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Intent 21

ブクマ評価感謝です。

次回の更新は、今回よりも早く更新できるように努力します。

ミカンとの壮絶な戦いを終え、この後は俺は危なげなくグループ優勝を遂げ、本選への出場を決めた。

リュークと、ルルも俺と同じくグループ優勝を決めて、本選への出場を決めた。



予選を終え、本選を明日と控えている俺と、竜、漆原含めた高校生メンバーで今明日の事について俺の家で話している。


家に着いたらまず俺がやらされた事は、簡単なお菓子作りだ。

話すのにも何か食べるものが必要とことで作らさせられたのだ。

そして、俺特製のアップルパイと紅茶を前に少し前のようにテーブルを皆で囲む。因みに島原はいない。島原は俺の事が気にくわないらしく、最近では竜達とも距離を置いているらしい。この事に関しては悪いとは思っている。けど、今の島原に何を言っても関係ないと思うから、放置している。話す事などができれば自然と島原のほうから話してくるだろう。



そんなことは今は置いといて、一仕事を終えたことだし、ゆったりとしよう。



「結局この中で本選行けなかったのは私と林檎ちゃんだけね」

「そうですね……がんばったんですけど無理でしたね」



二人は俺ら五人の中で予選へいけず、俺や竜、漆原は本選へ出場が出来ている。この結果だと落ち込んでしまうのは当然だろう。

しかし、誰一人として慰めようとはしない。なぜなら、皆ゲーマーでゲームに対して本気なんだ。本気でやって負けたならそれはしょうがない。慰めはしないが、愚痴なら飽きるまで聞き、次にいく。これがゲーマー同士で出来る事だとここにいる皆は分かっているんだ。だから、慰めはせず愚痴を聞いているのだ。



「なんであの時織咲が仕掛けた地雷に気付いてたらなー……」


「もうそれ何回目だよ。あれが無くても俺が勝ってたぞ」


「何言ってんのよ。完全に私が優勢だったじゃない」


「そんなの関係ないな。もしお前があれをかわしていてもゲーマーの意地で勝ってたぞ」


「何言ってんの?意地なら私の方がよっぽどあるわよ」


「おいおいその言葉は聞き捨てならないな。ゲーマーの意地なら雪穂や未樹よりも俺の方があるぞ」


「何言ってるんですか!この中じゃ私の方が先輩達よりもありますよ」


「それなら私も負けませんよ」


「おいおい静かにしろよ二人とも。ミカンは俺に負けて、夕崎も負けたんだ。すなわち意地があっても俺よりは下って事だよな?」


「あんた何調子に乗ってるのよ。油断しただけよ」


「先輩さすがに酷すぎます。悲しいんですからね!」


「油断するなんてまだまだって事だな」


「雪穂は俺よりも下だけどな」


「竜も言うようになったな。本選では即死亡とか止めてくれよな」


「任せな。お前に負けをくれてやるよ」


「じゃあ私は岸原君に負けをあげますね」


「それはいらないな」



この後、こんな感じの言い争いを続け、途中から帰ってきた優花と遊びに来たミサちゃんと絵実ちゃんがこの会話に参加して、皆の夕食を食べ、少し遅めの時間に解散となった。


ミサちゃんと、絵実ちゃんはまたも我が家に泊まった。

夜は早く寝るつもりだったが、部屋に突撃され、寝るまでに時間が掛かった。




「はぁ……まだ寝てたいな」


昨晩中々寝かせてもらえず、夜更かしをしてしまってとてつもなく眠い。

ゲームをやって遅くなるなら未だしも、ハイテンションの女子中学生三人を相手にするのは高校生と言っても、元々学校以外で外出を殆どしなかった引き篭もり廃人ゲーマーにはつらかった。

なぜか体が所々痛いが、体を起き上がらせ、寝癖を直し、顔を洗い下へと降りる。


階段を降りてる中からリビングからは明るい声が聞こえる。


リビングのドアを開けると、そこには美少女達がTVゲームでボクシングで死闘を繰り広げていた。

ミサちゃんはやっぱり見た目からは想像の出来ないスピードで絵実ちゃんから繰り出されるジャブやストレート、フック全てをかわしている。


俺がリビングが入った事により、夢中になっているボクシングゲームを中断し、俺の方へと駆け寄ってくる。



「おはようございますお兄さん。ゲーム勝手に借りてしまってすいません」


「おはようミサちゃん。別に気にしなくてもいいよ。今から朝ご飯作るからまだやってていいよ」


「ありがとうございます」


「お兄さんおはようございます。今日の朝ご飯は何にするんですか!?」


「もう絵実ちゃん、泊めてもらってるのに失礼だよ」


「別に気にしなくても大丈夫だから。おはよう絵実ちゃん。何か食べたい物あるかな二人とも」


「私は卵料理とかがいいです」


「私は作ってもらえるだけで嬉しいです」


「じゃあ絵実ちゃんのリクエストで卵料理を作るね。後優花はまだ寝てるの?」


「はい。優花ちゃんはまだ寝てますね」


「グッスリです」


「そっか。なら二人の分だけでいっか」


「優花のは作らないんですか?」


「作るけど起きてきてから作ろうかなって思ってね」


「やっぱり優しいですねお兄さんは」


「そう?ありがと。さっ、二人ともゲームやって待っててね」


「「はーい」」



冷蔵庫から卵を三つ取り出し、溶いていく。

それを三回に分けてフライパンに入れていき、丸める。

今日の朝食はオムレツとパン、サラダだ。

オムレツの中にはベーコンとチーズ、少量の野菜だ。

朝から量が多すぎるのも年頃の女の子は気にすると思い、あまり量が多くなく腹に溜まり、ヘルシーさを追求してみた。追求というほど考えてはいないけど。



「二人とも出来たよ。二人ともパンでよかった?」


「はい。ありがとうございます」


「はー!美味しそうです」


「あったかいうちに食べてな。この後は二人とも【IGO】で本選を見るんでしょ?」


「はい。応援してますねお兄さん」


「私達の分も頑張ってください」


「任せてくれ。出来るだけ活躍するよ」


この後三人で朝食を済ませ、優花が起きてくるまで折角なのでボクシングゲームを交代交代でやり、優花に朝食を作ってから、時間は少し早いが【IGO】にログインした。



そして、本選開始まで一人で行動をし、準備を整え、本選開始まで残り十分まで迫った。


本選開始が近づくにつれ、本選に出場しないプレイヤー達おボルテージも上がってきていた。


俺はそんな熱狂の中、一人静かに冷たく、とにかく集中していた。







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