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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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手繰り手繰られ

お散歩?いいえ社会見学です

 今、目の前の机の上には一枚の半用紙が置いてあって“豹”な獣人さんのお兄さんが、何時もやってるみたいにサラサラと手馴れた様子でこの“世界”の言葉、“共通語”で何かしら書いている真っ最中。

 今日は皆で隣りの“街”の見学にいきましょー。ってノリでミラさんと仲間の“子ども”達と一緒にお出かけの真っ最中なんですよー。今居るのは詰め所みたいなトコかな。

 因みに私があの“村”に来た方角とは間逆。あっちは山越えしつつの“都会”方面行きなのだそう。

姐・・・ミラさんがいつか行きたいー。って前に一人吠えてた。出逢いがどうとか虚空に向かって言ってたから恋に飢えてる乙女な年頃なんだろうね。

 「ほへぇー。」思わず目の前の流れる様な作業に感嘆の声が出る。私の習得した“共通語”のLVが上がればあれ位は読んだり書けたりするものなのかな。まだLV:1位だと思うから今後に期待だね。最初の最初の時にミラさんに最初に私が喋った“言葉”は片言過ぎて「あ”-」とか「い”-」位にしか聞き取れて無かったみたいだけど、ミラさんニッコニコしながら根気よく少しづつ質していってくれたっけ。

 「ミ”ラ?・・・イ”ー?」「ミライーストよ。変なトコで切っちゃ駄目。」「ヴ-。・・・み”。・・・みらいーすと?」「きゃーー。良く出来ましたーwww」「コにゃーーン!?」「誰かの鳴き真似それ?」

 因みにミラさんは“鳥人”と“人”の“混血”なんだって。頭の横のその小さなカラフルな飾り羽はアクセサリーじゃなくて自前だったんだね・・・。

 まぁ“獣人”と“人”とかが一緒に暮してたりする世界なんだから“混血”の人が居たって不思議じゃないだろうし。「あたし翼とか尻尾とかふつーに欲しかったなぁ。」てミラさんしみじみと呟いてた。「でも今は気兼ねなくモフれるから気にしてない!」

当然の様にその後盛大にモフられました。役得なんですね!?顔緩みきってましたよ!?

・・・まぁそんな過去の話は置いておいて。この“街”でも周りを観た限りじゃ“狐人”と“人”の混血であろう“けも耳”な“狐”なヒトはいないっぽい。そうとうレアなのかな?私みたいなのって。はぁ(ため息)。

 『グィ。』・・・ぐぇ。忘れてた。身を乗り出し過ぎて腰に付いた紐が締まり掛けてるよ。

事故防止だかはぐれ防止だか知らないけど全員“紐付き”なんだっけ。ミラさん“鵜匠”か何かですか。

”うさ耳”の子はミラさんの脚元にしがみ付いてるかと思うと“犬耳”の子がうずうずしながら周りを見渡してたりと紐の長さが許す限りの範囲内で大人達のやってる事みたりしてる。時々住人ではない服装の“旅人”さん達が通りを外を行きかってたりしてるから“村”よりかは賑やか。時々道すがらに珍しそうに頭モフられるにも慣れて来た所。時間経過の割りに“旅人”の数が多い気がするけどどっから来てたりするんだろ。謎だ。

 ひょっとして・・・?と思って“旅人”達の頭の上とか観ても色の付いたバーとかは見えたりはしない。

 “すてーたす”とかなんてなんかの拍子に観れたりする事もあいかわらず無いしねー。

 ほんと何処からこんなに多く“旅人”が来るんだろ。“街”ってこれが“普通”なのかな?ーと思ってたら。

 「はーい。次は“ふっとばし基”に行きますよー。」・・・何か今不穏な“言葉”が聞こえて来たんですが。

ミラさんの容姿の描写が露骨過ぎたので修正しました。

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