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Ver1.07

お待たせしました?

待ってなかったらごめんなさい

やっと投稿します

「じゃあ皆の衆! 手はずどうりに事を運ぼう! 解散!!」

「「「「「おう!!」」」」」

 と、言って走っていくのはダイさんとブレスさんの二人のみ・・・オレ達残りの四人は現在ウィッシュ中。 何かシマラねえな。

 ・・・ちなみに今まで出てたウィッシュ。 ウィッシュチャットは元々はウィスパー、ささやきから個人間でのチャットでウィス・wis・ササとか言われてたんだが・・・VRの場合これが案外それに集中しないと会話がキャラから駄々漏れになるという、不具合ならぬ慣れの問題が出た。 オレみたいな慣れた人は昔のMMORPGの猛者のように、戦闘中でもササボイスをしながら狩れる話せる仕事する等をこなせるのだが、普通のゲーマーでもVRによほど慣れなければ今のガイさん達のように黙して目を瞑る・・・まるで祈るように・・・ってことでVRでは祈りチャット通称ウィッシュになった。(今まで説明が無かったのは作者がウィスとウィッシュを間違えたからではない)


「さて、と・・・ささやき・・・いのり・・・えいしょう・・・ねん・・・ではなくチャットオープンと」

 チャットのマイクや囁きの耳のアイコンや登録等のコンフィグアイコンが現れる。

 ナンデか世界チャット、全体チャットがこのゲーム無い。 あったら今回楽だったのに・・・まあ、考えられるのは四六時中世界チャットで話すPCがいるだろうから・・・だろうけど・・・課金かな?

 まあ、無駄なコメント終わり! コンフィで登録を選ぶとキャラネームの登録画面とキーボードのようなタッチスクリーンが出てくる。 ここら辺は仕事等でVRを使うときの環境に酷似している。 違うのは職場のVR職場ではキーボードとディスプレイの数が4つ少ないくらいか。

 慣れた手つきでキーを打ち『桜花』を登録。

『ウィス『桜花』呼び出し開始』

 視線でアイコンを動かし操作するが実際は視線等ありえなく全ては『思念』もしくは『思考』を読み込まして操作している。 実際VRに入った時点で普通なら視覚等使えないのだ。 ふつうは・・・

