CASE:プロローグ
4XXX年。
人口4億を抱える巨大未来都市は、犯罪率の急増により「新都 零区」と呼ばれていた。
異能を持つ探偵を集めた警視庁 異能捜査特別室・I.S.Oは、85の事務所に分かれ、街で起きる数々の事件を解決して検挙率を競っている。
最下位に甘んじる異色のチームこそ、「ブライトダスト」だ。
探偵、瀬戸 希は、異能を持たないにもかかわらず、泥臭い捜査と類稀なる観察力で、I.S.Oが拾わない小さな「困りごと」にもひたむきに立ち向かう「希望の探偵」。
彼の傍には、複雑な過去を共有する幼馴染の救者・朝霧 遥と、I.S.O.の重大な秘密を握り、自ら最下位チームに身を置いた元司令官・藤堂 翠がいる。
ある日、「ブライトダスト」は、一見すると些細な「困りごと」の依頼を受ける。
しかし、希が現場を掘り下げるほど、それらは新都 零区全体を覆う、巨大な「システムの歪み」へと繋がっていく。
なぜ、I.S.O.は最下位の彼らを泳がせているのか?
瀬戸 希のひたむきな努力は、巨大な闇の企みを打ち破り、新都 零区に失われた「希望」の光を取り戻せるのか?
これは、「輝く塵」と呼ばれた最弱チームが、組織の陰謀と、自らの過去に立ち向かう、未来型日常ミステリーの記録である。




