Ver1.04
短めです
TTRPG風に言えばシティアドベンチャー導入回
訓練所を出て時間を確認するとゲーム時間でここに来てから1時間弱しか経ってない無いのに驚いた。
「流石いっきゅうさん・・・いや流石16倍速」
体感時間でクエだけでも2時間以上経ってるのにな~プチマインド&タイムルーム?
とりあえずスキルを一端纏めるか・・・
で、まとめてセットしたのがこれってことで・・・
MSSLV限界まできてキャラクター自体が憶えたとされる移動不可のスキル
UQ『禍福は糾える縄の如し』SW
UQ『ウィークリーラッキースターLVMST』AS
UQ『ドロップアップ オブ ラックキングLVMST』PS
MS5(メインスキル5枠)スキル功果あり、経験値上昇あり
UQ『オールウェポンマスタリーLV3.00』PS
R『オールセンスLV3.00』PSAC
R『格闘(全身凶器)LV3.00』PS
R『両手利きLV3.00』PS
UC『スクロール学LV3.00』PS
SS5(サブスキル5枠)スキル功果あり、経験値上昇無し
UC『鉄の爪LV3.00』PS
R『重心移動LV3.00』AS
C『投げLV3.00』PS
R『ツインウェポンマスタリーLV3.00』PS
AC『ダッシュLV3・00』PS
R『格闘(全身凶器)LV3.00』PS
全身全てが凶器
『発勁LV3.00』『インパクトLV3.00』『ノックバック3.00』使用可能になる
初期SLVにおいて全ての格闘スキル4LV相当
筋力 器用 敏捷 体力 HP AP ST SLV分中補正
条件・・・『格闘(体当たり)』『拳闘武器』『格闘(素手)』『格闘(足)』を融合で取得
R『発勁LV3.00』AS AP10
手を使った近接から超近接で使える防御力無視の格闘技LVが上がると・・・
R『インパクトLV3.00』AS AP10
相手の身体に接触してる場合に発動可能、0距離からのハードアタック
R『ノックバック3.00』SW
攻撃した者を吹き飛ばすLVで距離、発動率アップ
とりあえず融合待機してたのをやってみたら凄い当たりスキルだった・・・若い頃にこんなスキル持ってたら人生変わってるだろうな・・・としみじみ思った・・・まる
さてチョット休憩がてら広場で休むか・・・
噴水の辺りは少し騒がしいので少し広場の端の木陰に入り木の幹を背に腰を下ろす。
周りを眺めるとPCとNPCが行き来しているが比較的NPCが多い。
知り合いだろう中年の女性が二人話をしているのに気づいた一人の女性が話しに加わり井戸端会議らしきものを始める・・・ホントよくできたAIだな・・・
目を閉じて聞くとは無しに強化された感覚を研ぎ澄ませていく。
人の声 鳥の声 雑多な匂い 流れる風の音が肌を撫でていく・・・
周りの色んな情報が曖昧にひろがる・・・ひろがっていく・・・
広がる意識を纏めていくと変な違和感を感じた。
目を閉じている・・・しかし認識している周りの状況を・・・変化する風景を意識すれば背後で遊ぶ子供の状態から空の上の鳥の羽ばたきまでが・・・
目を開けているよりも多く把握している。
しかし、それも欠落に気づく。
風の吹き去った場所は、水面の波紋が広がるような速さと感覚で形状が理解できるが、静物・・・動かず音がしないもの、匂いの薄いものがぼけて見えるというか明滅する視界というべきか・・・ なるほど、今理解した。 コレは強化した感覚、聴覚と嗅覚を統合して頭の中で再構築した創造擬似映像みたいなもの。
たとえて言うなら・・・そうオレはマンガ、アニメ、小説等の本が好きである。
なにぶっちゃけてんだ・・・と思った方もまあ最後まで聞いてくれ。
アニメが好きで日常にある。 常日頃動画を鑑賞する。 ドラマや特撮の映像でもいい。 あの好きな物語のあのシーンってのがダレにでもあると思うが・・・目を閉じれば頭の中でキャラや役者の一投足まで再生できるぐらいのシーン。
さて、そんなことができる人や覚えがある人に小説、ラノベにSS、のめりこんだ時やハマッタ時、集中してるとそれは起こる。
活字媒体の物を読んでいるのにまるでアニメやドラマを鑑賞しているように映像が脳裏に刻まれることは無いだろうか?
