目指すは『狐巫女』!でもその前に
まずは下地作りから始めるみたいです。
2年目。いよいよクラス替えも兼ねた再鑑定の刻がやって来たーーー!!では、順番が来たので期待を込めて丸い水晶な“鑑定石”に手を置く。あれからどれ位適職が増えたんだろうとワクワクしながら鑑定結果を観てみればーっと。
前回同様に剣士、魔術師、回復師、拳士、召喚士の5種類以外に、巫女、錬金術師、吟遊詩人、狩人、盗賊等と云ったMMOとかで選べる様な職業が一気に追加されていた。
項目が一気に増えたのって最初の“鑑定”石が不良品だったのかな?と思ったけど、どうも1年目のと今回のとじゃ“鑑定石”そのものが違うみたいだね。最初はワザと程度の低い“鑑定石”使ってたって事ね。
そりゃそうか。ここは“学校”だもの。最初からいろんな職業選べるって分かるんなら調子に乗り過ぎたり奢り高ぶって自爆する可能性すらあるんだろうし、1年目が基礎の見直しなのもそういった天狗の鼻を折る的な意味合いをも持たせてたとしても決しておかしくは無いと思う。
さて、鑑定結果も出た事だし、改めて何を目指そうか悩みますですねこれは。選択肢が増えたのはいいんだけど、巫女が項目にしっかり追加されてたりするは偶然なのかな?
先生に以前、巫女あるのか聞きにいった時に「そりゃあるよ。」とは聞いてたんだけど、1年生という事で詳しい事までは教えて貰えなかったんだよねぇ。
一応今回の職業鑑定では“仮”という形でその職業を選んだ場合の詳細も観れるそうなので、試しに巫女を選択してみた結果・・・。
『狐巫女』ランク:G。“狐神”に愛でられし“混血”の者のみがなれる巫女。回復呪文と召喚魔法の両方を習得可能。尻尾は1尾だが将来は増える。』
と出た。いやもぅこれは何処から何を突っ込んでいいのかやら。これがこの“世界”の“調整力”ってもんなら私笑い泣きしちゃうよ?回復師か召喚士かで悩んだ1年間を返せーーっ!!
この“世界”が多神教なのはまぁ想定通りとして“狐神”様ふつーに居るんだ。“狐人”なヒト達が信仰している神様なのかも。てか私が“混血”扱いなのはミラさんみたいな存在いる時点で分からないでもないとして・・・あるんかいっ!『狐巫女』っっっ!!
てか巫女さんが回復魔法を使えるのはいいとしても“精霊魔法”とかじゃなくて“召喚魔法”を使っちゃっていいのかそれ。後しっかり将来尻尾増えるって出てるし。
これ今選んだら回復師のクラスに行けって言われるんだろうなぁ。巫女は神職だろうしそっちから入るのが普通だと思う。でも“旅人”を目指す私としてみれば召喚士も魅力的なのは変わらない。
巫女さんになったらなったで召喚士よりかは呼び出せる“魔物”とかの選定に苦労する羽目になるんだろうけど、そこら辺は実際やってみなくちゃ分からない。前世知識がこの“世界”に全部適応されるかどうかなんて分かんないだしね。
という事でとりあえずは召喚士のクラスを選択する事にしました。適職結果はまだ“仮”だし卒業してからクラスチェンジを改めて考えてみても遅くはないとは思う。
幸いにかこの“学校”の授業は自分で選択可能だし、“召喚士”クラスに属してても足りない部分を補強する為に回復師の授業を受ける事は特に問題はない筈。まぁ目立たずに隅っこに居ればいいでしょ。
因みにランク:Gというのは“ギルド”に登録出来る最低ランクの“F”より下って事なんだろうけど、これはまぁまだ“ギルド”に正式登録してる訳じゃないし、学生なら普通レベル位だと思う。中には既に“F”相当に達してるヒトもいるんだろうけどね。卒業時位には“F”認定される筈なので焦らないで行こうかな。
巫女さんなのに“精霊魔法”使えないのは『狐巫女』自体が既に精霊の様な存在だから。と仮定してるから。実際はどうかは知りませんが。




