06
今回は短めです。
ケーキを食べ終え時間を見ると、すでに3時を過ぎていた。
「勇人、そろそろ下校が始まる頃じゃない?」
「でも、委員長は部活でまだ学校だろ」
「おばさんが連絡して早く帰ってくるかもしれないよ?」
「それもそうだな。じゃあ、行くか」
そう言って、俺たちはまたおばさんの店へと向かうのであった。
おばさんの家につくと、玲奈の言った通り委員長はいた。
服装がまだ制服なので、家には寄らなかったのだろう。
「やっほー、委員長」
「こんにちはー」
俺たちは、挨拶をしながら委員長へと声をかけた。
「こんにちは勇人くん、玲奈ちゃん」
委員長は笑顔で返事をしてくれた。
だが、その笑顔には、何とも言えない怖さがあったが・・・
「さて二人とも、中へどうぞ」
「お、おう」
「あ、ありがとう」
委員長の笑顔が不気味で変な答え方になってしまった俺たちは、当然逆らえるはずも理由もなくそのまま奥へと歩いた。
「さて二人とも、何か言うことはないかしら?」
「い、いや、落ち着いてくれ委員長。いや、宮本さん」
「そうだよ。一旦落ち着こう?」
(どうしよう勇人。委員長すごく怒ってるよ~)
玲奈が涙目になり訴えてくるが、そんなことはわかっている。
玲奈を助けてやりたいが、それはできない。
なぜなら、俺もものすごく怖いのだ。
そんな状態で答えられるわけがない。
「誰のせいで、こんなに怒っていると思っているのかしら?」
委員長の額に青筋が見え始める。
「い、いや、歩美これには深いわけがあるんだ」
「そ、そうなんだよ」
「ふーん。でも、その前に言うことはないの?」
文章にすると伝わりずらいが、ものすごく怖い。
そんな委員長の言葉にはっとし、俺たちは
「「すいませんでした!!」」
と謝り倒したのだった。
「ということだったんだ」
「ふーん」
反応から見るとまったく信じてないような感じだったが、こればかりは仕方ないだろう。
俺がそんなことを言われたとしても、多分信じなかっただろうしな。
「歩美ちゃん、何か確認できることってない?私だけしか知らないとか」
「そんなの、あなたたちが教えあっていればわかってしまうことでしょう?」
「そう言われるとそうなんだがな」
「はあ、まあいいわ。信じてあげる」
委員長はこういうことにはまったく関心がない。
というか、興味がないようなのだ。
そんなこともあり、信じてくれるかどうかはかなり疑わしかったのだ。
「本当!?ありがとう!」
「ああ、ありがとう!」
そのため、信じてくれると言われた時は、かなりうれしかった。
「で、入れ替わったって事を私に話して何をしてほしいわけ?こんなことをいうからには、何かあるんでしょ?」
どうやら委員長には話の内容がほとんど分かっているようだった。
「もう分かっているかもしれないが、俺たちが入れ替わっているって事を知られると大変だと思う」
「だから、そのことは隠して暮らしたいけど、二人だけだと絶対にばれちゃいそうな気がするの」
「ということで、俺たちは委員長に協力をしてほしいと思っている」
「はあ、そんなことだろうと思った。いいわ、協力してあげる」
「ほんとか!」
「ありがとう!歩美ちゃん!」
玲奈は委員長に抱きついた。
あとからよく考えると、少しヤバイような気がする。
こうして、俺たちは委員長に手伝ってもらえることになった。
始めに、今回も最後まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m
最近は外伝が多く、そちらに集中してしまい短くなってしまいました。すいません!
今回の作品はどうだったでしょうか。やっと委員長が本編で登場しました。次回からはどんどんとキャラクターが増えていく予定です。といっても、0話で出てきたやつらが主体となるので、外伝と本編がやっとリンクするという感じになると思いますが・・・。
さて、ここで作者から一言。
正直言って、アイディアが出てきません。マジでヤバイです。
次回の分はあるのですが、そこからどうやって展開していくかが全く思い付かないのです。なので、次回以降、内容が薄くなったり、文字数が減るということがあるかもしれません。本当にごめんなさいm(__)m
あ、ペースだけは絶対に落とさないようにするので、これからもよろしくお願いします。
あと、時間さえあれば意見や感想、レビューなどお願いします。小説の展開なども大歓迎です!
それでは、また次回お会いしましょう。




