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Ver1.03

スキルがいっぱい・・・私自体が広く浅くのプレイが好きなんでこうなった

7月28日本文内スキルの間違っていた点と本文修正しました

 門を出て一言物申す・・・

「あ、てめ! 横殴りすんなよ!!」

「『炎よ矢となりて』あ!?また詠唱中にタゲ取られた!」

「あ、ごめん!」

「うお!? そっちの剣当たったぞ! PKするきか!?」

「そんなとこでボ~っとしてんのが悪いだろ!!」

「ん~だと!!!」

「今のうち・・・タゲイタダキ!」

「あ、てめ!」


「・・・・・・人オオスギ・・・」

 ため息一つ

 初級敵MOBの『野犬』を狙ってのLV上げのプレイヤーでごった返してた・・・まる。

 一つの狩場に目測50人以上って・・・まあ始まって30分に満たないからか?

 仕方ないので距離を取って見ていると大概の者が剣を使ってオッカナビックリ敵を殴っているのを見かける。

 そう、斬っているのでなく殴っているのだ。

 最初から見ていると初撃はしっかり刃を立てて斬っているのだが、切り返しや連続攻撃に入ると刃を傾かせてしまったり、剣の根元で打ったりして・・・つまりは刃が立ってない状態で振るっているのだ。

 正直言うと、悲しいかな素人が棒を振り回してる状態。

 実際にゲームのプレイヤーが剣の扱いに慣れているわけではないから仕方ないことなのかもしれないが、そのおかげで恐らく低LVのMOBを倒すのに10回以上叩いて倒す状況だ。

 特に酷いのは弓を使ってる人で10m離れた敵を狙って外しなまじ偶に当たっても次の射が焦って間に合わず撃っても明後日の方向に飛んでいく、終いにナイフで何とか倒す感じ。

 「武器スキル取ってないやつばかりってわけでもないだろうに・・・どうなってんだ?」

 そんな風に観察しながら歩いていると少し人の空けたところに出たが

『ぐるるるる~~~・・・』

と、後ろの草むらから聞こえたうなり声に振り向くと『狂犬LV2』と真っ赤な字を背負った大型犬が現れた。

 「確か赤表示はアクティブだっけ? なんでこんな始まりエリア近くにいるんだ?」

 よく見るとこの一角のみダレも入ることなく不自然に空いていた。

「あ、そこだけランク高いアクいるから気をつけないと死に戻るよ~」

 親切なプレイヤーが教えてくれたが・・・

「できりゃ~も少し早く言ってほしかったな・・・」

 狂犬から目を離さずやれやれと肩を竦める。

「余裕見せてる場合じゃないんじゃ? LV1だろ、そいつはきついぞLV4のPTがさっき全滅してたし・・・あ、こっちはデスペナ怖いから来るなよ!」

 なんか、勝手な言い草だが仕方ないここで抗うだけ抗うか・・・あ、武器装備忘れた・・・まあいい・・・

「いっちょやってみっか!」

 八卦掌の構えに移りながらどっかの竜玉の主人公のようなセリフをはいてみる。

 一対一なら八卦掌の歩法での走圏(円を書くような歩法)が良いだろう。

 狂犬の周りを特殊な歩法で速度を不規則に見せながら、歩き観察を始める。

 全年齢推奨を目指すだけあって多少ディフォルメされた狂犬は荒い息をつきながら涎をたらしている。 大型犬と言ってもオレの腰ぐらいの高さしかないので、有効なのは蹴り技か? 結構戦闘時間が経過しているようにも感じるが狂犬と言いながら唸るだけで攻撃がこないオレの隙を見ているとしたら凄い精密なアルゴリズムかも・・・狂ってないじゃないか? 狂犬の名が泣くぞ・・・埒が開かない、にらみ合ってるだけじゃダメか・・・誘うか? 一瞬狂犬から視線をそらした。 うなり声が止まった!「ガルゥ!!」っと・・・飛び掛ってきた狂犬を歩行速度を速めていなし、間髪入れずに体を入れ替え急所の喉に手刀イワユル地獄突きを見舞う。

「ガフ!?」

『ピロン!』

 跳んでる敵の急所にめり込む感触と「クリティカル」「カウンター」「ウィークポイント」の表示が目まぐるしく移り変わると同時にシステム音、何かスキルを取得したようだ・・・が後回しだ。

