VSゴーレムと従魔進化
ゴーレムの倒し方が何か間違ってる気もしますが気にしない方向で
召喚魔法陣から出現したゴーレムは極端に腕がおっきくて長く、逆に脚が短くて小さいデフォルメが掛かった感じの物だった。
首に当たる物がなく頭が胴体にめり込んでる感じでモノアイに似たにも赤く光る目の部分が恐らくはコアなのだろう。その姿は何処か某水泳部ロボの系統にも似て無くはないね。塗ってないから木目調だけど。
「ギギギギッ」関節を軋ませながら腕を振り下ろしてくるゴーレムの攻撃を召喚獣達が避ける。
狼「ぐるるる。」犬「ヴーッ」角兎「キュィ」召喚獣達が戸惑ってるね。
そういや非生物型の“魔物”と戦うのはこれは初めてかー。“学校”の授業じゃ召喚メインだったから子犬でも練習用ゴーレムとも戦った事はないんだっけ。
魔術師系のクラスのヒトなら攻撃呪文で燃やしたりするのは楽なんだろうけど、こっちは今んとこ物理メイン。下手に道具で火を付けても避けるのが大変になりそう。
関節が軋んでる音がするって事はメンテとかやっててもそこが一番酷使されてたりしてるて事だから、そこを集中的に狙いますかっ。
「ゴガッ。」再び腕を振り下ろしたゴーレムの肘関節の横っ腹に角兎の頭突きで強打する。一撃じゃ全然足りないから犬や狼が囮となって攻撃を逸らし何回も同じ箇所を狙わせる。
「・・・」「ガシンッ!」練習用ゴーレムも体当たりで振り下ろした腕とは反対側から突進させゴーレムの体勢を崩し関節に無理っぽそうな負荷を掛けさせる。
私も杖で何回も関節部分を叩いたり突いたりして及ばずながら後押しをする。
「ギギィッ!?」バキャン!おし、片腕が外れた。後はこの腕をむんずと掴んで「とりゃー!」と隅へ転がせておく。ゴロゴロゴロ・・・。
どうやらこのゴーレムには復元機能は付いてないみたいだし、このまま叩きまくっていきましょう。取れた腕は一瞬武器に使えるかとも思ったけど結構重いんで使うのは断念。
片腕が取れバランスが取りにくくなり、より大降りになったゴーレムの残った片腕も攻撃を避けつつ執拗に関節を攻めてバコンと外してしまう。こうなればゴーレムに残った攻撃手段は頭突きだけ。ゴーレムが頭突きを繰り出した所で胴体の関節を練習用ゴーレムと一緒に背後からタコ殴り。
「ギッ!」「ゴンッ!」「ガッ!」召喚獣達も負けじとゴーレムの脚に体当たり等で打撃を何回も加えていく。終いには上半身だけになったゴーレムには目?からビームなんて攻撃手段も無かったので沈黙するまでにそれ程掛からなかった。「・・・!」コアの光が消えると同時に床の召喚魔法陣が帰還モードに切り替わりゴーレムの残骸が光に消えていく。外れてそこらに転がっていた腕や何かもいつの間にか回収されて光の中へと消えていった。
ゴーレムが消えた後再び召喚魔法陣が光り宝箱が出現した。用心しつつ開けると中にはなにやら刻まれてる銀色のプレートの様な物が。どうやらこれを詰め所に持って行けばいいらしい。
さて、それでは召喚を解除して外に行きますかね?と召喚獣達を観ると3匹達がそれぞれ光に包まれている。なんぞ?と思っているとそれぞれが新たな姿へと変化していった。ランクアップキターッ!!
角兎の2本の角がそれぞれ延び始めたと思うとお互いに巻き付き合い1本の大型の角へと変化する。これは一角兎とでも言うのかな?
子犬は大きさがちょっと大きくなっただけだけどなんか元よりフワモコ化して来た。大型犬か何かの子どもみたいになったね。・・・白い魔犬化の前振りですか?
つか、そういう意味じゃ狼の子の方が先に魔狼化してるっぽいんですが。やっぱり大きさは一回り大きくなっただけなんだけど、体毛が灰色っぽくなり、赤いい隈取りみたいな一本線が両目下に走っている。
子どもだからか流石にまだ魔法とかは使えないみたいだけど、明らかに魔力操作の類いを身に着けてるよこの子。将来有望なのかも。
後で先生とかにこの子らの種類とか“鑑定”して貰った方がいいかも知んないね。
召喚獣達がランクアップしました!犬や狼達はまだ子ども状態ですが。次回は解説回の予定です。




