外伝08 ~時は戻って3年前の秋 2~
翡翠さん、アンケート答えてくださってありがとうございました!
ということで、1000ユニーク突破記念です!
~とある休日~
「はやと~、そろそろ起きなさーい」
俺は玲奈に起こされ、やっと布団から出た。
最近は気温も低くなってきたため、布団から出ることすらいやになってしまう。
正直なところ、早く冬休みが来てほしい。
「もう朝食はできてるよー」
「わかったー
今行くー」
俺は玲奈に返事をしながら着替えを終え、玲奈のいる1階へと向かった。
「おはよー」
「勇人おはよ
早く顔洗ってきたほうがいいよ?
寝癖もひどいし」
「ああ、わかった」
玲奈に言われるまま、洗面所へと向かい身支度などを完全に済ませ、リビングへ戻った。
「やっと来た
もう、遅いよ」
「ごめん
ありがとう」
俺がリビングへとつくと、もうすでに玲奈が朝食の支度を済ませており、机に並べられていた。
「そんなことはいいから、早く食べよ?」
「ああ、じゃあ」
「「いただきます」」
俺達は、朝食を食べ始めた。
朝食を食べ終え家事も一通り終わった。そうすると俺達はいつも録りだめした録画を一気に見るのだが、今日は違った。
「勇人、準備できた?」
「ほとんど終わったよ
玲奈は?」
「私も終わったよ」
「じゃあ、そろそろ行くか」
「そうだね」
今日は二人で、ショッピングをすることになっているのだった。
青木家の両親は、世界各国を飛び回る職業をしているらしい。
らしいというのは、何をしているのかと聞いてもはぐらかされてしまうため、子供である俺達も何をやっているのかは知らない。
まあ、しっかりと安定した収入がある時点で無職ではないため問題はない。
そのため、いつも深くは追求しない。
そんなこともあって、両親が家にいることがほかの家に比べるととても少ない。
なので、衣類や食品、生活用品などの必要なものは、自分たちで買いに行かなければならないのだった。
今は特に絶対に必要というようなものはないが、最近ショッピングに行っていないということもあって、今日行くことになった。
「早く行くよー」
「おう」
俺は玲奈に呼ばれ、急ぎ足で玄関へと向かい靴を履いた。
「お待たせ」
「うん、早くいこ」
玲奈はよほど楽しみなのか、陽気に鼻歌を歌いながら外へ出た。
「AE〇N楽しみだね~」
ここら辺のショッピングモールというと、一番近いのがA〇ONだった。
そのため、この辺りの人たちは頻繁に利用するのだ。
それと、口には出さないが、玲奈のは伏字の意味がない気がする。
「そうだな」
「勇人は何かほしいものとかある?」
「いや特にないな
玲奈は?」
「う~ん、私も特にないかな
あ、でも、服は見たい」
「じゃあ、いつもと同じ感じか」
「そうだね」
こういうときは大抵、玲奈が服を見て、いいのがあれば買うというくらいだ。
まあ、ウィンドウショッピングをするということなのだが・・・
「早く行こうよ~」
「わかったから、そんなに急ぐなよ」
どうやら、玲奈は楽しみでしょうがないらしい。
あの後も、そんな大したことは話さず、気がつくと目的地の近くにいた。
「あ、もうそろそろだね」
「そうだな」
そして、A〇ONに入ったとき俺は、
「腹減った・・・」
そうつぶやいた。
「え?もうそんな時間?」
「一応、12時はまわってる」
「そんなこと言ったって、まだ朝食を食べてから、3時間もたってないよ?」
まあ、そうなのだが、人は動けば腹が減る。
当然のことだが、最近はもっと腹が減りやすくなってきたのだ。
これが成長期というやつだろうか。
「3時間もたったの間違いじゃないのか?」
「そんなわけないでしょ」
どうやら、玲奈はまだ空いていないらしい。
今日も玲奈が空くまでは、待つことになりそうだった。
俺は辺りを見回した。
すると、そこにはたこ焼きを売っているお店があった。
「なあ、そこのたこ焼き買ってきてもいいか?」
「だめ、昼食前でしょ?