 初撃でHPを表わす赤いゲージが一瞬3割ほど灰色になった後少し緩めに減少していき塗り替えられ黒くなる。

「いけるか!?」

 めり込んだまま手刀を強引に開き、毛皮を巻き込むように掴む! と同時に片手一本背負いの要領で軌道修正、重心移動で掴んだ腕に肩から体重移動、足元に頭から落とす際、手首の回転も加えコークスクリューのように捻りこむ。 インパクトの瞬間、撃つように一気に肩から拳に『重心移動』! 『ドコン!!』

 投げられた落下と爆発的な打ち降ろしのダメージで更に4割減っている。 倒れたまま「ゴフッカハッ!?」とエズいている敵に向かい、すばやく立ち上がり八極拳の『震脚』で頭を踏み潰す勢いで踏み抜いた『ドオン!!』辺りで敵の残りHPバーが全て灰色になり急速に黒く減少して『ビクン!』と身体が震えると同時にHPは0になった。

 踏み抜く前に状態異常『混乱』と『裂傷』がついていたな。

 この間1秒弱

「エグ!」

「すげえ・・・瞬殺かよじいさん」

「おい、さっきの攻撃で何回ダメージ累積あったよ?」

「武道家とかグラップラーの職ってあったのか?」

 バックのセリフは置いといて、狂犬の死体に触れドロップ品を全て回収してしまう。

「普通に行けるな・・・お邪魔しました~」

 一言残しまたMOVが湧き出す前にここから撤退する。


 街に戻りアイテムBOXを開き確認。

 「犬の皮」「犬の牙」「ペットの首輪」

 ん、ペットの首輪?


ペットの首輪  ☆x5

必要アビリティ 幸運

テイム用アイテム

狼系、犬系、猫系の野獣の類をペットにできる・・・かもしれない

対象に投げると発動、消費アイテム


 おお・・・イキナリテイム用アイテムでた!

 ふむ説明を見ると投げるだけか・・・LV高いのでもいけるかな? まあ後で試してみよう。

 後は・・・スキルを確認おお!? 


UC『鉄の爪LV0.01』PS

指での攻撃力LV分小補正

貫通能力

『裂傷』付加

条件・・・戦闘時に素手で敵HPの20%以上のダメージを指攻撃で与えるとランダムで入手

『裂傷』5秒持続 2秒ごとに『裂傷』を受けた時のダメージの5%の持続出血ダメージ 血液の無い敵には無効


C『格闘(素手)LV0.01』PS

素手、手甲、格闘武器の攻撃力LV分小補正

筋力LV分小補正

条件・・・戦闘時素手で攻撃するとランダムで入手



C『格闘(足)LV0.01』PS

蹴り攻撃力LV分小補正

敏捷LV分小補正

条件・・・戦闘時蹴りで攻撃するとランダムで入手



UC『戦闘歩行LV1.02』PS

戦闘中に歩行(10歩-LV歩ごと) 1ポイントAP、MP回復

条件・・・戦闘中回避行動を歩行のみで行うとランダムで入手



UC『連撃LV1.03』PS

戦闘中相手に与える攻撃が一秒以内に連続すると追加ダメージが最大SLVまで追加されていく(注 次の攻撃が1秒以内なら連続していくがMAXダメージ以上にはならない)

条件・・・一秒以内に攻撃を連続させるとランダムで入手



C『投げLV0.01』PS

投げの威力LV分向上

筋力、敏捷LV分小補正

条件・・・物を投げるとランダムで入手



C『クリティカル値上昇LV0.01』PS

クリティカル率LV分小上昇

幸運LV分小補正

条件・・・クリティカルを成功させる



C『ウィークポイントLV0.01』PS

キャラクター指定時、戦闘時においてランダムで弱点がわかる。 対象との累計戦闘時間が長いほど確率は上がる。 『ポイントアタック』使用可能になる

知力LV分小補正

条件・・・弱点攻撃を成功させる

AS『ポイントアタックLV0.01』消費AP5

的確に狙った場所に攻撃入れる。



UC『カウンターLV0.01』PS

カウンターアタックが成功した時のダメージ率上昇

器用LV分小補正

条件・・・カウンターアタックを成功させると取得


 一気に増えたな・・・マスター合わせて15って多くね?