「ああ、あのシーン良かった」と思った時文字でなく頭の中ではそのキャラが動いて演じて回想してないだろうか?
逆にアニメ化したラノベ(最近多いよな・・・オリジナルのネタ切れか?)の続きが気になって続刊を読んでるときにそのシーンがアニメと同化して話を理解し、キャラのセリフは声優の声に正に【脳内変換】されてるのもそれだ。
話が長くなったが現在のオレのこの状況は、今まで動物的には鈍かった聴覚と触覚と嗅覚が強化され頭に入る情報を、脳が一番処理しやすく使われてるであろう視覚情報として統合し【脳内変換】したのが今の状況のようだ。
一般で使われない技能を持っているが、オレの頭がそこまで高性能って言ってる訳じゃない。 恐らくVRの世界にリンク中に作られる【擬似脳】とかの補佐もあるんじゃないだろうか?
何にしても・・・これで夜間戦闘も勝つる!
今までの現実と変わらない五感も凄いが・・・それよりまして全展開型全方位スクリーンを、絶えず認識してるようなこの感覚は更に上をいくモノだ。
システムウインドウを開く。
ウインドウが開く『ポウン!』という音が耳元からして音の波紋が広がり一瞬風景がはっきりしてぼやけていく・・・ウインドウが開いてない? って目えとじてちゃ見えねえよな・・・
苦笑し目を開ければ光彩のある視界に戻り当たり前にウインドウが目の前に浮いている。
『オールセンスLV3.32』
確認すると結構上がってる。
この上がり方って早くない? 上がりやすいのかな・・・? オレはありがたいけど。
予想だとこの『オールセンス』を上げていけば心眼ってのを取れるはずなんだが・・・あと怪しいのは『第六感』か街にいる間だけでもメイン戦闘スキルと入れ替えておくか・・・どんなとこで上がるか判らんし
メインをUQ『オールウェポンマスタリーLV3.00』PSからR『第六感LV3.00』PS と入れ替えた。 と、ふと何か神経にというかなんともいえないざわつきを感じた。
なんだ? 妙な焦燥感? 焦り? 悲しみ・・・怯え・・・あ~気になる!!
何とかしないとという感情に突き動かされ立ち上がり目を閉じる。
今度は真剣に精神を集中していく『ピロン!』・・・無視!
何となく先が読めるシステム音を無視して・・・まて、予想通りなら役立つ!
開いたままのウインドウを急いで確認!
「やっぱりあった『精神集中』・・・」
C『精神集中LV1.00』PS
精神力を高める
精神力 信仰 知覚 MP AP LV分小補正
条件・・・目を閉じ精神を集中するとランダムで入手
とりあえず『鉄の爪』と『精神集中』入れ替え!
再度! 周りの風景がモノクロに変わりさっきの感覚に入れ替わる。
さっきからのこの感覚は絶対『第六感』がらみだ・・・なんだ? 何がある?!
・・・・・・・・・・・・・・声? 泣き声が・・・・こっちか!?
メインとサブの『スクロール学LV3.00』と『ダッシュLV3・00』を瞬時に入れ替え
走る疾る・・・・・・早いな! LV3上がっただけで自転車で全力疾走するくらいは軽く出てる。
走りながらシステム操作『格闘(全身凶器)LV3.00』『両手利きLV3.00』を変更『ジャンプLV3.00』『アクロバットLV3.00』!!
路地に駆け込んで一度何も無いところで全力垂直ジャンプ!
高い!! 軽く5mは跳んでる!!そのまま重心移動を使って体勢を変え~落下前に民家の壁を蹴る! 蹴る!! 最後~蹴る!!!
対面の壁を蹴るごとに上に向かって連続ジャンプで二階建ての民家の屋根に降り立つと感じるままに走り出す。
衝動のまま走るって気持ちいいが・・・内心ハズイ・・・だって僕ちんイイ大人だモン♪
フザケテ気を紛らわせるの止め!
目的が見えた!
・・・泣いて歩いている・・・女の子?
