送り出す者達
この先続けていいのかどうかちょっと悩み中です。
今日は“犬耳”のあの子がこの“街”から出立する日。“都会”から“学生募集”の“お知らせ”が来たからそれに答えて行くんだって。“街”の裏方支援職に就こうと思ってる私ことミリーやマリーちゃんにも“お知らせ”は一応来ているんだけども、2人共今回はパスさせて貰っちゃった。
入学金免除なのは魅力的ではあるんだけど、ある意味既に特化しかけてる私達は“街”で生活している事が自体が“学校”で授業受けているのとそう変わらない状態なのだそうで特に行かなくてもいいかな?と思って。上の方を短期で目指すのなら“学校”いく手もあるけどその分競争も激しいんだろうしね。
私は楽観的なんだけどマリーちゃんが結構心配してて未だに自分も行こうかどうしようか悩んでるっぽい。“裏”からの引き合いとかあるから残る私達は当分“街”から離れられなくなるしね。授業の都合とかでこっちに来る事もあるみたいだから時々は遇えるよ。と聞かされて一応は落ち着いたみたいだけど。
「と、とりあえず、こっち来たのなら私達に挨拶位して行きなさいよっ!?」ってマリーちゃんが顔真っ赤にして喰って掛かりそうな勢いで約束させてたっけ。
「あんまりヘンなモノ食べてお腹壊さない様にね。はいこれ私からの餞別ー。」と笑いながら綺麗に包装した小さい包みをあげる。「ん。なーに?これ。」「えへへ。ハンカチだよ。大事に使ってね。」と骨っこ添えて渡しとくのも忘れない。「あ。あたしも選別渡して置くわ。」とマリーちゃんも私とは別なデザインの小さな綺麗な包みを渡す。因みにマリーちゃんが渡した選別の中身は丸い小型の手鏡なんだって。
「どんなんだろう。2人共中身今見てもいーい?」と聞いて来たので2人共快く頷く。「いーわよいちいちそんなん聞かなくとも。」とマリーちゃんが突っ込む脇で「いーよ?ちゃんと確認してねー。」と言うと早速包みを解いて中身を出して私達にも見せてくれる。手鏡には小さくうさちゃんマークが付いてて、手私が渡したハンカチの隅には犬さんマークが付いてる物だったりする。ちょっと狙いすぎたかな。
「2人共ありがとうー。大事に使わせて貰うね。」とニッコニコ笑って大事そうに包み直して懐に仕舞ってくれた。「今度“街”に来た時に2人にちゃんとお礼するよー。」と服装整えつつ言う。
「さて。名残惜しいけどそろそろ行きますかね。ミラさんにも2人が元気でやってるって言っとくね。」と重い腰を上げてあの子が振り返り手を振りつつこの“街”から去っていく。
『いってらっしゃーい!!!!また来てねー!!』2人してあの子を送り出すその背後でさっきからどっかで見かけた様な気がする“街”のヒトが私達の後ろの方で影ながら涙流しつつウンウン頷きながら腕組んで私達見てるみたいなんだけど、誰だっけかな?
詰め所のお姉さんが書類だか抱えてそのヒトの斜め後ろで半ばあきれ顔でそのヒト見つめてるみたいだから偉いヒトだとは思うんだけどね。
“餞別”を即開けさせるかどうか悩みましたが開けさせる事にしました。




