保健室での話
ご無沙汰してます!すぐ書こうとか思ってたわりに、遅い!しかも本文が短い!ポンコツ過ぎてゴメンなさい。相変わらずの駄文ですが、これからも頑張りたいと思います!
三章 説明
僕は目を覚ました、消毒液そのもので出来たような保健室で。
さて、突然ではあるがこのような場面は現代において沢山の作品に登場しただろう。
① 何かとても辛いことやショックに見舞われる。
② 目を覚ます。(ここで「あぁ、夢か...」と胸をなでおろすまでがデフォルトだ)
結果:夢ではない
とまあ僕の場合①②は問題なく行われた、読者や視聴者の興味を煽るであろう、「記憶を失くしている!」等のありふれたオプションもついてはいない、ついていて欲しかった、とても、だが現実は非常なり、先ほど僕が気絶する2秒ほど前に「さてさてこいつをどうやって〜…」とか何とか電波バリバリ発言をしたその女は恐らく今ベッドの横の丸イスに座っている。だがコイツの姿は見ない方が良いだろう、僕は綺麗好きだ、清潔感溢れるこの部屋に今日食べた物をばら撒きたくはない。彼女が去るまでやり過ごすことにした。
◇◆◇◆◇◆
人間には生理現象というものが存在する。
それは老若男女問わず当てはまる絶対の法則だ、当然横にいる彼女にも、ソレに長い間見つめられている僕も決して例外ではない。
端的に言おう、いや言ったらソレに気づかれる。
(トイレに行きたい!)
僕の膀胱は既に破裂せんばかりだ、汚い話で申し訳ない。
僕は膀胱の圧迫感を和らげようと少し動いた、動くしかなかった。
モゾ..モゾ...
「おおっ!」
ヤバい、膀胱もだが。
「動いた〜今動いた〜!ねぇねぇ動いたでしょ」
コイツは僕のことを死んだと思って保健室に担ぎこんだのだろうか?だったらそれでいい、死人だよ〜動かないから帰って〜。
そろそろ膀胱が破裂してこのベッドは二度と使われなくなるだろうというくらいの尿意に襲われる。こんな時大体千円くらいならあげるから誰か尿意を止めて!と強く幼稚に心に思うのは何故だろうか。
その時、まだ僕が起きているか確認していた彼女が不意に僕の顔の前に顔を寄せた。女性は男性にはない女性特有の甘い香りを放つと聞くが彼女も例外ではないようだ。
そんなことより重要な情報は僕が目をしっかりと見開いていたということだ、許してほしい、僕のミスなんだ、彼女に背を向けてさえいれば目を開けていてもバレやしないと高をくくっていた僕の性格と、僕を襲っていた尿意のせいで散漫になっていた僕の注意力が起こしたミスなのだ。
彼女の姿を見た、相変わらずの美しい顔立ちだった、茶色がかった髪は肩の辺りで短く切り揃えており、目の前に光る二つの垂れた目は大きい、恐らくは美少女あるいは美人の類なんだろう。
こんなに美しい顔なんだ、僕が人より特別にこの人に嫉妬を抱くのは、当たり前なんだろう。
そこからはもう簡単なことだ。
激しい嫉妬と共に沸き起こる吐き気、数秒後には彼女から乱暴に顔を背け清潔感の溢れるその部屋に嘔吐した、彼女はというと「うひゃー」とか言って二歩ほど後ずさったがその声色に俗にいう「引く」という感情は一切混ざってはいなかった、不思議ではあったが、今は下からは吐き出さなかったことに対する感謝をどこかに存在しているかもしれない誰かに捧げていた。
重ねて、汚い話で申し訳ない。
読んでくれた方はありがとうございます!部活やら学校やらが忙しく、すぐに更新とはいかないですが、完結までしっかり書きたいと思ってます。
では!




