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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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まずは登録

いよいよソロ活動開始のその前に

  “街”の入り口に雪崩れ込んだ私達はとりあえず“街”中央の噴水の所まで移動する。ここからは別行動。「んじゃ、あたし達はこのまま集会所の方行くからねー!」「また時々は会おうねー!」

お互い手を振り合いそれぞれの目的地に向けて改めて出発する。私が行くのは詰め所の方。“社会見学”の時に観かけたあの“豹”な獣人さんが働いてた所だ。今も働いてたりするのかな?渋めのナイスガイになってたりして?とちょっと期待しつつ見回してみたけど既に配置換えだかで居なくなってました。残念。

 とりあえず詰め所の中の案内所の所へ行く事に。途中の壁に“クエスト”の募集用の紙が何枚か貼り付けてあって、何人かが受けたい“クエスト”を見繕ってる。人気なのはやっぱ競争なんだろうなぁ。

 「いらっしゃいませ。あら?山合いの“村”の子ね?今日は何の御用?」と受付に居たお姉さんが首を傾げる。ん。私は馴染みの顔じゃない筈だけどそういうのは分かるのね。今日は“村”の“クエスト”で来たとかそんなんじゃないよー。「今日からこの辺りの“クエスト”を受ける事になってる者なんですけど。」と来た目的を告げ“村”からの紹介状を出す。私達3人みたいな“住民”の場合は“村”から事前に連絡が行ってるから紹介状を出す以外は特に手続きは無しの筈。“出向”とか“異動”みたいな感覚なのかな? 

 「あ、連絡受けてた子ですね。・・・了解しました。少々お待ちください。」紹介状を受け取り鑑定用の道具か何かに置いて真贋を判定してる。偽者が出たりした事があるんだろうなぁ。紹介状を置いた所が青に光るのを確認し、本物と確認出来たのだろう。にこやかに笑うと「はい、これでこの“街”での登録が完了しました。これ以降はこの“街”での“クエスト”の受注が可能となります。では、今後についてこちらで軽い注意事項を説明しますね。」と手で詰め所の奥の部屋を挿し示してくれた。

 まぁそうだよね。受付のどまん前で一々説明してたら後ろ詰まっちゃうかも知れないしね。あーでもいきなしバトルな展開とかだったらやだなー。と思いつつおっかなびっくり部屋の扉を開けてみましたが、特に開けた様な空間がある訳でもなし、ふつーに席を外して代りのヒトと交代してやって来た受付のお姉さんが狭い部屋で軽く注意点を説明してくれた程度でした。

 注意点といっても“お試しの迷宮”の攻略は“クエスト”には含まれない点と攻略するに当たっての年齢制限の事、宿泊所は“街”側で優先的に泊まれる様にはしてくれるが任意で選ぶ事も可能な事、但しその場合は割引が効かない事や“街”から3日以上離れる場合は事前に報告する事程度だったよ。・・・最もその中で一番気になったのは“都会”にあるような“ギルド”とは体系が違ってポイントだかがそのままじゃ共有出来ないって所へんかな。そっかー。あるんだね。“ギルド”。余裕が出来たらいってみますか。“都会”。

 お約束というか“都会”のギルドに登録した後ならポイントは共有出来る様にはなるんだけどその為にはまたこの“街”に来て合算しなければならないんだとか。・・・無論有料で。ちゃっかりしてるのねー。

 「はい、これが貴方の身分証明書を兼ねた“魔力カード”よ。今回は無料だけど無くしたら再発行で5ペグ位はすっ飛ぶから落としたりしないようにね。」ぶ。結構なお値段じゃん。無くさない様にしなきゃ。

本格的な“ギルド”に入れるのはまだ先の様です。

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