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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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4年目の終わり

描写を少しすっ飛ばしました。

 狐耳の少女は“街”に戻り、“お試しの迷宮”に何度か挑戦したり、“クエスト”を消化したり、受付の女の子と親しくしたりミラさんらと海に行ったりと忙しく走り回り、そして夏休みの期間も終わりに近づいた頃、各地に散っていた4年生達が学び舎へ戻って来た。ぎりぎりまで踏ん張る者、何日か余裕を持って“都会”で過ごす者等様々だ。

 長期間“実績”を積んで来た集大成の観せ方はクラスによって異なるが、“召喚士(サモナー)クラスは召喚魔法陣でのお供の見せ合いがメインとなる。

 出身地に帰って現地付近で契約して来た従魔を出す者やPTにくっ付いていって強そうなのと“契約”して来てそれを出す者が居ない訳でも無いが、実力不足なので大概が子ども状態かある程度育った者が多い。

 どんぐりの背比べだからか突出したレア“魔物”は居ないがそれでも成体に近い“魔物”を従えている者はその術者の力量を推察出来るので、ある者は得意そうな顔をしたり泣きそうな顔になったりと様々だ。

 無論、“実績”の方が評価されるので強そうな“従魔”を従えれたからといって即評価に結びつかない様な仕組みになってはいる。

 だから狐耳の少女も自分の召喚可能な“従魔”達の評価が普通位だったのは特に気にはしていない。

 それよりももう少ししたら始まる期末試験というか卒業試験は“学校”から渡された“召喚玉”を使って新たな召還を行うので、それに向けて少しでも“魔物”の情報は欲しいから皆して触りまくったりし合ってる。

 情報共有はある意味自分の手の内を明かしあっている様な物だが、どの“魔物”を召喚するか等といった事はそれこそ術者次第で如何様にも換える事が出来るのでデメリットにはなりにくいので寧ろ推薦されている位だ。

 後は兎に角その日まで自分が召喚しえる“魔物”をそれぞれ思い描く。最終試験で使う“召喚玉”はランダム要素が高くどの様な“魔物”が召喚されるかは使ってみてからでないと分からないけど、決して無意味なんかではない。

 因みに“召喚玉”の材料やなんかの代金は“ギルド”での“クエスト”の賞金の何割かが当てられているそうなので“学校”側も“ギルド”も結果的に観れば赤字にはならない仕組みになってる。

 “ギルド”は素材の収集の“クエスト”を増やせるし学校側も“素材”を手に入れる機会を得る事になる。持ちつ持たれつって奴だ。場合によっては“クエスト”とは別に学生すら素材収集の人手としてこき使えるのだし。

 そうこうしている内に日日は過ぎ今日はついに卒業試験の日。召喚玉のお役目が果たされる日でもある。これが終わればいよいよこの“学校”での生活もこれで見納めである。

 “召喚玉”による召喚失敗は普通有り得ないが、泣いても笑っても学生時代に召喚出来る最後の“魔物”だ。

 順番の来た狐耳の少女は“召喚玉”に魔力を込め、召喚魔法陣に投げ入れる。召喚魔法陣の真ん中で光り輝いたそれは作動した召喚魔法陣を補佐し、術者の魔力と周囲の魔力を練って召喚ゲートをこの“世界”の何処かに出現させる。

 そしてその召喚に応じた“魔物”を彼女の元へ呼び寄た。

学生最後の召喚で果たして何を召喚出来たのかは次回にて。

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