礼宮の儀式 ②
昼間を修行にあて、夕ご飯をいただくと華怜は瞑想を始めていた。
俺は自室に戻り、日課となっている魔法でつくった魚を泳がせていると
「お邪魔してもよろしいですか。」
とご当主様の声がする。最初は錯覚かと思ったが気配が間違いないので、
「どうぞ、お入りください」とお声がけした。
「夜分遅くに申し訳ありません。すこしお話してもよろしいですか」
「司くんは、華怜から帰還者だと聞いたのだけれどそれは本当かしら」
「やはり、内在する力がとても大きかったのはそういうことですか」
「すみません、帰還者ってのはなんですか。何となく意味はわかるのですがそもそも、俺の他にも異世界からかえってきた人っているんですか?」
「古より、特別な力を得る方法というのはいくつかありますが、その中でも強大な力を得やすいのが異世界からの帰還だといわれています。」
「先ほどの鳥の妖魔も異世界からこちらに送られてきたことになります。そもそも、封印の祠というのは、異世界をいききするための入口だといわれています。」
「その言われていますっていうのは・・・」
「礼宮の開祖は帰還者であるとの記述はありますが、誰もその、封印の祠から異世界へいききしたという記録がないのですが、この世のものではないようなものが出てくることからそういわれています。」
「それと、礼宮の儀式の本当の狙いを教えてください。自分と戦って勝ったらはい終わりなんてそんなこと在るのかなっておもって。」
「司くんは普段は天然ですが鋭いところもおありのようですね。」
「バカにしてます?」
「いえいえそんなことは。礼宮の儀式は礼宮の導士になる最終試練なのは間違いありません。ただ、戦うのは華怜ともう一人、司くんになります。まだこれは華怜にも伝えてりませんが、試練の祠には二人で入ってもらい無事出てきたものを礼宮の婿候補として認めるというものです。」
「えっ、そうなんですか。あの、命の危険とかは・・・」
「当然、危険がないということはありませんが、司さんの実力と華怜の力ならたやすくクリアできるでしょう。」
「そうなんですね。わかりました。まああと進も戻るも、華怜次第ですね」
「では、明日よろしくお願いしますね」
礼宮のご当主様はすっと出ていった。やはりつかめない人だ前情報も全くないし。なんか、俺のホントの姿についても、間違いなくばれてるなあれは。
その日は、修行の疲れもあったのかそのまま寝てしまい。なんだかんだで儀式当日を迎えていた。
◇◆◇
儀式当日、礼宮家の使用人のと華怜は先に礼宮の試練の祠に連れてかれていた。
当の俺は、別で礼宮の当主様、華怜の母親とともに試練の祠に向かっていた。
「昨日はよく眠れた?」
「ええ、おかげさまでよく眠れました。ただ、試練の祠の仕組みについて考えていたんですけど。どうしてもよくわからなくて。どうしても、礼宮の導士の方が変装して相手をしているとしか思えなくて」
「あら、うちのポンコツは全く気付いてないのによく気付いたわね。」
「まあ、あくまでも可能性の話でした。試練の為にどんな妖魔が出てくるかわからない異界への扉開けるのは非常にリスクが高すぎます。そうするとARみたいに拡張現実のような技を使うか別の相手を用意するかなので。礼宮の技で幻影系のは苦手だと認識してるので変装かと。」
「まあそんなところね。」
そんな話をしてると儀式の祠についていた。先に来ていた華怜とも合流した
「華怜、おはよう」
「おはよう、今日は足引っ張らないでよね。」
「華怜は手厳しいな。まあ頑張るよ。」
礼宮の使用人の方から準備ができたと連絡があった。
まあやるだけやるか。成り行きって怖いな。さあどうなることやら。