 とりあえず今はだめだ・・・夜を狙う為に時間つぶしに武器クエとかやってみるか・・・



~~~~~~~~~


 で、ギルドの訓練所に来たわけだが・・・外見はコロシアムみたいな場所。

 中に入ると何か違和感を感じた時

「インスタンスフィールドx16に移動しますよろしいですか?」

 システムウインドが出てきた・・・x16って16倍速かそういやしげさんがテストって言ってたよな・・・通常プレイヤーの2倍って鬼じゃね?

「まあ、入るけど・・・」

 はいのボタンを意識して選択し許可を出す。

 指で押してもいいんだが使える機能は慣れておく主義だ。


 中に入ると直径500mほどの円形のコロシアムだった。

「無駄にでけえ・・・いや、選手入場門らしき場所が等間隔に8個・・・それも高さ8mはあるか・・・でかいって事は人間以外・・・モンスターも入れるってことか?」

「ご名答! なかなか観察眼のある新人だな~いや、結構歴戦の老兵か?」

 声に振り向くと筋骨隆々な半裸にプロテクターを着けた巨漢が歩いてくる。

 2m超えてるな・・・でけえってかここにきてでかいものばっかり?

「私はアームズここの教官だ! ここにきた冒険者は不思議なことにお前が初めてだ」

「これはご丁寧に、オレは政十郎というなりはこうだが新人なんでご教授願う」

 ああ、今回のテスターは例外除いて大体がマニアだからな・・・チュートリアルをはしょって出し抜きたいってのが多いんだろう・・・オレも狩場が混んでなきゃ先に進んでたかも知れんしな。

「ほう、冒険者にしては礼儀がなってるな、流石は歳の功か」

「歳のことは言わんでください」

「おお、悪かった、ゴホン! ここでは武器の扱いを教えると同時に武器スキルLVを3まで上げられる。 また武器スキルの上げ方次第ではスキルの融合も可能だ」

 太い腕を組み大声で説明される

「武器クエストがあると聞いたんですがそれは?」

 オレの質問に頷きオレの後ろの壁を示して

「うむそこに多数の武器がある。 それを取った時にそれに対応したクエストが臨時クエストとして出現する。 クエストにある項目の動作をすることで項目が消えていき、全て消化するとクリアだ」

「なるほど、もう始めても?」

「いつでもいいぞ!」

 早速武器が掛かっている壁に行くとアイテムBOXにあった武器がそろっている。

「・・・無難に棍棒からやってみるか」

 普通に現代にある警棒風な樫の木らしく、50cmの棒の手持ち部分に滑り止めの布が巻いてある。

 手に取ると

『臨時クエスト発生! 『棍棒』を習得せよを始めますか?』

 はいっと

目の前に練習用の案山子が5体現れる。

クエストの項目が出てくる


『棍棒』を習得せよ

報酬 100C スキルLV1.00 練習用棍棒

上から叩き付けるx10

横から叩き付けるx10

突くx10


 ちなみに100カッパーってのは銅貨で4桁上がるごとにシルバーゴールドになる。

 スキルLV1.00って・・・棍棒スキルのことじゃないよな?

 ・・・まあやってしまおう。

 棍棒の握り部分を拳一つ分開けて軽く握る。 

「ほう・・・?」

 昔知人にならった『カラ』の構えから『ステップ』で踏み込み振り下ろす。 案山子の頭から振り下ろした棍棒を、首の辺りで手首を返す。 『ピロン!』逆手の握り部分が正面を向く瞬間には喉元を突き上げる。 そのまま、のけぞった案山子が反動で戻るタイミングで手首の返しを使い横薙ぎに首を振り切る。

 コレを2セットしたところで案山子の首が折れたので、次に『ステップ』移動しながら左に持ち換える。

 二体目を壊したあたりで出しっぱなしのクエスト欄を見るとそれぞれ4回ずつ消化していた。 ついでスキルに『棍棒』が増えていた。

「うん、予想通り! 次「待て!」!?」

このまま最後までやりきろうとしたとこでアームズさんの制止が入った。

「左右使えるならこれも使って見ろ!」

 そういって何か投げてきたものをキャッチ・・・棍棒だった・・・なるほど、やってみるか!

 その前にメインスキルに『ウィークポイント』『クリティカル値上昇』『連撃』『戦闘歩行』さっき取った『棍棒』も忘れないようセット。 

 次にさっきのセットを両手の武器で交互に行う。

 一体撃破

 二体撃破!

 三体撃破!『ピロン!』『ポーン!』ん?

『臨時クエスト 『棍棒』を習得せよのクリア条件を満たしました報酬を受け取りますか』

 はい・・・っと『ポーン』

「ふむ、おめでとう! 無事クエストをクリアできたようだな!」

「そうですね、ありがとうございます。 所でこれは・・・?」

「左右使えるみたいだったんでな、そういうやつには勧めてみるんだが・・・馴染んでるみたいだな。 スキルを見てみろ」

 満足そうに頷くアームズさんは見た目に反して世話焼きみたいだな。

「そういえばさっきシステム音が・・・おお!」


UC『二根流LV0.00』PS

両手で棍棒を扱う

攻撃力LV分小補正

筋力 器用 LV分小補正

条件・・・左右の手でそれぞれ棍棒を持ち攻撃し一定時間内に攻撃を外すことなく規定数の敵を撃破すると取得



R『両手利きLV0.00』PS

両手で武器等を扱う

攻撃力LV分中補正

筋力 器用 LV分小補正

条件・・・左右の手でそれぞれ武器を持ち攻撃し一定時間内に攻撃を外すことなく規定数の敵を撃破すると取得


「両手で武器ってところを見ると、二根流で無く互いに違う武器でも可能ってこと?」

「そういうことだなやりようによってはここのクエストを短縮できるわけだが・・・いけると思ったが両手利きまですぐに習得するとはな・・・」

 なるほどね・・・「んお!?」

「どうした、変な声をだして?」

「いや、セットしてたスキルが軒並みLV上がってたんでビックリして・・・」

 今確認したらさっきセットしたメインスキルがLV1ずつ上がってた。

 なるほど報酬スキルLVってのはメインにも入る訳か・・・壁にある武器の種類はまだたくさんあるっぽい。

「ちゃ~~~んす!」

「どうした・・・なんか企んでそうな顔をして?」

「いえいえ~気にしないで次々いきます!」

「ん、おおう? やる気のあるのはいいことだ!」