『あ、モシモシ政十郎様ですか?』

 通信が無事通ったようだ・・・しかし桜花・・・電話じゃねえんだモシモシはちょっと・・・

『おう、そうだ、桜花は無事その名前を取れたようだな』

『政十郎さんから電話がきました・・・あ、すいませんでした。 はい、おかげさまで』

『もしかして今は忙しかったか?』

『いえ、大丈夫です。 ちがいます!』

『・・・どっちなんだ?』

 なんか様子が・・・あ~初心者だからな・・・周りの会話とごっちゃになったか。

『いえ、大丈夫です! すいません! チカちゃんとあっちゃんがからかうもので』

 リアルの愛称出してるよ・・・慌ててるなあ・・・なら・・・

『エイシャとライズも一緒なのか?』

『あ、はい三人でPT組んでまして、今は休憩中です』

 二人も名前は紹介した時に取れたようだな。

『二人の名前はカタカナ表記でいいのか?』

『はい、そうですが?』

 素早く二人も桜花と同じく登録を行いコール。

『あれ、政十郎さん?』

『お・・・今、桜花とウィッシュしてなかったか?』

 よし、二人にも繋がった。

『埒が空かんので三人に繋いだ』

『あ、助かります』

『へ~そんな機能があるんだ~便利だね』

『ちょ、ま、ウィッシュ3個同時回線ってありえねえ・・・』

 事情を知ってるようなライズあたりは困惑してるようだが・・・まあ用件を先にしよう。

『こっちには三人の声は普通に聞こえるから普通にしゃべってくれてOKだ』

『はい』『は~い』『・・・わかった』

『PTで狩りをしてるって事は結構先行してるのか?』

『ん~どうなんでしょう?』

『見敵必殺で来たからねえ~』

『二人ともPSプレイヤースキルがハンパ無いからドンドン奥に進んでる・・・今は皆LV8』

 LV8か~よくわからんがVRでなら凄いのか? MMOでも3時間ほどでなら結構なペースだが・・・

『ほう、何となく凄いのはわかる。 さて本題なんだが・・・三人とも街を出るとき大通りから門まで走って行ったって事は無いか?』

 こいつらは何か・・・ヤラカシソウデ怖いんだよな・・・イロンナ意味で・・・

『あれ、政十郎様もあの場に居たのですか? お声をかけて頂ければ宜しいのに・・・』

『あれは凄かったねえ~周り皆全力疾走?』

『先行するならあんなの当たり前』

『あっちゃんがあんなに急かすから~』

『おいおい、身内以外が居る時は現実の愛称もNGノーグッドだぞ』

『あ、はい。 ごめんなさい』

『とりあえずリーチ・・・か・・・』

『『『?』』』

『いいか、今から言うことを黙って聞いてくれ』

『はい!』『は~い!』『・・・うん?』

『まず、皆システムのログのコンフィグを開いて中の『賞罰ログ』を開いてくれ・・・その中に紫と赤があるやつはいるか?』

『私は黄色しかないですね』

『は~い私あった~』

『・・・私もある、これって・・・』

『ビンゴ・・・だな、質問は後だ。 ライズはある程度予測は付いたようだが赤が犯した罪、紫がそれによるペナルティ・・・罰だ』

『え!? 私何かしちゃった? 赤でりんご箱を破壊したって・・・紫でカルマ減少・・・借金500CPってあるよ・・・後、始まりの街の住人好感度-になりましたって・・・』

『ボクは・・・うわぁ・・・屋台を破壊しました。 NPCを攻撃しました!? もしかして当たったらダメなの!?』

『普通走ってる者にぶつかったら転ぶなり怪我するな・・・それにオレ達PCはここの住人から見たらステータス振ってる分は超人だしなあ』

『そんな・・・ペナルティがカルマ減少が二回に借金が合計20S!? 今の持ち金ほぼなくなるよ! 始まりの街の住人好感度-が二回・・・え、うそ!?』

『え、何ですか?』

『どうしたの?』

『どうした?』

 ライズの様子がおかしい・・・よほどのペナルティか?

『・・・始まりの街の自警団が敵対組織になりました・・・これより衛兵に目視されると攻撃を仕掛けてきます・・・って・・・』

『おおう・・・そこまで行くか・・・』

『た、大変じゃない!』

『どうしたら・・・! もしかして政十郎様は何かできるのでは?』

 は、桜花は感も鋭いらしい。

『おう、そのために連絡したんだ。 いいか、ペナルティ受けた二人は何とかしたかったらとりあえず街に戻ってこい。 脅すつもりは無いがほっとくと更に状況が悪くなりそうなんでな。 そこから街までどれくらいかかる?』

『30分もすれば帰れると思う・・・』

 意外にもライズは結構落ち込んでるっぽいな・・・

『オレは1時間ほど大門の近くにいるから近くなったらウィッシュくれ。 詳しい話はそん時に話す。 くれぐれもオレと合流するまで門に近づくなよ?』

『わかりました』

『わかった』

『私もわかりました』

『よし、じゃあオレは他のやつらにも声をかけるんで良ければ合流したら手伝ってくれや』

『『『はい!』』』

『じゃあな、ライズ、エイシャ、オレが何とかしてやる安心してタイタニックに乗った気でいろ』

『それ、沈む・・・』

『冗談だ、少なくともサンフラワーぐらいはある予定だ』

『ははは、一気にランクダウンした~♪』

『クスクス・・・』

『よし、皆元気になったところで桜花二人を頼む。 じゃあ、また後で!』

 通信を切る。

 後の3人は未だウィッシュ中・・・ホント、これで手を組んでたりしたらマンマ祈ってるようだ。 

 変なとこで感心して一息。 これからやることを考えて、皆から離れていく。


 草原に出て小高い丘の上。

 さっき少し狩りに来た場所に立ち狩り中のPC達を見渡す。

「よっしゃ~次は大声でやってみるか!!!」『ピロン!』

 ことさら意識して大声で宣言することでやはり出たシステム音に満足しスキルを確認する。


C『大声LV0.01』PS

大きな声を出し遠くまで声を届かせる。

精神 体力 HPにLV分小補正

条件・・・一定以上の意味のある言葉で大声を出す。


AS『挑発LV1・01』 MP3消費

大声で相手を威嚇することで敵のヘイトを取る。

SLVで威嚇範囲を広げる。

条件・・・大声を出す


 あぶねえ・・・念のため予行演習みたいに大声出して良かった・・・武道系をやってると気合出しで声を大きくするから、慣れでそのままやってたら敵まで呼んでるとこだったかも・・・

