表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
続・エキセントリック・ビューティ  作者: 炊飯器
恐怖の夏旅行編
31/58

空中ブランコで2人とも飛んでしまうかのごとき暴挙だよ!! 2

「えっと・・・・・・いつもの『冗談よ』っていう締めはないの?」

「あはっ、冗談だって」春日井さんは笑った。満面の笑みだった。

「それは委員長の締め方でしょ!?」

なに今の最高の笑顔!?春日井さんってばそんな顔もできたの!?写メにとって待ちうけにしたかった!!

ってやばい。なんか今すっごくドキドキしてるんですけど。やばいやばいやばい、まともに春日井さんの顔が見れない。なんでだ?

「ひっ、ひっ、ふう・・・。ひっ、ひっ、ふう・・・・・・」僕は呼吸を整える。

・・・ラマーズ法で。

生まれるのは恥だけだった。

「お、オッケー。しゅこしくらいじゃった手ちゅだうよ」

噛みまくりだった。もはや何語かもわからない。

「そう、写させてくれるのね。感謝するわ」

「言ってねえ!」

「え・・・。写させてくれないの・・・?」春日井さんの顔が暗くなる。さっきあの笑顔を発した人と同一人物とは思えない。

「言うわね、漆根君の分際で。ナウシカごっこさせるわよ」

「なにそのよくわからない感じっ!」

もやもやする。すごいもやもやする。それは楽しいの?苦しいの?

「漆根君に張りぼてをつけてビルの屋上から飛ばせるのよ」

「それを人は飛び降り自殺という!」

重力をなめるな!

「ナウシカごっこって言うくらいだからオームが関係するかと思ったんだけどな。ほら、ラストのやつ」

「好きにすればいいんじゃない」

「投げやりっ!?」

そりゃないぜ。

「お気に召さないようならもののけ姫ごっこはどうかしら?」

「今度はなにが起こるの」

「今度は神をやってもらうわ」

「え・・・僕、神で良いの?」

やった。僕が神かぁ・・・。

「シシ神的な」

「首を吹き飛ばされるの!?」

もはや何が起ころうとも僕は死ぬのか。春日井さんに宿題を写させないというだけで!

ふう、突っ込みまくってだいぶ落ち着いてきた。うん、もう春日井さんの顔もまともに見れる。よかったよかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