一条家当主のお願い
「さて、出発するぞ」
「そういえばあんたは実家に連絡しなくていいの?」
「華怜、俺、ほぼ勘当されてるんだぜ、帰りますなんて連絡したら、聖羅だけ帰らすことに何だろうが。」
「ふ~んそういうもんなのね。」
こりゃ絶対わかってないな、華怜の奴。まぁいい出発するぞ。
麓の街から聖羅の実家、綾小路家までま、いろいろ乗り継いでやく6時間俺の実家もほぼ敷地内みたいなもんだからいっしょだがな。いつの間に仲良くなったのか、華怜と聖羅がわちゃわちゃと騒ぎ、たいくつせずにすんだ。いやすごく疲れた。
そうしながらも、数数かずかぞえの四名家といわれている。俺の実家につく。
「立派な造りの門ね。」
「まあ、一応表の顔は昔、大きめの武家だったらしいからな。」
そんな話をしていると門からよく知る顔が出てきた。使用人兼俺の教育係の左近だ。
「なんと、司ぼっちゃん。お会いしとうございました。むむ、また一段といやこれは・・・成長なされて。しかも、そこにいらっしゃるのは聖羅お嬢様ではないですか。」
「すまん積る話もいいんだが、その。」
「心得ております。今は総司郎様のみおいででございますので。どうぞこちらからお入りください。」
話が早くて助かる。
俺は、門をくぐり一条家当主がいるといわれ通された応接間へ通される。そうここも礼宮の実家と同じで、大河ドラマに出てくるような謁見室で板間となっており一番奥に一条家当主が座っている。
左近がつないでくれたためスムースに謁見でき、すでに人払いもされていた。
「御前会議から足を洗ったといっても親子の縁が切れたわけでもあるまい。楽にしろ司」
「ああ、父さんありがとう。その方が話安いからな。とりあえず、聖羅を保護した。ここから約6時間くらい先の山奥でだ。護衛陣は何やっている。一条の名が泣きますよ。」
「まず、巫女殿を救ってくれたこと感謝しよう。それにしても山で助けたといったな詳細えお話してみよ。」
俺は、できるだけ鮮明に状況を説明した。第3者委員会の可能性、内通者の可能性そして俺が華怜と婚約し礼宮の婿候補となったこと。
まあ、礼宮の婿候補になったのが一番おどろいていたけどな。その後華怜が挨拶したら、わかりづらいが口元が笑っていたから喜んでくれているみたいだ。
「じゃあ俺たちは、帰るから、聖羅よろしく。」
「司、待て、聖羅様を一時的に預かってほしい。内通者の有無を特定するまでの間だけな。」
「はああ?いやいやいや。なんでそんな」
「一番安全で一番内通者の可能性が低いからだ。ほかに適任もおるまい。巫女様も司のことを慕っていることだしな。」
正直気が進まない。俺が聖羅を預かるということは少なからず華怜を巻き込むことになるからだ。それでも、聖羅の安全を一番考えるとそうなるか。
「礼宮華怜さん。私の方から礼宮本家には連絡しておきます。一時の間、何卒巫女様をお願いいたします。」
父さんが頭を下げたよ。ということは、よっぽどこの事件腹に据えかねてるな。
「・・・まあわかりました。一時的にですよ。それと、宮城にある別荘をお貸しください。それと左近と。聖羅を世話する人物が必要です。」
「わかった。それも手配しよう」
その後、聖羅は左近とともに本家は戻り旅支度を再度することとなった。
聖羅の旅支度をまってる間は居間で一条家の事情を華怜に話していた
「一条家は代々、長男に司、次男に司郎と名付けをすることが決まっていて後を継いだ時に総の字を次総司、もしくは総司郎と名乗るのが代々の決まりになっている。三男以降がついだ時はまあおいおいな。」
「ということは、司は長男なのね。」
「そういうことだ。」
そんな話をしている、外が騒がしくなっていた。
「司郎様そんなことおっしゃらずにお願いいたします。」
「まったく話にならんな、お前みたいな愚図は消えてしまえばいい。二度と俺の前に現れるな」
外で不機嫌な顔していた青年がドシドシと板を踏みぬくのではないかというような音をさせながら。俺と華怜がいる居間に顔をだす。
「お客様が来ているから挨拶するのがよいと右近がいうから来てみればなんと使い物にならず一条家の恥をさらすだけ晒し償うどころか逃げ出した司兄さまではないですか。ちなみにお隣の極上美人はどなたですか?そんな使えない愚図より次期一条家当主のこの俺といいことして遊ばないかい。」
最悪だ、今日は戻ってこないとの情報だったのに、あいつの気まぐれがでたか。