 今までで気づいたんだがどうもスキルを取得した直後は、メインスキルにそれを入れなくても功果が自動で付くこととスキル経験値が上がるという事。

 今回コレでやってたらと思うとゾッとしながら、買った二枚のスクロールを出す。

 『ウィンドボイス』

功果としては戦闘向きではなく汎用で単に通常功果LV1で500m先まで声が届くようにする。 風の精霊を介した精霊奉術だ。

効果時間3分

 今回はコレとディレイと大声で二回行う。

 念のため大声をセットして明後日の方向を向く。

 大きく息を吸って~

「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!!!!!!!!!!!!」

 狼の遠吠えをしてみる

 スキル欄を見てると面白いように上がっていく・・・どうも3LVまでは結構上がりやすいみたい・・・ガソリンメーター見てるみてえ・・・『ピロン!』

 あ、『声色』入った。


UC『声色LV1.34』PS

色んな声を出せる

SLVによって地声の音域が広がる。

器用、体力、HP、MPにLV分中補正

条件・・・自分が思い描いた声に近い声帯模写をするほど取得確率が上がる


 では、『声色』もセットして・・・

 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 フウ・・・あれから5分間の声芸オンステージ・・・いい仕事した・・・あれ、みんなどうしたの? なんかマジマジと見てるんだけど・・・

「ししょ~早口言葉とかも凄かったねえ」

「一瞬、野獣型の巨大MOBが出たのかと思ったぞ・・・あの声量・・・」

「あ、悪い『大声』上げてできるだけ遠くに声を届けたかったんでな」

「まあ、それを聴いて無かったら怪しい人だ」

「そうだろうな・・・自分でも思うし?」

「「「ははははは~~~」」」

「さて、本番の3分間スピーチ行きますか!」

「まってました~」

ぴこさんの合いの手を声援に準備を始める。

 ウィンドボイスのスクロールを開き、今回はあえて口に出さず呪文を念じる・・・発動せず・・・あれ? なら文面を記憶術で頭に叩き込んで、意識してその文面を形として形成・・・瞬間的に判子で押すかの如く・・・脳内再生!『ボウ・・・』発動した~~~そのままディレイ。 MP消費してできるだけ範囲拡大を意識する。 ドンドン減っていくMPゲージの数字・・・あれ!? チョット前より3ほど増えてる・・・まあいい。 程なく全部使い切った時、MAXMPが1増えてるのに気づいたがおいておく。


『あ~、あ・・・本日は晴天なり・・・とお約束を言ったところで・・・』

 周りから小さな笑いを受ける・・・つかみはOK!

『至急連絡あり!! フィールドで狩りをされてる方々に物申す! ログイン後、即大通りから駆け抜けて大門を目指しそのまま狩り続ける方! 関係無い方は耳汚し申し訳ない。 3分もすればこの声も届かないと思うんで勘弁願う。 前言にあったことに心当たりのある方はシステム内! 賞罰ログと言うものがあるのでごらん頂きたい! 何も無いか黄色だけなら問題なし! 紫と赤のログを見つけた方はそれに対する解決の為に当方は活動中! 詳しいことは大門前にて説明する! オレは政十郎と言う! ウィッシュをするなら政治の「政」! 漢数字の「十」! コノ野郎の「郎」で政十郎だ! ここに1時間のみ留まる! 来る来ないは個人の判断に任せる! 世界チャットが無い現在大声での叫びすいませんでした! 以上!』


