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ケモノライフ!キツネさんは転生者  作者: きつね耳モフモフ
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見詰める目のその先は“けも耳”ですか?それとも・・・

”幕間”を通常の投稿分と差し替えました。 保護者のお姉さん視点です。

  私の名前はフォーレスタ:ミライースト。通称ミラ。“子ども達”には“姐さん”って呼ばれてる。

     何の因果かこの“村”で“子ども”達の世話役を一任されてる。

 その子がこの“村”やって来たのは単なる偶然だったのか、はたまた必然だったのか。必然だったのであるのならば、もしかしたらだけどこの頃ちょっと疲れてた自分へのご褒美だったのかも知れないな。とふと思ったりする。

 この“村”で“子ども”達の保護役に就かせて貰ったのは自分が“子ども”好きだったからではない。・・・たまたまその時に手が空いている年頃の女は自分だけだったからっていう唯それだけの理由。

 婚期とか考えるのにはまだ早いと自分では思ってるんだけど、人並みに恋したりする乙女の一人には違いない。だからかいつか結婚するに当たっての修行になる。とかなんとか周りに言い組められ押し切られて仕方なく世話役を始めてみただけの事。

 “子ども達”の簡易宿泊所も兼ねたちょっと古いけど村の中では大きめな家を譲って貰えたのはラッキーだったと思うけど、それって将来この“村”に永久就職しろって事!?と内心憤慨したのもまた事実。

     -いつかはおっきな都市とか行ってみたいな。-

    -そしたらすてきな恋人とか出来るかも知れないし。-

 その日はいきなり呼び出されたから“子ども”達が何か悪さでもしたのかと思って渋々行って見たら、人の輪の中に・・・あの子が居た。明らかにこの付近で観かけた顔ではない“獣人”の女の子。まだ幼いのはぱっと目でも直ぐに分かったけど、着てる物はボロボロだし“杖”らしきシロモノを持って何処か所在なさげに佇んでた。

 聞けばお腹を空かせて迷い出て来たみたいでお昼の分を既に皆が分けて上げたみたいなんだけど、言葉が通じないらしくてこの後どうすればいいのか分からなくなって皆して困った挙句私を呼んだらしい。

 とりあえず家に連れて帰って着古した服とかあげてお風呂に行かせてみたら、なんと自分で身体洗って出て来た。あれ?と思ってたらトイレも一人で行けるみたいでちょっと意外だった。両方とも出て来た後動作が何処かぎこちなかった気もしないでも無かったけど、あれ位の歳で一人で出来る子は少ないだろうな。

 湯上りでテンション上がったのかちょこまか動き回ってるのをとっ捕まえて膝の上に抱き上げてモフってあげた。毛色はちょっと変わってるけど、“犬耳”の子みたいだし何かモフりがいがあったからつい多めに。毛ざわりとか他の“犬耳”の子となんか違う気がしないけど色んな毛ざわりの子いるしそっちは余り気にしない方向で。

  “村”につれて来た見張り役の子がそれ見てなんか羨ましがってたな。

   モフってあげないわよ?あんたは“獣人”じゃないんだし?

色んな“獣人”の子達公認でモフモフ出来るのって なんか し・あ・わ・せ。

   気が付いたらあの子引き取る相談してた。 反省はしてない。

      モフモフだらけのパラダイス目指すんだー!!

    あ、勿論普通の人の子の面倒もちゃんと観てますよ?

     だからたまには尻尾とか耳とかモフらせてー(壊

 コホン。・・・ま、まぁそんなこんなで引き取ったその子はとりあえず意思疎通は身振りとか絵とか実物見せて教えたら覚えるのも早いみたいだったから手もそんなに掛からなかったかな。一応“言葉”の“呪文書”が道具屋の不漁在庫で残ってたの聞き齧って覚えてたから探してみて買って貰って来た。代金を私が支払おうとしたらそこまで面倒みさせるの悪いからって断られちゃったけど後で連れて行った人に聞いたらあの子自身に支払わせる事にしてたみたいであの子に何か申し訳無ない事しちゃったんじゃないかと思ったのは秘密。

 最もその代りか“クエスト”の報酬の一部を優先的に皆であの子に渡す様にしてたみたいだから、ある意味それで良かったのかも知れない。あの子自身もそれを知ったのか頑張って“クエスト”回してたみたいだし。

 買って来た“呪文書”は部屋の隅の方で使ってたみたいだけど、それとなく観てたら咥えたり頭載せたりとか妙な事やってた末に無事使えたらしくてキラキラとした目で私に話しかけて来てくれたっけ。片言だったけど。

遂に“名前持ち”が現れましたよ。村人でですが。狐幼女「ねぇねぇお姐さん、所で姐さんのこの衣装ってもしかしてサファリルックって奴?」ミラ「なにそれ」


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