節目と巡る想い
今日は皆で草原にいろんな種を撒いてます。採りっ放しじゃいずれ無くなっちゃうからって事で採集したらその分は種を撒いておく。“直撒き”って奴だね。“薬草”とか“毒草”なんかは自然に任せると品質がバラける率が高いので農園とかでの“魔法”とか使った短縮した育成方法とかを推薦されてるのかと思いきや、品質とか収穫時期とかがバラけてる方が有り難いんだとかで寧ろそっちの方が推薦されてるんだって教えて貰った。まぁ使う方も高い“品質”のばかり要求するヒトばっかじゃないだろしねぇ。
基本は平均的なな“質”の“量”の“採集”物を求めるれてるからそういうのばっか採らされてたと思ってたけどそれ以外の“品質”のもちゃんと別に“採集”してるって事も手慣れた頃に教えて貰えた事の一つ。
後、そろそろ仲間の年齢の高い“子ども”達に次の段階の話しが出始めてるらしい。
この“村”に残って今の“クエスト”を続ける者、隣の“街”に行ってそっちで“クエスト”を受ける者や“都会”に出ていく者等選択肢先は様々だ。ただ私の場合はミラさんに引き取られたからこの家が最初の“拠点”となるのに比べて他の子達はそれぞれの生まれた家が最初の“拠点”となるんだけど、私と他の子とではそこが決定的な違いともなりえる。ミラさんは普通の子の親達と違って選択肢の幅を狭めたりせずに、私の意向を優先してくれる事は最初から分かりきっているんだ。
だからこそ。甘えて何時までもここに居たままじゃいけない事も私は知っていたりする。
だってさ・・・
ここで世話になっている皆、ミラさんの“願い”を知っているんだから。
-いつか“都会”に出ていい人見つけて恋の一つでもしてみたい。-
ミラさんの願いは皆の願いでもある。ミラさんの世話役て肩書きが“村”から押し付けられた事から始まってる事なんて子ども達にすらもう周知の事実だし。だからこそ皆してミラさんへの恩返しをどうしたらいいか日頃から鳩首会談を私がこの“村”に来る前からやってたんらしいけど、中々いい考えが浮かばなくて困ってたと。で、滞ってたその話が一気に加速する切っ掛けになったのが、例の私の“呪文書”買いの為の裏での助け合いの手配の時。一人一人の力は小さくても皆でやれば何とかなる。私が皆の努力で“呪文書”を思ったより速く買えた。という事実で学習したからか皆がそれを自分の選んだ選択肢の先でそれを応用する事を考え付いたのはそれこそ必然的な流れだったろう。
ある者は『ミラさんを“都会”に連れて行く資金を皆で分担して貯めよう。』またある者は『ミラさんに相応しい人を皆で協力して探そう。』またある者は『いやいっその事自分がミラさんに相応しい旦那さん候補に!』なんて想いをそれぞれ心に抱きつつ、子ども達の“巣立ち”へ向けての行動はそれこそ“裏”で密やかに加速していく事になる。無論私だって負けてなんか居られないんだから!
とりあえず、目の前の“魔法”の使い方の絵本から読み始めようorz
とりあえずの目標が決定された様です。いきなしハードル高い気もしますが。