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最終章 恋は、何度でも


 数年経ったある日、エクリアスアカデミアに新しい教授が加わった。

 名前はセレナ・フェルディナン。

 元悪役令嬢。

 今は感情制御魔法の専門家だ。

 彼女は授業の合間を見計らって、毎日僕の授業を覗きにきている。

 そして、僕には見つかっては軽く叱られるのが日常になっていた。


「また、こっそり覗きにきたのか?」

「だってリオン、相変わらず真面目すぎるから」

「……セレナがいたから、真面目になれたんだよ」


 僕がそう言うと、彼女は笑い僕の手を取る。


「ねえリオン。もしまた契約を結ぶなら──『互いに恋してはいけない』とかじゃなくて……『一生、好きでいていい』って誓いにしようよ」


 セレナは僕の頬にキスをした。


「……それなら契約破ったって罰はないね」

「ああ。罰はもういらないしな」


 二人の影が夕陽に伸びる。

 魔法の花びらが舞い、風が囁いた。


 ──恋は、何度でも生まれ変わる。

 ──その思いが続く限り。


THE END

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