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異世界小説の歴史  作者: Ryuon
第二章
6/6

悪役令嬢ものについて

Youtubeチャンネルで動画化済みということもあり、ここまで一切触れてきませんでしたが、ここまできたら語りたくなってきたので、悪役令嬢についても触れます。

※実はあんまり詳しくないです




【悪役令嬢ものが流行った理由】

今でこそ女性向けの作品が流行っているなろうですが、2013年、まさに転生ものがランキングで当たり前に見かけるようになっていたこの頃、なろうの読者の人数は男性の方が多く、わりと偏っていました。

2019年時点になってしまいますが、以下の記事によると 男:女 = 7:3 です。


https://c.kodansha.net/news/detail/37977/


つまり、当時の女性向けの作品が総合ランキング上位に載るためには、必ず男性にもある程度評価される必要がありました。

そうなってくると、悪役令嬢ものが流行った理由はとてもシンプルで、男性でも楽しむことができるから、ということになります。


実際、悲惨な末路が確定しているゲームや小説のキャラに転生してしまった、という設定は男性向けのジャンルに対しても大きな影響を与えました。


たとえば有名どころでいうと、「没落予定なので、鍛治職人を目指す」などがあげられ、ゲームの中の没落貴族に転生してそのフラグを回避するために行動するような作品が数多く投稿されるようになります。

そして、これらの作品のキーワードにはもちろん悪役令嬢が設定されています。




【悪役令嬢というジャンル名になった理由】

個人的に悪役令嬢という名前になった理由の仮説が面白いので、紹介しようと思います。

というのも、女性向けジャンルで始まった流行とはいえ、悪役令嬢というジャンル名はやや具体的すぎると僕は考えており、男性ウケもいいので悪役転生モノや没落回避モノとかの方が適切にジャンル名を表現できていると思っているからです。


僕の中での結論としては、悪役令嬢という作品が誕生する上で最も大きな影響を与えた作品はこの2作品です。


- 「悪役令嬢後宮物語」

- 「謙虚、堅実をモットーに生きております!」


それぞれ2012年と2013年に連載が開始した作品になります。

この二つのうち、悪役令嬢後宮物語という作品は皆さんの想像するような悪役令嬢ものとは実は全く関係がありません。


しかしながら、一つの事実として以下の画像ようにこの二つの作品は全く同じ時期にランキング上位に掲載されていました。


挿絵(By みてみん)


悪役キャラクターとして転生し、悲惨な末路を迎えるのを回避する。この設定がある程度読者にとって人気があると気づき始めた作者たちは自分の作品に取り入れ始めます。

しかしながら、小説投稿サイトには数多くの作品が投稿されるため、設定が伝わるようにタイトルやキーワードを工夫しなければなりません。


通常の流行ジャンルの流れであれば「乙女ゲームの悪役キャラに転生したけど〜」といったようにタイトルで説明し始めてからジャンル名が定着します。

ですが、それが起こるよりも先に、この2作品が載っているランキング上位をリアルタイムで見ていた作者たちは、今流行っているこのテンプレは「悪役令嬢」という名前なのでは?と適当につけたことによってこの名前が始まったのではないか、というのが僕の仮説です。


以上が悪役令嬢についてでした。

婚約破棄とかについても語れればよかったのですが、僕は全く何も知らないのでこちらについても他の詳しい方がいつか似たような記事を書いてくれることを願います。

ストーリーエディタ NoveLand の方もよろしくお願いします!


https://novel-land.com/


執筆以外の作業時間をなくし、創作に充てる時間を最大化できるようなエディタを目指して作っています

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