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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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増える仲魔

 大所帯になったら『召喚従』て呼び方にしようかな。

 “都会”を出て真っ先に向かったのは懐かしの“村”では無く、あの最初の地だった。別に洞穴の中を確認したかった訳じゃぁない。私が目指すモノは“狼”な“魔物”さん。昼間は人通りがあるせいなのか引っ込んでる事の方が多いっぽいみたいだから、狙い目は夕方から夜なんだけどね。

 洞穴の近くで唯単に夕方まで待ち続けるのもなんかつまらないので、“村”の近くまで降りて角兎(ホーンラビット)を召喚可能になるまで時間潰してました。まぁ“野犬”で無くなった唯の子犬や練習用ゴーレムを召喚してのPT狩りの練習も兼ねてなので、倒すのは楽っていえば楽だったんだけど、角兎(ホーンラビット)て弱いようで結構喰らう頭突きは痛いし逃げ足速いから私でも中々とっ捕まらなくて。

 いよいよ日が暮れて来た所で山中に戻って“狼”を探す回る事に。≪危険感知≫で“狼”を見つけたら練習用ゴーレムで逃げ道を塞ぎつつ気配を出来るだけ消して取り囲んだ所で皆してタコ殴り。

 子犬や角兎(ホーンラビット)は夜間戦闘には向いてないから日が落ちきる前までの時間内で速攻で狩りまくる。“狼”は“野犬”同様に群れる習性があるから仲間を呼ばれたらこっちがヤバいので出来得る限り素早く倒す必要があるし、予算の都合もあって攻撃呪文なんぞは買えてないので使えないし論外。

 『ぐるるるぅ!』お。早速“狼”さん1匹追い詰めた!結構大きいね。練習用ゴーレムが“狼”の前に立ち塞がってるからかこっちに向かって来た。練習用ゴーレムは木で出来てるから全力で体当たりでもされたらヤバいんだろうけど、森の中じゃそうそう突貫出来る速度は上げられないから壊される可能性は低い。

 子犬が“狼”の尻尾を噛んで気を逸らし、仲間を呼ぼうと吠えようとする“狼”の顎を角兎(ホーンラビット)の頭突きで強打して防御の体勢を崩して攻撃率を出来るだけ下げつつ立ち回る。

 怯えた“狼”は逃げようにも練習用ゴーレムと私で壁を作ってるから逃げられない。結構えげつない方法使ってる気がするけど“狼”は狐種にとって強敵だしこっちだって出し惜しみなんかしていられない。

 戦闘を10回以上繰り返し、夜の帳が下りて来た所で最後は格闘の末にようやく召喚魔法で“狼”さんを召喚可能になりました・・・呼べたのは“狼”の成体ではなく、子どもだったけど。

 まあねぇ。成体な“狼”さん召喚するだけの実力はまだ無いのは分かるよ?子犬もこのまま育て続ければランクアップして成体になるのかな?今は呼べる様になっただけマシって事で良しとしますか。

                『アオオォオン!!』

 げ。森で“狼”が遠吠えしてるね。早いとこ“村”に入らないと宿屋が閉まってしまうね。この時間じゃミラさんとこにお邪魔するのも申し訳ないので速攻で山を駆け下りる。送り“狼”さんもこっちの速度にびっくりだよ。

 “村”の宿屋には“都会”からの回復師(ヒーラー)組が泊まってるから適当に挨拶し合って今日の所はさっさと寝る。明日はミラさんに挨拶したら“街”に向かって出発しなきゃ。

 

               -“魔物”解説- その弐

 練習用ゴーレム

:“学校”で貸し出される訓練用のゴーレム。硬い木で出来ている。“学校”の何処かにゴーレム倉庫があってそこから召喚されているらしい。球体関節で造りが単純。大概が生徒作なので防御にバラ付きがあり、召喚出来る者の腕次第でより完成度の高いゴーレムが呼び出せる。攻撃力は低いので壁担当。


 狼

:山地に住む中型~大型の“犬種”。個体で出現する事が多いが仲間を呼ぶ習性がある。狐種に取って強敵。体格の割りに臆病で昼間はまず視かけない。縄張り意識が強くヒトを見掛けると後ろから付いてくる癖があるが刺激しない限りは襲ってこない。“魔石”を持つ者は“魔狼”となり脅威度は上がるが性質は変わらない。

一気に召喚出来るのが2匹増えました。ゴーレムはレンタルなので後に正式なのを召喚出来る様にしないといけませんが・・・。

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