上から見てると余所行きの服だろうか、チョット庶民には贅沢なつくりのフリルのついたワンピースが亜麻色の髪の女の子には良く似合ってるのだろう5歳くらい、だが膝を擦り剥いたのか膝の辺りのハイソックスが汚れ血がにじんでいる。
グスグスとぐずりながら溢れる涙を拭い拭い歩いてると、ほら! 足元の小石で!
壁を蹴って加速気味に降り立ち、正に転ぶ瞬間の女の子を受け止める。
「ほえ・・・?」
イキナリの展開についていけず間抜けな声を出す幼女。
「大丈夫か?」
ちゃんと立たせてからしゃがみ込んで問いかけると
「うん、マーちゃんだいじょぶ!」
さっきまでぐずってたのがウソなくらいハキハキと答えた。
ま、おそらくビックリして気がそれてるのだろう。
「おじいちゃんは政十郎って言うんだが君はマーちゃんっていうのか?」
「ううん、マーちゃんはマリエルって名前だよ!」
「そうか~マリエルっていうのか~マーちゃんににあってるカワイイ名前だ」
「えへへへ~~~」
泣いたカラスがもう笑ったってか?
「さて、とりあえず・・・」
近くに丁度井戸があったのでそこまで片手で抱きかかえて連れて行く。「ちょっと痛いけど我慢しろよ」
そういってソックスをずらし井戸の水で傷口を洗いきれいにした。
先ほどの焦燥感のようなものが薄れたので多分この子が関係してたのだろう・・・C『アクロバットLV3.89』と『スクロール学LV3.00』を入れ替え神聖方術のスクロールを取り出す。
ガマンした強い子にご褒美だ。
不思議そうに見ているマーちゃんの前で巻物を開くようにスクロールを広げ密教の刀印の間に挟む。 映画やアニメで陰陽師が札を出すような感じといえば判りやすいか。
そのままスクロールを使えばイイ話なんだが何事もエンターテイメントは大事なのだよ・・・っと中の文面を読む、と言っても呪文発動のキーワードだけどな。
マーちゃんの膝に手をかざし
「『癒しの光よ傷つきし物をあるべき姿へ』発『ポオウ・・・』あれ?」
神聖方術『キュア』の癒しの光が『発動』のキーワードを言う前に発動した?
「わ~きれえ~あったかい!」
マーちゃんは魔法が珍しいのか大はしゃぎだが治療できないからおとなしく見てるようにたしなめとく。 しつけは大事なことです。
ゆっくり治るようなので光が消えるまでチョット試しに精神集中もしておこう。
『ピロン!』「ん?」
ふと、気がつくとMPゲージがドンドン減っていってるのに気づいた。
ってもマックス20だけどね。
光はまだ消えない。
膝の傷は治ったのだが表面だけかもしれないので光ってる間集中しておく。
その後MPが0になると光は消える。
「わ~~~すっごい~ぜんぜんいたくないよ~!」
マーちゃんは飛んだり跳ねたりして喜んでる
「あんまり走るとまた転ぶぞ~」
「にゃ! は~い! あれえ? おひざのとこおおきなあなが開いてたのになおってる~!」
怪我が治ったのでソックスを直してたマーちゃんが不思議そうに言ってきた。
「ええ!?」
オレもその穴は見てたので確認すると確かに汚れは少しあるが穴自体がほつれも無く直っていた。
「ナンデだ? これは・・・絹か・・・生物由来のものは治るのか?」
それに詠唱での発動に・・・スクロール使用でのあるはずの無いMP減少・・・何か隠し要素がありそうだな・・・ニヤリ
「じいちゃんどしたの? なんかワルモノみたいにわらってる?」
「おっと失礼。 ちょっとこれからどうしようかと思ってな?」
マーちゃんの頭に手をポンポンと置きやさしく撫でる。
「えへへへ~~~・・・あ! そうだじいちゃんおかあさん探して!!」
『緊急クエスト『おかあさんを探せ』を受けますか?』
「ああ、まかせろ。 じいちゃんが見つけてやるから泣くんじゃないぞ」
笑いながら撫でてた手で頭をもってウリウリと揺すると
「や~~~ん♪」
マーちゃんもくすぐったそうに笑った。
幼女がでましたが別段レギュラーではありません
期待させたかたは残念です
単にスキル利用の前フリかも?