~~~~~~~~~~~~


 その後はキリが無いのでダイジェストっぽくで・・・なんてな?

 片手武器を全て両手で装備した結果『二刀流』『二斧流』『二槍流』が出た。 その間にこのフィールドでは3LV以上のスキルLVアップは不可能だと発覚。そこで一端外に出ることになった。


 外に出て思ったのはあれだけやってまだ30分も経ってなかったのに驚き

「あ・・・16倍だったな・・・」

 たしかアームズさんに教えてもらったのはこっちかな? と、地図を見ながら歩いていると目当てのスキル屋が見えたので入ってみる。

「こんにちは~誰かいますか?」

 それなりに広い店内は人が居らずガランとしてる。

 道具等は紙や羊皮紙、筆記用具らしき羽ペンや筆等だけ。

「スキル屋だよ・・・な?」

「ああ、そうじゃよ」

 オレの呟きに答えるように店の奥からお爺さんが一人でてきた。

「ああ、良かった・・・店を間違えたかと思ったよ」

「あ~スマンね特に客が居なかったんで奥で作業をしとったんじゃ」

愛嬌のある爺さんは悪びれもせずのたまった。

「そうか・・・まあ、早速聞きたいんだが~スキルはどんなものがあるのかな?」

「そうじゃの~たくさんありすぎて口ではなかなか・・・おぬしはどんなスキルがほしいんじゃ?」

 白くそまった長い顎髭をしごきながら返してくる。

 ほしいものか・・・とりあえずは夜に敵と戦えるようにしたいかな?

「ん~夜に狩をするとしたらどんなスキルが有効かな?」

「ほ、夜に街を出るつもりなのかい? 夜の外はモンスター達は強力な物が出たり夜行性の野獣も居るから危険じゃよ?」

「そうなのか? まあ心配させて悪いがちっと事情があってな」

「そうか~では多少なりとも役に立たせてもらうかのう・・・まっとれ」

 そう言うと爺さんは店の奥に入りすぐにスクロールらしき羊皮紙を丸めた幾つかの物を持ってきた。

「お前さん魔法を使うかの?」

「いや、この先はわからんが今のとこ宛は無い」

「ならこの『ライト』は無理じゃの、スクロールの『ライト』もあるが・・・『スクロール学』のスキルは持ってないか?」

「『スクロール学』? ないな・・・持ってるとどうなんだ?」

 ここでは初めて聞くスキルだが、情報を聞きだせるかな?

