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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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立場違えば

ようやく“人”との関わり合いが。でもなにかが違う様な気がする。

             その日は何時もの様に長閑で穏やかな日だった。

“それ”はいきなりやって来た。本来なら“冒険者”とか云われる人達が村の入り口から入って来ては

村にある道具やら装備やらを買っていっては数日滞在しやがて村を出て行くだけの単調な日々。

今日もまた村の入り口の横で立っていた村人の前をそこらにいる“魔物”やら猪モドキやらを引き連れた小さな女の子が突っ走っていったかと思うと・・・・幸いにも“冒険者”達が営む露天等を不器用に避けつつも村の中央の井戸で数回時計回りにぐるぐると回った後、勢い余って全員諸共村で一番頑丈な村長の家の壁に派手な音を立てて激突して止まった事を除いては。

 大きな町や都市を除いて小さな村では結界の類いは普段外されている。尋ねてくる“冒険者”達を招き入れる為と本来“魔物”とか森の動物達は人の住む場所を嫌う傾向があるのでそれ程気にはされてない。

先ほどの少女がやった様な引き連れ行為は“冒険者”が街や都市では迷惑行動として注意されたり酷い場合は罰金やなんらかの拘束をされる事もある様ではあるが、こんな端の小さな村人達には余程の事が無ければその身に降り掛かる事も無い様な非日常的な稀有な事態ではある。それでも居合わせた“冒険者”達は気まぐれに起こる“新しいイベント”か碌に“説明書”を読まない“初心者”が暴走した結果かな?程度にしか思われなかったのは壁に衝突して目を回している少女に取っては不幸中の幸いであった。

 とりあえず“村”の人達に取って脅威と見なされずに保護された彼女は村長の家のベットに寝かされる事となった。因みに彼女共々壁に激突して生き残っていた小さな魔物はあっというまに衝撃で目を回していた猪モドキ共々居合わせた“冒険者”達の手であっという間に仕留められ“解体”されてしまっている。

             「臨時収入キタコレ。猪肉ウマウマ。」

    「所で、今のなんだったん・・・ですかね?あれ。一応女の子みたいだったけど」

   「んー。“獣人”族かな。なんか耳と尻尾あったぽいし。まぁ“魔物”っぽくはないよな。」

      「格好が狐っぽくなかった?つーかあんなん居たっけ?www」

ちらほら居る“冒険者”達の“呟き”を横に少女は村人達の手によってあっというまに撤収されてしまったのだった。


                       ☆☆☆☆

   『****のけも耳可愛いwスレその478』

245:今日も平和だ

246:最近どうよ

331:なんか端っこの方の村で突発イベあったみたいよ?

354:マジで?

357:嘘乙。インフォ流れなかっぞ。

361:いやいやマジだって。知り合いが魔物とかに追っかけられてる狐耳幼女をみた

363:ガタッ ようじょと聞いて

364:魔物とかって何だよwwwwwトレインか?つか単なる初心者だろ乙

367:てか狐耳なんて初耳だぞ!?むさい狐ならそこらにいるけどなwwww

368:知らんがな。なんだアレとかは思ったそうだが。

371:つか画像はまだか

374:ようじょ 

376:おまわりさんこいつです

388:あ、ありのまま起こった事を話すぜ またむさい男が来たと思ったら目の前に狐耳の幼女が店に

389:はぃはぃ嘘乙

391:おぃどういう事だ 狐は知ってるが狐耳幼女なんかいつ実装したんだよっ『HTTP://***・・・

401:マジか まじだ

402:ちょっ NPCじゃなくて? キタコレ

404:運営ー 運営はまだかー

407:ようじょが実装されたと聞いて 

いきなり掲示板が出てきました。VR描写を最初にもって来た理由がコレですね。

果たして次はどんな展開に

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