サモナーズ・クラス:学校2年目
授業のダイジェスト版的な何かです。今回は読む人によっては非常にツマラないので読み飛ばしちゃってもOKです。
召喚魔法。使い魔となりえる“魔物”や果ては異世界の“人”やら物質をも呼び出す事が可能となる魔方陣を使い、自らの配下として使う事も可能となる魔術。呼び出した“魔物”はそのままでは自分の意思で勝手に動き回るので大概は“調教”や“魔力”で支役してその行動を制御するのが“普通”。
また呼び出すに当たっては“魔物”の事をある程度は知って居なければならない。文化祭の際に呼び出された“魔物”達であっても観ただけでは初心者には普通は呼び出せない。身近で触ってみたり動きを見せて貰ったりして出来うる限りのイメージを頭の中に叩き込んでおく必要があった。
絵に描いた餅は絵に描いた餅でしかない筈なのだが、その常識が当てはまらないのが召喚魔法。召喚する存在を良く知っていなければ召喚された者が外見通りな存在とは限らなくても文句は言えまい。
召喚士の腕が未熟ならドラゴンを呼び出した心算が中身が犬だったり、まったく逆になる可能性も完全には否定は出来ないのである。召喚者が知らない物は呼び出せないが、向こうから召喚に応じてやって来てしまったりする場合も完全に無いとは言えない。呼び出した相手が格下ならまだしも格上だった日には目も当てられない事になってしまう。実力不相応な召喚は身を滅ぼす。
召喚した者の“なつき”度の上げ方等といった細やかな部分も触れるのは忘れない。但し“学校”で教えるのは基本中の基本なので、今後どう召喚の腕を上げていけるかは個人の努力次第。
呼び出した物が“物体”なら召喚魔法はそこで完結するが、呼び出したのが生きている“魔物”だったりする場合には召喚中は“魔力”を消費し続ける。召喚者の“魔力”が尽きれば当然召喚は解除されるし召喚した“魔物”が倒された場合は再召喚までに一定時間呼び出せなくなるというペナルティも存在する。
召喚された者にとってみれば召喚されている間に死んだとしても再召喚されれば復活出来るのである意味安い命と云えるのだが倒されたという記憶は残るので機嫌を損ねたりしたら同じ者は2度とその召喚士の召喚には応じないであろうという事も教えられる。
無論、授業ではいきなりナマモノを呼び出すなんて事は無いのでそこは安心だ。召喚魔法陣の描き方から始まり描く場所の応用方法や必要な物等を学んでいく。慣れれば“魔力”の軌跡を使って空中にも召喚魔法陣を描く事が可能となるのだが、今は無理なので紙の上だけ。
召喚魔法陣の描き方を教わったら今度は召喚魔法の練習に移行する。そこら辺に落ちている普通の石や草等といった物の“取り寄せ”から始まり、序々に召喚する物の難易度を上げていく。“野犬”の子犬を呼び出せる様になれれば一応は格好が付くので、後はひたすら失敗を無くす訓練をする。
因みに草の場合は生きてる存在扱いなので失敗すると枯れ草が出る程度で済むが、“野犬”の子犬の場合は失敗すると抜け毛とか抜け落ちた牙とか毛皮だけとか全身骨格だけとかだったりするので気が抜けない。
そんなこんなでほぼ1年を基礎学習を終える事が出来た2年生は学校行事もつつがなく過ごしつつ、3年でいよいよ実技な時期に入る事になる。その実技の内容はとは・・・
3年目まではこんな調子なので出来うる限り内容をぶっ飛ばします。次回は善処しますがまたその次がつまらなくなる予定なので今の内になんとかしないとorz