 ウィンドボイスが後数秒残ってたが解除する

「ふう~・・・」

「「お疲れ様!」」

「おつ~♪」

 一段落のため息に三人のねぎらい。

「とりあえずタネはまいた・・・そっちに当たりは?」

「こちらは2人・・・とも大当たり・・・」

 苦笑いのガイさんに追い討ち

「つまり携帯組みはこっちのライズ合わせてガイさん以外全滅だった訳だ・・・」

「あ、やっぱり?」

 意外な是訂・・・不思議そうな顔をしてたのだろう

「いや・・・ね。 携帯でPT組んでるときも3人は速攻ばっかりだったから・・・なんとなく?」

「なるほど・・・」

「こちらは大丈夫ですね」

 白夜さんはハズレっと・・・

「キャハハハハ~! 笑える~ナント知り合い総当たり~3人」

「「「・・・・・・・・・」」」

「説明したからクエストの条件クリアしてるな?」

「ちなみに、こっちはライズ含めて2人だからすでに7人・・・13人中半分は苦労なしってとこか? ・・・運がイイのか悪いのか・・・」

 肩を竦めてヤレヤレと思っていると後ろから3人近づいてくるのを感じた。

 常時『オールセンス』を展開してると流石に慣れたようだ。

 3人は男ばかりのPTのようで近くに来るのに合わせてふりむいた。

「なあ、あんたが政十郎さんか?」

 PTのリーダーらしき男が問いかけてきた

「ああ、そうだよ」

「そうか、さっきの大声で言ってたのは本当か?」

「ん、ウソは言ってないが正直言えば慈善でやってるんではないと言って置こう」

 オレの返答に不信を覚えたのか眉をひそめ

「金を取るのか?」

 無言で首を振り手の平を男に向けまあ待てと静止させる。

「あんたら個人からは金や報酬は取らんよ。 とりあえず人が集まるまで簡単に話しとこうか?」

「ああ、頼む」


「まず、今回はオレ達はあんた達紫ログ持ちを犯罪者として捕縛するクエストを受けてる」

「なんだって!?」

「罠か!?」

「まあ、最後まで話を聞け! よく聞け? 『捕縛』なんだが・・・すでにギルドの掲示板ではEランクPTクエで『討伐』が貼られていた。 この意味が解るか?」

「スマンが二重クエストになってるとしかわからないが・・・他にも何かあるのか?」

「もったいぶらずに早く言えよ!」

「そうだそうだ! リーダーこんな奴相手するよりLV上げして稼いだほうがイイって!」

 どうもこのPTはリーダー君は少なくとも事の重要性に勘付き始めてるが他の二人はどうも・・・まあ、普通はこんなもんか?

「ハア・・・聞きたくなければこの際好きにしてくれていいぞ・・・こっちもさっき言った通り慈善じゃねえんだ。 文句言う奴を相手に下手にでて話するほど暇じゃねえと言っとこうか?」

 言外に聞く気が無いなら見離すぞと、あえて込めて言い放ってやる。

「何だと!」

「待てって!」

「止めるなよ! このジジイ何様のつもりかしらねえが人を呼んどいて話さねえってバカにしてやがる!」

 人の話をチャンと聞いてない頭に血が上りやすいのが一人居るが・・・ダレがてめえを呼んだよ?

「チョット待ちな!」

 いつの間にか更に二人来てたようだ今度は男女のPTか

「さっき来たとこだけどさ、ある程度話は聞こえてたんだけどそこの怒鳴ってるヤツ!」

 そういって女の剣士タイプの方が怒鳴ってた男に指を突きつける。

「なんだよ!」

「吼えるな!!」

「「「「!?」」」」

「ほう・・・」

 女剣士の気合の入った声に回りに緊張が奔る・・・連れの男の方がヤレヤレって感じからいつものことのようだ・・・彼女は怒鳴り熟れてる。 プロ並みに・・・

 女がこちらに振り返る。

 隙の無い・・・古風で優雅な仕草が見て取れるが、一体リアルはどんな職業のカタナノヤラ・・・古風と言えば最近では桜花を連想するがこの人もそんなところは見劣りしない。 いや・・・どちらかと言えば成熟したとも見える。

「先ほどの響き渡った声の方は貴方ですか?」

 オレを見て少し意味ありげな表情を垣間見せる女・・・もとい、美女。

 心なしか先ほどとは打って変わって女性特有の柔らかさが際立った物腰になってる。

 キャラクターだから造型は造ってるかも知れんが、違和感が見当たらない。 案外素なのかも?

