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使用人と憧れ騎士様  作者: omi
本編
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2

私の住む国は、海の上に浮く国だ。とは言うものの、浮いている高さなんて水面から5m弱なんだけど。



私が生きているこの17年間、今のところ他国から攻撃された事はない。


しかし、私の国より高い位置にある国だってあるのだ。




いつ、なにがあっても大丈夫なように。


危険な生物から狙われても大丈夫なように。



そういった理由で結成されたのが、とある騎士団。


この国、唯一の。


『命の樹木』だ。










休憩室の窓から見えるのは、フェイラルカ様の稽古姿。


フェイラルカ様に限らず、騎士団の人はよく中庭に来て自主訓練している。



騎士専用の訓練所もあるんだけど、中庭が広いからそこで訓練に勤しむ人も多いようだ。



だから、たまに。


たまに、こうしてフェイラルカ様の姿が見られる。


私はそれだけで幸せなのだ。



しあわ、せ……なの。




「でも、話したいぃ……」



そう。


本音を言えば、見てるだけで良いなんて嘘だ。


近くに行って、話しかけて、顔を覚えてもらって……。



一介の使用人が、何を馬鹿なことを……と思うかもしれない。



騎士と使用人じゃ身分が違う、と思うかもしれない。



でも。




「セフィラー。休憩終わり」


「はーい」



それでも、焦がずにはいられないのだ。




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