「そうじゃなあればスクロールの効果や持続時間等が上がるのと・・・素早くスクロールが使えるの・・・後は自分の知ってる魔法やスキルのスクロールが作れる」

「ほう~便利ではあるがここに売ってたりする?」

「あるが高いぞ? 1G払えるかの?」

 1Gって10000000C・・・一千万!? さっきクエで600C入って初期金額が9900Cって幸運値分か?

「・・・止めとく。 他は?」

「うむ・・・後はお勧めできんが、感覚強化スキルで補うとかじゃな」

「感覚強化スキル? 聴覚とか視力とかの類か?」

「そうじゃ・・・が、これは2LV以上無ければ効果はほぼ無いからのう・・・」

 その言葉にハッとひらめいた。

「2LVあればどうなる? あと3LVあったら?」

「ほ!? ああ、2LVもあれば十分じゃが感覚強化は2種類もあれば使えるものが使えば目を閉じてても周りが見えるように感じるそうじゃ。 3LVにもなったら達人じゃろて・・・いくつかそろえば『心眼』の域にたどり着くかもな?」

 『心眼』だって!? これってスキル発生のヒントじゃねえか? もしそうなら、試す価値はあるか・・・

「感覚強化の系統のスキルはどれくらいあ

るんだ?」

「ほう、試してみるか? 長い道のりになるぞ」

「いいから、オレに秘策ありってな」

「ふむ・・・では、まず『視力強化』『聴覚強化』『嗅覚強化』『触覚強化』じゃな『味覚強化』もあるがコレは料理作成スキルでもない限り役に立たんと思うがのコレが各1Sじゃよ」

 ん? 五感がそろうのか・・・もしかしたら・・・出るかもな、『第六感』・・・よし!

「爺さんその五種全部買ったら負けてくれるかな?」

「ほ! しっかりしとるの~しかし爺さんはお互い様じゃ。 わしはディクショじゃ」

 あ、RPロールプレイを忘れてたな・・・いかんいかん

「ん、確かにすまんかったなオレは政十郎というよろしくな」

「おお、よろしくな。 そうじゃの・・・では5種に『ライト』のスクロールをつけて5Sでどうじゃ?」

「ちなみにライトはいくら?」

「100Cじゃ!」

「おまけが100Cだけ?」

「ライトといえどバカにはできんぞ! 運がよければライトの魔法を習得できることもあれば『スクロール学』を取得する確率もあるんじゃぞ!」

 まて、いま凄く重要なこと聞いたぞ・・・1Gのスキルも運次第・・・魔法取得も運次第? 魔法使い系の職業スキルが無くてもいけるってことか?

「ディクショさんここにある初級魔法のスクロールって全部100C?」

「あん? スクロールはLVごとに値段は分かれとるぞ『古代語魔法』『神聖方術』『精霊捧術』ともに1LVは100C。 2LVは500C 3LVは10S・・・までじゃな後はモンスターから奪うか遺跡やダンジョンで見つけるかじゃな」

「魔法スクロールのリストあったら見せてほしいんだが」

「おお、在庫のリストでよければ」

「是非たのむ!」


 その後五感の強化スキルと魔法をLV1と2を数種類買って残金500C! アイテムBOXがスクロールだらけって早く消費させんと狩ができねえ?

 そう考えながら訓練所に戻ったあと短剣スキルからクエを受け無論感覚強化をクエ報酬で上げながらだったが、短剣スキルが3LVに上がった時それは起こった。

『『ワンハンドウェポンマスタリー』の条件がそろいました『片手剣』『短剣』『片手斧』『ショートスピア』『棍棒』を融合しますか?』

 ちょっと考える・・・まだ両手武器はクエをしてない、恐らくワンハンドがあるならツーハンドもあるんじゃないか? それに更に上の融合も・・・

 いいえを選択するアームズさんが言うには条件が揃っているならいつでも融合できるらしいからまだ試してないのあるしがんばってみよう! 目指せ全武器クエコンプリート!

 そして『両手剣』『ポールウェポン』『両手斧』をクリアする頃には感覚強化の5種もLV3に達した時。

『『第六感』の取得条件を満たしました』

『『オールセンス』の条件が揃いました『触覚強化』『味覚強化』『聴覚強化』『視覚強化』『嗅覚強化』を融合しますか?』

 ここは、はいにしとこう!