「ああ、政十郎と言う。 今回の件で纏め役をやっているタダのジジイだ」

「これはご丁寧に。 ワタクシ剣士を目指すカケダシの詩乃と申します。 こちらはツレのフォレス以後お見知り置きを」

 外装は洋風なのに和風の雰囲気を纏う詩乃は優雅に頭を下げる。

「弓兵のフォレスです。 ども!」

 こっちは普通に軽く礼。 こちらも美形だが・・・極端な凸凹コンビだ・・・性格的に

「さて、あんた達!!」

「「「「「「!」」」」」」

 オレとフォレスさんを除いて皆『ビクッ!』と直立・・・何故にガイさんや白夜達まで・・・ぴこさんはいつもどおり・・・気の抜けた感じだ。

「いいかい? この方はやらなくてもいい事なのに、私達にシステムのペナルティのことを教えてくれただけでなく、手助けの話を持ちかけてくれてる。 そんな方の揚げ足とってやれ人を呼び出しといて? ダレもあんた個人を呼んじゃいないよ! 来るも来ないも自由つってたろうが!? 気に入らない? あんた最初からイチャモンつけてたのに人をバカにしてるのはどっちだい!? こちとら手を貸してもらう方が喧嘩吹っかけてどうするつもりだい!? てめえがこの方の臍を曲げて切られるのは勝手だけどその煽りを食ってこっちも反故にされたら・・・あんた他の奴らから恨みを買うよ? まあ・・・その前にウチがナシつけるがね!!」

 一気に言い切る気風の良さに関心する。 ただ・・・どこのアネサンだ?

 詩乃さんに言及された男はもう止めてあげて! 彼の精神力はもう0よ!って感じで真っ青だ・・・顔色まで変わるとは・・・このシステムは芸が細かい・・・って変なとこで感心してたりした。

「まあまあ・・・詩乃さん。 彼もイキナリのことで焦ってもいたろうし? そこらへんで勘弁してあげてくれ。 オレもそんなに気にしちゃいないしな」

 ワザと和ませるため軽い調子で言うと

「判ったわ。 今回はアンさんの顔を立てる言うことで・・・しかし・・・なるほど、周りへの気遣いもでき尚且つウチの活入れにもビクともせん・・・ボソ(思とったよりええ男気さね)

 なんか、詩乃さんの中のオレのカブがアゲアゲになってるようだが・・・無視しとこう。 イロイロ厄介そうだ

 「じゃあ、手っ取り早く説明しちまうぞ。 質問は後で聞くからな。 まず、オレが受けたクエストの内容は今回の騒動の一味の捕獲5人以上が内容だ。 ここで説明しておくのは、ギルドから冒険者達がフィールドに向かうまでに民衆・・・まあ、オレ達からしたらNPCだわな。 その多数に怪我や財産的物損等の被害を与えたから起きた。 しかも・・・オレがギルドに入った時は多くの住人達がギルドに詰め掛けてて犯罪者を出せと騒いでた」

 一旦区切ると

「そんな・・・NPCに攻撃が通る?!」

「おいおい、NPCごときに気を使えってか? バカらしい」

「そんなのほっとけば消えるんじゃ?」

「なんで、個人ごとに通知とか来ないんだ? まるで事故を起こした者達が仲間みたいに思われてる?」

「そこの! いい的を得てる。 どうも今回はその冒険者達が徒党を組んで犯行を犯したと思われてるようだ」

「そんな!? それが違うって運営もわかるだろうに・・・」

「この場合どうも運営が出したクエでは無さそうだぞ」

 その言葉で周りがざわめいた。

「待てよ! 運営が出さなくて、誰がクエスト出すんだよ!?」

「決まってるだろう・・・この世界の住人・・・『ノンプレイヤーキャラ』だ」

 ざわめきが更に大きくなった時・・・遠くからの気配と共にソレは投下された。

「政十郎様~~~!! お待たせいたしました!」


 一瞬~~~~時は止まる・・・声の主に視線が集まり・・・それを見て確認が済み・・・そして、時は動きだす!


「「「「まてまてまてまて!!!」」」」

「あんな美少女に『様』付けで呼ばせるって・・・」

「あんた・・・勇者だったか!」

「一体どんなプレイだ!?」

「やっぱり気にいらねえ・・・う、うらやましくなんか無いんだぞ!!」

「それは暗にうらやましいって言ってる・・・」

「はいはい、ツンデレ乙!」

「バクハツすればいいとおもうよ!」

「とりあえずお前らもちつけ!」

「主人と奴隷プレイ?」

「なんてうらや・・・めしい・・・」


 阿鼻叫喚の中・・・

「なんか人増えてねえ?」

 現実逃避気味なオレのセリフは興奮した者達の叫びに流されて行った。


最近寝落ちの特技を身につけてしまったazumaです。

早よ書けコールを三人ほどに頂いたのでスイマと壮絶なバトルを繰り広げて書いています。

着々と読者が増えることに驚きつつやはりVRネタは流行りかのう・・・と思ってたり?

そんな感じでも書きたいように書いていきますんで呆れながらででもなまらあったかい視線で見ててください

では、また

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