邂逅
この国には、裏の社会を牛耳っている組織が古くから存在する。それは、社会の深いところに根をはり決して表にでてくることはない。そして、暗部同士での戦いもまた古より行われてきた。
“御前会議”は武家や忍者などを源流とし、剣術、格闘術に優れまた、瞳術や忍術など常識では考えられない現象をおこすこともできるという。
“第3者委員会”はパイロキネシスやサイコキネシス、などを代表とする超能力集団を中心として組織されいている比較的新しい
“礼宮神衆”あやのみやしんしゅうは陰陽道をベースとした力をもち、古から妖魔どもから人々を守る役目をこなしていた、元々は御前会議の中の一組織であったが江戸時代初期頃に袂を分かち独立した組織となっている。
◇◆◇
俺こと一条司は19歳の大学生、5年前(といっても、こちらの時間軸ではほんの半日ほど前)に異世界に召喚され魔王ユピテルを倒し異界の扉が開かれ帰還した。
異世界での修行の甲斐あって魔法が使え、肉体も帰還直前のまんまだった。
そして今日は、礼宮華怜あやのみやかれんの実家に招待されていくことになった。
11時に待ち合わせして、電車とバスを乗り継ぎ約2時間半が経過していた
「いったんついたわよ」
「は??まさか、ここ?」
「そ、ここ」
そこには時代劇にでてきそうな大きな門がありそこをくぐると玄関まで1キロはあるだろう広大な敷地、お屋敷は平安時代のお城を思わせる造りになっていた。
「ただいまーー」
大きな玄関をあけ、華怜が叫ぶ
「お嬢お帰りなさいませ」
「源さん、そのお嬢っていうのやめてって言ってるじゃないなんか
ヤのつく自由業みたいで好きじゃないの」
「すいやせん、むかしからこれできたもので、なかなかぬけやせん。ご迷惑おかけしやす。それから、そこのあんちゃんがお噂のお嬢のコレですかい」
「源さん・・・おこるわよ」
「すいやせん」
「こいつは、同じ大学でぼっちだったところを私が拾ったの。一条司っていうの。」
(華怜のやつそんな、感じで俺をみてたのか)
「華怜からもぐうっるrがkg」
だまってなさいと言わんばかりに足を踏まれる。
「それにしても、一条って名前かい因果なものだねぇ」
源さんが呟く、聞こえていたがここは、スルーが、良さそうだ。
「あっ、おばば」
「華怜様、息災でしたかな」
「はい、息災にすごしておりました。」
「ああ、紹介がおくれたわね。侍従長の源吉と侍女長のおばば。えっとおばばの名前は・・・」
「侍女長の久でございます」
「はじめまして、大学で同級生の一条司と申します。華玲さんと仲良くさせて頂いております。何卒よろしくお願いいたします」
「奥でご当主様がお待ちでございます。おあがりくさだいませ。」
「お父様がいるのね・・・」
「朝からまだか、まだかとそわそわしておりました。」
ながい廊下を案内されやっとただりついた場所は、時代劇でみる謁見室のような場所であり。上座にはロマンスグレーのナイスガイなおじさんが鎮座していた。
「お父様ただいま」
「おお、もどったか、わが愛しの愛娘」
「愛がかぶってるわよあなた。」
「お母様っ!!!!」
華怜がそのご婦人を見つけるや否や逃げ出そうとする。
「華怜そこに座りなさい」
「はい!!!!!!」
(どうやらこの家のパワーバランスは華怜の母親が一番強いようだ。さらに華怜は間違いなく母親似だろう。気の強いところはそっくりだな)
「華怜、まずそのお客様の紹介をしてちょうだい。」
「はい!!!大学で同級生の一条くんです。」
華怜のお母様は一瞬驚いた顔をしたがすぐに平静を装った。今までの俺なら気づけなかっただろう。だてに異世界を生き抜いていない、貴族どものどろどろよりはましだ。
「それで、二人の仲はどこまでなのかしら。華怜」
「はい!!!!!」
(いや、ビビりすぎだろう。)
小声で華怜が話しかける
「あの、状態のお母様に逆らったら、後で大変な目にあうのよ。」
「ニコニコして優しそうなお母さんじゃないか。」
「華怜、どうなの」
「とうぜん。婿候補として、連れてきただけでそれ以上はありません。」
「そうだ、目に入れてもいたくない最愛の娘、華怜に彼氏なんぞおってたまるか。実力を認めなければいや、実力あったもしても絶対にゆるさん。」
ドーーーーーーーン
屋敷の外から大きな爆発音がきえてきた。
「封印の祠の方からだわ、あなた」
「よし、わしが見に行こう。」
「お父様、私も行きます。」
「では、行くぞ」
「ああっ、」(俺をここに一人にしないでくれ)
「あの、一条さん。あの子、初めて家に友達をつれてきたよ。よっぽど気に入られたのね。あの子誰かに似てすごく荒っぽいところがあるから。なかなか友達ができにくくてね」
(わかるー基本不機嫌そうな顔してるし)
「あの子をよろしくね」
「はい!!!まかせてください。」
(ん、いま、なんかとんでもないこと約束させられたような。。。)
「さて、外に様子を見に行きますか、一条さんも行きましょう。」
「はい、行きます。というよりなにがおこったんですか?」
「そうね、礼宮の宿命といったところかしら。意外と落ち着いているものね、まるでこれが日常のような顔しているわ」
(怖〜なんか、全てを見透かしているようだな)
「そんなこと、ないですよ。これでも何がおこっているのか分からず混乱してます。」