 思えば感覚強化系は面倒だった触覚は肌が敏感になりすぎて日焼けしすぎたような痛みを感じて悶絶したり、聴覚上がった後思いっきり、武器を案山子に当てた音で悶絶したり、嗅覚は何故か自分の体臭がイキナリ臭く感じて悶絶したり・・・悶えてばっかかオレは!? まあ、それぞれ意識したら調節が利くのを知って問題無くなった。 更に言えば体臭を感じるなら野獣系もそれを感じるはず・・・ある意味気づいてよかった・・・後で聞いたが水を被れば体臭を押さえれるらしい、これからチョクチョク水浴びしないとな・・・


R『オールセンスLV1.00』PS

五感全てにLV分の強化修正

現時点で五感に強化LV4相当

各感覚自動調節

知覚 LV分大補正

条件・・・『触覚強化』『味覚強化』『聴覚強化』『視覚強化』『嗅覚強化』をLV3以上にして融合にて取得


「あれ?」

「どうしたんだ?」

「いえ・・・『第六感』の取得条件を満たしたとあるんですが・・・取れて無い様なんで・・・」

「それはSPスキルポイントで取れるようになっただけではないかね?」

「SP? ・・・・・・・ああ!」

 あわててスキル欄をチェックすると『第六感』あった~取得ポイント30・・・高いのかな今のポイントは・・・149SPあ~初期スキルに全く振ってなかったっけ

 『第六感』の説明は~


R『第六感』PS

『危険感知』『罠感知』『敵感知』等のプレイヤーに害のあるものを感知するスキルの集合

ESP型スキル『念動力』『テレパシー』の習得条件


ESP型・・・超能力か!?

そういうのも導入してるとはさすがだな・・・

無論取る!


R『第六感LV1.00』PS

『危険感知』『罠感知』『敵感知』等のプレイヤーに害のあるものを感知するスキルの集合

ESP型スキル『念動力』『テレパシー』等の習得条件

条件・・・『危険感知』『罠感知』『敵感知』または『触覚強化』『味覚強化』『聴覚強化』『視覚強化』『嗅覚強化』をLV3以上にするとSP消費でスキル取得可能


「人間レーダーっていうかまあ、盗賊向きだな『オールセンス』とメインに入れとこう」


 さて続きと行くかと両手武器最後の長根に手を伸ばす・・・まてふと気づいた・・・双剣等も融合するんじゃね? ・・・しかし片手武器は全てクエは終わらせ唯一短剣では出なかったが恐らく二刀流のカテゴリーに含まれる為だろう・・・ 何が足りない? アイテムBOXにはスクロール以外にクエで手に入れた初期武器に毛が生えたような威力の武器達が入っている・・・ !?被ってないものがあった・・・って盾? ・・・まさかねえ・・・壁を探してみる、あった盾が各種・・・各種? 手を伸ばすとクエの表示・・・これか! 『スモールシールド』『ラウンドシールド』『ミドルシールド』『ラージシールド』『タワーシールド』とそれぞれクエがあった。


 武器クエ・・・舐めてたな・・・あと射撃武器もあるからどんだけ~って感じ?

 まあやるんだけどね~と、言うかコレまでのやってきたことが全て目に見えて身についていく感じって結構やる気に繋がるねえ・・・現実だったらこうはいかんし?


 シールドクエから初めて案山子が攻撃してきた・・・上半身しか動かないけど。 なんか映画であったなこういうの

 とにかくスモールから二つ装備で初めてラウンド、ミドルで『二盾流』取得・・・クエ消化項目にシールド投げがあったのは笑ったがミドル辺りの鉄の板が案山子に刺さるのを見ると立派に武器になるわ・・・と感心したもんだ。

 そうそう予想通り二刀流総合『ツインウェポンマスタリー』が出たがスモールで『拳闘武器』の武器スキルが出た時はこうきたか!と思った。


 そのまま盾を終わらせてからアイテムBOXがいっぱいだと気づく。 習得した五感スキルを入れてた場所も埋まってたので魔法習得に挑戦してみる。 面倒なのでスクロールを全て広げてLV2から使える準備をする。 でメインスキル欄を二つ空けておく。

 『発動』が起動キーだ。 その前に・・・『ウィークリーラッキースター』を発動準備! 一週間に一回だ・・・ここで一番ほしい魔法LV2の『エンチャントウェポン』を用意・・・発動!