少しは我慢しなさい」
玲奈もひどいこと言う。
中学校に通う男子は、みんな大食いだ。
それを我慢しろだなんて、つらくてぶっ倒れるぞ。
まあ、倒れるというのは冗談だが、かなりきついのは確かだ。
だが、玲奈が母親のような口調になった時点で、絶対に食べることはできなくなっているのだからしょうがない。
そうあきらめるしかなかったのだった。
「ねえ、勇人これどう?」
玲奈は自分の体に服を当て、似合うかどうか聞いてきた。
「ああ、似合ってんじゃねえか?」
「もっとちゃんと見てよ~」
そういうと、持っていた服をあった場所へと戻した。
今俺達は、ここに来る途中の会話どおり、ウィンドウショッピングをしていた。
かれこれ1時間くらいはたっていると思うのだが、なかなか終わる気配がない。
昼食もまだとっていなかったため、せめて何か食べたかった。
「なあ玲奈、まだお昼にはしないのか?」
「まだ、そんな時間じゃないでしょ」
「いや、もうすぐ1時なんだけど」
「じゃあまだ大丈夫ね」
本当に、玲奈は買い物をし始めると人が変わったように見えてしまう。
いつもなら俺の意見も尊重してそこそこの時間に昼食にしてくれるのだが、今日はそれがなかったため当分は買い物を続けることになりそうだ。
するとそのとき、
「あれ?玲奈ちゃ~ん、勇人く~ん」
と、呼ばれた。
声がしたほうを向くと、そこには委員長こと歩美がいた。
「あ、歩美ちゃーん」
玲奈もそういいながら委員長のほうへと駆け寄っていく。
「玲奈ちゃんと勇人くんも買い物?」
「うん!歩美ちゃんも?」
「そうよ」
「よう、委員長」
「こんにちは、勇人くん」
こうやって委員長と外で会うのも久しぶりだな、などと考えていると、委員長は玲奈にこういった。
「玲奈ちゃんたちは、もうお昼って食べたの?」
「ううん、まだだよ」
「じゃあ、一緒にどうかしら」
「そうだね
一緒に食べよっか」
「では、行きましょうか」
そういいながら、委員長は俺に向かってウィンクをしてきたように見えた。
その後、委員長といっしょに昼食を食べ、夕方までウィンドウショッピングをした。
家に着くと、俺はもうすでに疲れ果てていた。
(女子の会話とか、俺がついていけるわけないだろ)
そう、あの後のウィンドウショッピング中はずっと玲奈と委員長がガールズトーク?をし続けてしまったため、俺は特にやることがなかったのだ。
(あ、そういえば昼のことお礼言わなきゃな)
俺は、昼食の時のお礼を委員長に言っていなかったのだ。
そう思い、俺は委員長に電話をかける。
プルルル プルルル プルルル
『はい、もしもし
宮本ですが』
「あ、青木です
歩美さんいらっしゃいますか
って、スマホからスマホにかけたんだから、誰かはわかるだろ」
『まあ、そうなんだけどね
で、どうしたの?
勇人くん』
「ああ、昼のことでお礼を言おうと思ってな」
『ああ、あのこと
別によかったのに』
「いや、あのままだったら、あと1時間は昼食が遅くなってただろうからな」
『玲奈ちゃんの買い物ってそんなに長かったかしら?』
「中学に入る直前くらいからだったと思うぞ
買い物してるときは、ほかのことが目に入らなくなるからな
とめてくれて、本当に助かった」
『まあ、あなたの顔に腹が減ったって出てたもの
そくれくらいはするわよ
そのままにしておいて、風邪でもひかれたら目覚めが悪いじゃない』
「それでも、お礼はしておきたいんだ
今日の昼は本当にありがとう」
『大げさね
でも、まあそのお礼は受け取っておくわ
だったら、その、私からもひとつお願いしていいかしら?』
「?珍しいな、委員長が俺に頼み事なんて
いいぜ
ほかにもいろいろとお世話になってることがあるからな」
『じゃあ、来週の日曜日、私の買い物に付き合いなさい』
「?そんなことでいいのか?
それくらいならお安い御用だ」
『ほんと!
嘘じゃない?
勇人一人でって言っても?』
「ああ、日曜でも家事はあるから11時くらいになるかもしれないが、それでもいいならな」
『なら、お願いしようかな』
「ああ、わかった
来週の日曜日な」
『ええ、よろしく』
「わかった
じゃあ、また月曜日」
『ええ、月曜日に
おやすみなさい』
「おやすみ~」
そういって、俺は電話を切った。
こんにちは本編と外伝の書いている数が一緒になったことに驚いているyoshikeiです。
今回も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今回の外伝は、時系列で行くと、外伝01の2週間ぐらいあとという感じです。
次回の外伝は玲奈が主人公で、両親が出てくるという話です。
その次に、この続きを出したいと思います。
そこまでいけるようにがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。
感想やレビュー等時間があれば、よろしくお願いします!
それと、翡翠さんありがとうございました!(許可は取ってありますよ?)




