔力砲を3方向から同時に放つ。



このスキルは、一般的な属性魔法の高位に位置する魔法だろう。


高位魔法が最初から使えるのか……



《天雷の星枷》 Lv1

指定した場所に罠式の星魔法を設置する。

モンスター、PT以外のプレイヤーが指定した場所に入ると、束縛(ロック)状態にする。

Lvに応じて、一度に設置できる数が増える。



これは闇属性魔法にありそうな魔法だな。



星屑の流星(スターダスト・レイン)》 Lv1

全方位に星屑を降らせる。

Lvに応じて、魔法発動時間延長する。

稀に、スタンさせることがある。



これが、この魔法の一番の大技だろうな。

広範囲魔法か。

星魔法のどれもが、強力だ。



「じゃあためしに撃ってみるか」



「スターバレット」


声だけが響き、沈黙が訪れる。




魔法の名前を言ってから約5分。



「何も起こらないな」


メニューを開き、ヘルプを確認する。



~魔法について~

魔法は、魔法スキルだけでは発動出来ません。

スキルの中にある、《魔力適性》・《魔力》を装備していなければ発動をすることが出来ません。

《魔力適性》・《魔力》・《火魔法》を装備していると、火魔法を撃つ事が出来ます。

魔法を撃つ際に必要なMP管理は十分注意して下さい。

魔法の中には、発動時間を通常より長くできるものが存在します。

通常より発動時間を長くする事により、MPの消費量を減らす事ができます。





説明はまだ続いてるけど、確認したい事は確認が出来たからいいだろう。


「はぁ。誰もいなくてよかった……」



今のを誰かに見られていたら、俺の黒歴史に登録されていた。

今度からは、こういうことがないようにしよう。



「魔法が使えないなら何をしようかな」



《星影》は今の俺のLvだと発動は殆どしない。

だとしたら、《天星の領域》しかないか。



「たしか、武器を貯蔵すればいいんだよな」



武器一覧を開き、スターカンナをタッチする。

すると、情報以外に、星域という覧が追加されている。


星域をタッチすると、武器一覧から消える。



一旦、《天星の領域》の発動方法を確認しなきゃな。

仕舞えても、使い方が分からない。


「魔法と同じなのか」


《天星の領域》の発動は魔法と同じ。

名前を言えば発動する。魔法と違う所と言えば、発動までの時間が無いことだ。



「よし。天星の領域!」


叫ぶと、足元から金色の魔方陣が現れ広がっていく。

俺を中心に、半径25m程の場所に、薄い膜のようなものが見える。


おそらく、これが発動領域なのだろう。



俺の右上に薄っすらと一本の剣が浮いている。

その剣は、刀身は白金で、綺麗な水色の模様があり、鍔の部分は金色の装飾がついている。

分類は、片手剣のため、あまり大きい剣ではない。


スターカンナに視線を向けると、薄っすらとした半透明から、色がくっきりと浮き出る。


《天星の領域》で放つ武器は全て、最初薄っすらと表示される。

それに視線を向けると、実体化して放つ事ができる。

矢は、イメージをすると、MPが勝手に消費されて撃つ事が出来る。



一本の木に狙いを定めて、スターカンナを発射する。

スターカンナは綺麗に一直線に狙いを定めた木に向かっていく。


スターカンナが木に当たると、「ドンッ!」と鈍い音をたてながら木を粉々に吹き飛ばす。


「す、すごいな……」


スターカンナが当たった木は、根元を残し上の方を全て吹き飛ばしている。

更に、スターカンナが当たった木の後ろの木までも吹き飛ばしている。


軽く放った気だったが、随分と威力が出たみたいだ。


威力の実証はこれで出来ただろう。

次は、一直線以外にも武器を放つ事が出来るのかだ。


放ったスターカンナは一度消え、また俺のすぐ上に薄っすらと半透明になって出現している。


さっきとは違い、曲線をイメージしながらスターカンナを実体化させる。

そして、粉々になった木の横の木に狙いを定めて放つ。


今回も、さっき同じように思ったとおりの動きをしながら木に直撃する。



「これも成功か。次だな」


次の実験は、MP消費による矢の攻撃だ。


さっきとは違い、イメージしただけで光の矢は生成された。

現在の俺のMP量で一度に生成できた矢は、13本だ。

13本の矢を一本の木を囲むように配置して一斉に放つ。


13本の光の矢はスターカンナよりも速いスピードで木を粉砕する。


この後、何度か実験を繰り返す。



「こんなもんか」


セーフティエリアに戻り、回りを見渡す。

多くの木が粉砕され、根元だけになってしまっている。

時間が経てば木などは修復されるが、まだ時間が掛かるみたいだ。



「もうすぐ来るかな」


時間も結構経ち、もうユカ達が来る時間だろう。

ユカの来るであろう時間まで木により掛かり、目を瞑る。

風の音だけが聞こえ、心地よい風が吹く。



「おにいちゃん!!」


この気持ち良い空間にとっても聞きなれた声が響いた。

今月いっぱいは、更新ペースが遅くなってしまいます。

ご迷惑お掛けします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
href="http://narou.dip.jp/rank/index_rank_in.php">小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