 一瞬光と共に全身が金色に光りだす視界の端に『ラックUP』のアイコン表示・・・まて、30S、29S、28S・・・カウントダウンしてる!? 一回は30秒か!? すぐに『エンチャントウェポン』発動~足! 足が光ると同時に『ピロン!』 メインスキルの空きスロットに思った通り『スクロール学』が入った! 『ウィークリーラッキースター』流石ユニークハンパねえ・・・後20秒! 手当たり次第にスクロールを捲っていく『発動』『ピロン!』『発動』『ピロン!』『発動』『ピロン!』『発動』『ピロン!』『発動』『ピロン!』『発動』『ピロン!』・・・・・・・

「必死だな・・・」

 アームズさんが苦笑してるがここは無視だ! この数秒がオレの今後のプレイスタイルを決める!


 光が消える・・・燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・・8個いけた・・・


 休憩終わり!

 『古代語魔法』『神聖方術』『精霊捧術』が何故か図鑑に入ってる?

三つともLV0.00だけど・・・

 あ、それぞれに意識を向けると習得した魔法が見れる・・・習得条件その種類の魔法取得か? えらく簡単じゃない? そんなことを言うとアームズさんがスキルと幸運のおかげだろとツッコマレタ。

「あと、必死だったから言えなかったんだが・・・」

「うん、何かあるのか?」

 アームズさん曰く『古代語魔法』『神聖方術』『精霊捧術』『スクロール学』等の魔法系スキルは習得した時から魔法スクロールを使うだけで自動習得するとの事。 無駄なことしたと思ってたが8個スクロールを使っただけで『スクロール学』がLV1.93になってるのを見て聞いてみたところ。 スキル経験も偶にクリティカルっぽい増え方をするらしくそれもラッキースターの恩恵らしい・・・慌てたのは無駄ではなかったッぽい? お星様ありがとう♪


 さて、8つアイテムBOXが開いたのでメインスキルを組み替えてクエストを終わらせ報酬を得る魔法系とスクロール学がまた1LVずつ上がったのでそのままスクロールを使い魔法を習得しつつLV3まで上げてしまう。

『『スクロール学』がLV3になりスクロールLV1魔法が作成可能になりました』

 システムの案内で確認すると確かに作成可能になっていた。

 しかし魔法を使えるのにわざわざスクロール作っても・・・と思い各魔法の欄を見るとlv1の古代語等はLV1までの呪文しか使えない。 スクロールはLV3まで使える・・・が2LVしか持ってない。

 どっちもどっちな現状だがどうしたものか・・・と考えてるとある項目が目に入る。

 使用条件だ。

 『古代語魔法』はランクCつまり布製の防具でないと発動しにくくなりしかも魔法一回使えばMPマジックポイントが今のオレだと2~3割持っていかれる。 更に魔法を使うための発動体として杖等を用意しなければならない。 後詠唱が不可欠とのことだが・・・フィールドでタゲを取られまくってた人いたなあ・・・

 『神聖方術』コレは防具制限なし詠唱もしくは念じろみたいで発動ただし初回で使うには数柱の神の中から信仰の対象を選ばなければならない。 オレはまだ決めてないから使えない。 戒律がそれぞれにあるらしく破ると何かしらのペナルティがあるらしい。 良い神様いないかな? MPコストは良く見れば皆同じくらい?

 『精霊捧術』はランクBの皮鎧までを装備できる金属を精霊が嫌うため金属製の防具や武器を持てば持つほど弱体化と発動率が下がる仕様・・・オレがこのまま格闘キャラやるなら使えるが・・・微妙。 これも詠唱不可欠

 『スクロール学』これはある意味生産職っぽい。 スクロールは普通に使用すれば攻撃魔法は威力20%のダウン エンチャントも同じく 効果が数値に表れるものは軒並み20%ダウンみたいだ。 効果時間があるものは半分になる。 これだけなら魔法を憶えたほうが良いみたいだが、このスキルを持つだけでそのペナルティは全て消える。 それならこれか! と思ったが店で買うのにコストが掛かる。 MPは作成時に消費するので使用時は要らない。 後道具扱いなので発動と念じればOK? さっき早口言葉みたいに連呼したのがはずい・・・

ん? 今気づいたけど製作スクロールのLV1魔法のLVが全部作成限界LV3ってなってる?

