礼宮の儀式 ③
礼宮の儀式とはその昔、初代礼宮当主が娘たちの婿候補を探すために試練の祠をつくったとされており。その詳細については、礼宮の当主とそのパートナーのみに受け継がれているとされている。光影界玉の話は礼宮当主の変装を隠すための建前的なものなのだろう。
試練の祠の入口までついた俺と華怜は扉の前に立っていた。
「いまから入るけど、しっぽ巻いて逃げるなら今よ。」
「華怜、おれ、華怜の為に来てるんだけど、その話し方どうにかならない?」
「そ、それもそうね。(司と二人きりになるなんてこんな感じじゃないと緊張しちゃうじゃにゃい)普通にするわ。普通に。」
「ああ、頼むよ。じゃあ行こうか」
そうして、祠の石扉を開け祠の中に入っていく。そこには魔法陣が描かれた台座があった。そこはちょうど2人が経てるくらいの大きさになっていることからここに立てということなのだろう。
「これが試練の祠にある台座ね。この上に立って、礼宮家の人間が神力を注ぐことで仕掛けが発動するといわれてるわ。さっ、早速行きましょう!!」
そういっておれの背中を押しながら進み2人で台座に立ち、華怜が台座の魔法陣に神力を注ぎ始める。するとあたりに光が満ちて転移する。
「へえ~ほんとに転移装置なんてほんとにあるのね。」
たしかに、転移したように感じるがこれは違うな。俺が空間魔法をしようとしても発動する気配がない。ということは、VRっぽい空間に意識だけ飛ばされたか祠の中の風景をARのように見せて制約をかけて結界をはっているかだな。礼宮の特徴からしておそらく前者だろう。先ほど当主様と話したが礼宮は幻影系の技があまり得意じゃなかったはずだ。
ということは久しぶりに一条の技だけで戦うことになるのか。厄介だな。まあ精神世界だから死なない限りは大丈夫だろう
そう考察していると華怜から激がとぶ。
「なに、ぼーっとしてるの?くるわよ!!」
気づいたら目の前に2体のお鬼がおり、その鬼の片方がおもむろに問いかけられた
「汝らの絆をもって我の力を凌駕し力を証明して見せよ。」
そして俺と華怜の初めての共闘が開始されようとしていた。
◇◆◇
「はぁはぁはぁ、ったくしつこいわね。いい加減やられなさいよ。。。」
華怜は鬼のつかう絶妙な距離感の妖術に攻めあぐねていた。便宜上紛らわしいため、風の術を使う鬼を風鬼、雷の技を使うのを雷鬼としよう。初代の礼宮様は結構単純らしい。姿は間違いなくあの風神と雷神だ。
「華怜、このままだとじり貧だぞどうする。」
「そんなのわかってるわよ。そういう、あんたは何か策はあるの」
雷撃を神力を帯びた槍で振り払いながら答える。
「汝らの絆をもって我の力を凌駕し力を証明して見せよ。っていったのってどっちの鬼だっけ」
「それは確か、風鬼のほうよ。間違いない。」
なるほど、ということは。
「華怜、いったん俺が風鬼の足止めして風鬼のすきをつくるから、風鬼に後先考えず渾身の一撃を当ててくれ。そうしたら試練が終わるはずだ。」
「司がそういうなら、その作戦乗ってやるわよ。でも一回限りであとはないからね。」
「外したら、その時はその時だ。俺が何とかしてやるよ。じゃあいくぞ。3・2・1」
カウントとともに俺は雷鬼のところにかけていく。
「(一条流)邪気就縛!!」
雷鬼を高速するとみせかけ目の端にとらえていた風鬼に霊力の縄ががとびかかり身動きを制限する。
「うがあああああああああああああ」
風鬼の雄叫びがビリビリと響く。
「お前の相手はこのおれだあああ!!」
咄嗟に雷鬼が助けに入るが俺が横から飛び蹴りでカットインする。その間に華怜の準備が整ったようでアイコンタクトがきた。
「華怜いけええええええええええ」
「いわれなくてもわかってるわよ。礼宮流槍術乾坤一閃!!!」
風鬼は胴体が泣き別れしさらさらと塵化し、消えていた。
俺と対していた雷鬼も風鬼がやられるのと同時に塵化し、消えていった。
その後、視界が切り替わり試練の祠に戻ってきた。
無事、試練の祠をクリアしたようだ。
何にせよ無事でよかった。
初めてファンタジーに挑戦しています。温かい目で温かい応援。いえ、熱い応援お願いします。
面の皮が厚いとは思っていますが。何卒よろしくお願いいたします。
感想とかいただいた日には多分泣いて踊り狂うかと思います。




