09
更新が遅くなってしまい、申し訳ございませんでした!
もう少しで、春休みに入るので更新ペースを早めることができると思います。
俺は珍しく早くに目が覚めた。
「ああ、まだ5時前か・・・」
夏が近いからか、もうすでに日が昇り始めており、外から少しだが日が入ってきていた。
「うぅ、眠い」
自分の体なら一度起きたら眠くなることはなかったのだが、どうやら玲奈のは寝起きがすごく悪いようだった。
「これは考えていたよりもかなり寝起きが悪いな」
体が変わるだけでここまで変わるとは思っていなかった。昨日は寝起きがよかったのだがあれは偶然だったのかもしれない。幸い今日は土曜日なので、起きる時間が多少遅くても問題はない。部活は二人とも入っていないから、土日の練習とかもないのだ。そのため必然的に土日の起床時間は、遅くなるのだった。
「よし、時間もあるし二度寝してみるか」
俺は今までほとんどやったことがない二度寝をすることにした。
だが、
「眠れん」
二度寝しようと意気込んだのはよかったがなれないためか、意気込んだとたん目がさえてしまった。
仕方なく俺は着替えることにした。服は外出時以外は自分の服を着ることになっているため、少し体に違和感があったが、普通に着替えた。
「よし!何しよう・・・」
身支度をすべて終わらせると、やることがなくなった。俺の元の体のときのサイクルから考えると、9時までは絶対に起きない。玲奈は土日でも6時に起きることがあるらしいが、どのみち時間が余っている。
仮に玲奈が6時に起きるとしても、5時30分を過ぎていない今からご飯を作るわけにも行かない。ご飯は昨日のうちに炊飯器にセットしておいたため、本当にやることがなくなってしまった。
「どうすっかな~」
俺はテレビの電源をつけ、その前でだらだらとしていた。
「あ、勇人も起きたんだ」
そこへ玲奈が起きてきた。
「ああ、玲奈おはよう」
「うん、おはよう」
「珍しいなこんなに早いだなんて」
「なんか急に目が目が覚めちゃって、二度寝するほど眠くなかったし、仕方ないから起きてきたんだけど・・・」
「だけど?」
「なんで勇人がもう起きてるの?いつもより早いよね」
「ああ、俺もかなり早くに目が覚めちゃってな、眠かったんだけど二度寝しようとしたら眠気が吹っ飛んだ」
「へー、そんなことあるんだ。私はたまたまかな」
「へー」
「「・・・」」
会話が続かない・・・。
当然と言えば当然なのだろう。昨日は自分の体を自分で着替えさせたが、今日は自分で着替え玲奈がきたときにその事を意識してしまい、恥ずかしくなってしまったのだ。
「・・・ごめんなさい」
俺は謝った。玲奈の体で勝手に着替えをしてしまったのだ。そのときは意識していなかったとはいえ、嫌な気分にはなるだろう。
「・・・ううん。謝らなくていいよ。今はどうやって戻ればいいのかもさっぱりわからないんだし、これからそんなことでいちいち怒っているわけにもいかないから・・・それに勇人も男の子だもんね・・・」
最後の言葉は少し小声だった。どうやら勘違いしているようだった。訂正したほうがいいのかな、と少し考えてしまう。だが、相手が小声で言って聞こえていないと思っていることを訂正して、いいことがあったためしがない。そう考えるとその必要もないきがしてきたのでやめた。
「それよりも、朝食とかはどうするの?」
玲奈が言った。
「あ、ああ、5:30くらいに作り始める予定だったけど、もう玲奈も起きたし今から作るよ」
「じゃあさ、久しぶりに二人で一緒に作らない?」
「え?いいけど、急にどうしたの?」
「勇人に任せておくと何作るかわかんないから、ちょっと心配になっちゃってね」
そう言って玲奈は笑った。多分、この反応は嘘をついている。ほかの考えが玲奈なりにあるのだろう。
「さすがに食べられないものは作らないし、今までだって普通に作ってただろ?そんなに心配されるような要素あったか?」
「それは、料理が上達してからの話でしょ。その前まではほんとに創作料理ばっかりだったじゃない」
「そんなことはもうしねーよ」
「ほんとかな~?」
「そんなに信用ないか?」
「当たり前じゃない。冷蔵庫の中にあった梅干とゆず、もらい物のゴーヤを合わせて作った料理あったでしょ?あれなんて一度食べたら口の中にへばりつくようなまずさで、ほんとひどかったじゃない。何とか全部食べたけど、もう二度と見たくないわよ?忘れたの?」
そうだった・・・。そのことを話しに出されると反論ができない。確かにあの料理はひどかった。ひどすぎて忘れていた。
「あの時はほんとごめん。今はそんなもの作らないから安心してください」
「うん、安心はしてるよ。でも勇人が作っている間って私は何もすることがないじゃない?だから一緒に作ろうっていったの」
「はぁ。わかったよ」
もうあきらめることにした。玲奈のことだから、多分これ以上言っても本音は出さないだろう。その場合は俺があきらめるしかない。いつものことだからもうなれた。
こうして、俺たちは一緒に料理を作るのだった。
------少し戻って玲奈side------
「今から作るよ」
そうだ!最近一緒に料理を作ることもなかったし、久しぶりに一緒に作りたい。そう考えて、私は誘うことにした。
「じゃあさ、久しぶりに二人で一緒に作らない?」
「え?いいけど、急にどうしたの?」
!!まずい!理由をそのまま言うのは恥ずかしいし、言い訳なんて考えているわけもない。ああもう、どうしよう!そう考えてとっさに出てきた言葉は、
「勇人に任せておくと何作るかわかんないから、ちょっと心配になっちゃってね」
だった。とっさに出てきた言葉としてはなかなかよかったんじゃない?そして私はごまかすように笑った。
「さすがに食べられないものは作らないし、今までだって普通に作ってただろ?そんなに心配されるような要素あったか?」
もう、このまま行っちゃえ!
「それは、料理が上達してからの話でしょ。その前まではほんとに創作料理ばっかりだったじゃない」
「そんなことはもうしねーよ」
「ほんとかな~?」
「そんなに信用ないか?」
「当たり前じゃない。冷蔵庫の中にあった梅干とゆず、もらい物のゴーヤを合わせて作った料理あったでしょ?あれなんて一度食べたら口の中にへばりつくようなまずさで、ほんとひどかったじゃない。何とか全部食べたけど、もう二度と見たくないわよ?忘れたの?」
あのときの料理はひどすぎて、もう思い出したくもないけどこの際だから仕方ない。
「あの時はほんとごめん。今はそんなもの作らないから安心してください」
ありゃりゃ?珍しくすぐに折れた。もう少し続くかと思ったから、この後のことも考えてたのに・・・。
「うん、安心はしてるよ。でも勇人が作っている間って私は何もすることがないじゃない?だから一緒に作ろうっていったの」
「はぁ。わかったよ」
やった!目的は達成したからまあいいっか!
こうして、私はテンションが高いまま勇人と料理を作り始めるのだった。
今回も最後までよんでくださり、ありがとうございました。
こんばんにちは、yoshikeiです。
更新が遅くなってしまい本当にすいません。春休みに入ったら、更新頻度を上げる予定ですので、少々お待ちください。