 『マナボルト』魔法の矢を飛ばす魔法だが1LV上がるごとにMP5消費・・・効果はLVx矢の数か・・・コレは凄いことじゃね? オレまだ総合LV1よ?

 作り置きできる分切り札にできそうだな・・・これは

 問題は金か・・・ここのクエ終わったら少なくとも2Sぐらいは溜まりそうだしやってみるか?


 そうと決まればチャッチャと終わらせるか!


 結果

 両手武器全種で『ヘビーウェポンマスタリー』でましたが却下。 するとやはり出ました『ウェポンマスタリー』そして』却下。 そのまま『ボウ』『ボウガン』『スリング』短剣で出た『投擲』を融合で『シューティングウェポンマスタリー』却下。 そこで何も出ないので手持ちと射撃で分かれてる? と思ったがなんかアームズさんがニヤニヤしてるので勘ぐって見る。 この人ならクエをコンプリートした時点で何か言ってきてもおかしくない! あ・や・し・い・・・

 ぐるりと周りを見渡す・・・壁の武器、素手は足と鉄の爪ともLV3にした・・・手と足・・・案山子に近づく頭突き肩からのショルダータックル跳ね返った距離からの八極拳の鉄山靠てつざんこう『ピロン!』

 スキル『格闘(体当たり)』を取得・・・違う! クエが出ねえ。

 手持ち無沙汰に時間を使うのもナンなので体当たりをスキル欄を見ながらLV3まであげる。

『『格闘(全身凶器)』取得可能『格闘(体当たり)』『拳闘武器』『格闘(素手)』『格闘(足)』を融合させますか?』

うむ・・・まだあったか・・・違うと思うがいいえで置いとく

 アッチコッチ体当たりしてちと疲れた・・・と案山子に寄りかかろうとして

『緊急クエスト『オブジェクトアタックスキルを習得せよ』を受けますか?』

 固まった・・・予想外だった、なるほどアニメである標識やガードレールとかを引っこ抜いて戦うとかの演出用武器ねえ・・・はい!

 地面にささった案山子を引っこ抜く~結構深いねえ『ズボ!』お!? 案外楽に抜けた?『ピロン』入った! 早速メインスキルに組み込んで最後の大暴れ?

 最後にクエが終わっても続けてスキルLVが2になったところでクエ終了!

『『オールウェポンマスタリー』が習得可能全ての武器スキルを融合しますか?』

 キタ~! はい!


UQ『オールウェポンマスタリーLV1.00』PS

全ての武器を網羅した証

スキル『換装』『武装乱舞』使用可能

全ての武器の攻撃力SLV分大補正

初期SLVにおいて全ての武器スキル5LV相当

筋力 器用 敏捷 体力 HPSLV分中補正

条件・・・全ての基本武器のLV3以上 武器クエスト全制覇 全ての武器スキル融合で取得

UC『換装LVMAX』AS 消費AP30

戦闘中にアイテムBOXから装備を交換できる

UQ『武装乱舞LV1.00』AS 消費AP50

武器を入れ替えながら攻撃を繰り出す荒業

使用した武器はスキル使用後アイテムBOXに収納される。


 つよ!! ってか『換装』も『武装乱舞』今のオレじゃAP足りねえ・・・使えねえ・・・

 しかし、戦闘中は装備変えれなかったのか・・・知らんかった

「おお! やったな! みごとに全て終わったおめでとうと言っておこう!」

「ふ・・・やったぞ、アームズさん!」

「しかし政十郎は武器の扱いを最初から良くわかっていたようだが?」

「友人が古今東西の武器を集めるのが趣味なのがいましてね新しい物が入れば扱わせてもらってたんで・・・慣れですね。 武器も人の作った道具・・・使いこなして何ぼでしょ?」

 偶にとんでもなく扱いにくいのもあったしな・・・ハルバードとか儀礼用か飾りだろうに・・・ロマンはわかるが・・・

「うむ、そういう考えもあるな一つの武器を極めるのも一つの道ではあるが俺やお前のようなやり方も道の一つこれからもがんばれよ!」

「はい、ありがとうございました! いつになるかわかりませんが今度は土産でももってお邪魔します」

「ああ、楽しみにしておこう武運を祈る!」

達成感とアームズさんの激励に後押しされこの場を後にした





ストック終了~後はテンションにそってペースが変わります・・・

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