第九話:お金の重要さ
ゼンカイ までの あ ら す じ い い
念願の町につきギルドで初任務で銀貨3枚もらう
しかし
あほ主人公(書いてる作者)によりお金が尽きてしまった(ほかの2人は持ってなかったのかよ…)
「さて、今日はここで泊まるか……」
エリオスたちは再び「月の宿」の前に立っていた。木の扉にかけられた看板が風に揺れている。
「今日はここにしよう!」
しゅうが明るく提案するが、エリオスは言葉を詰まらせた。財布の中には、銀貨3枚すべてを使い切った後の銅貨が数枚残っているだけだった。
「……無理だ。銀貨が足りない」
「えっ?」
コトネが驚いて財布を覗き込む。しゅうも顔を近づけて中を確認した。
「嘘……まさか、もうこんなに少ないの?」
「宿代が銀貨2枚で、夕飯も銀貨1枚ずつかかったんだから当然だろ。俺たちは、今日の仕事の銀貨3枚を食堂で使い切ったんだ」
エリオスの説明に、コトネはしゅうの方を見て、困惑した表情を浮かべた。
「しゅう、だから言ったじゃない!食べ過ぎないようにって!」
「だ、だって、あの鶏肉があまりに美味しそうだったから……!」
「お前たち、責任の押し付け合いはやめろ。それより、今夜は野宿だ。どこか安全な場所を探すぞ」
エリオスたちは町の外れにある木立の中で野宿をすることにした。月明かりが葉の隙間から差し込み、焚き火の光と交じり合い、柔らかな影を地面に描いている。
「やっぱり……野宿って少し怖いね」
コトネが焚き火のそばで毛布にくるまりながら呟く。彼女の顔には不安の色が浮かんでいる。
「安心しろ。俺が見張ってる間は何も起きない」
エリオスが剣を膝に乗せながら答える。その剣の刃が焚き火の光を受けて淡く輝き、彼の冷静な態度を引き立てていた。
「でも、エリオスも休まなきゃダメだよ。見張りは交代制にしよう!」
しゅうがエリオスの隣に座り、少し得意げな表情で提案する。
「私も光の魔法が使えるし、万が一モンスターが来たってすぐに追い払えるよ!」
「それなら私も!エリオスの負担を減らすために魔法を練習してきたんだから!」
コトネが声を上げ、焚き火のそばで小さな光を手のひらに灯す。それは暖かく優しい光で、周囲の影を静かに揺らしていた。
「お前たち……争うな。俺のために見張り合戦をする必要はない」
エリオスはため息をつき、二人を見回す。それでも二人の視線はぶつかり合い、譲る気配はなかった。
翌朝、三人は早々にギルドへ向かった。財布にはほとんど金が残っていないが、今日の仕事を成功させれば状況は少しは好転するだろう。
「もうちょっと稼ぎのいい依頼を探そう。食事代と宿代の両方をカバーしないと、また野宿になる」
エリオスが真剣な表情で掲示板を見上げる。その目に留まったのは、以下の依頼だった。
薬草採集(銀貨3枚)
森ネズミ討伐(銀貨5枚)
狼の群れ討伐(銀貨8枚)
「狼か……俺たちにできるか?」
エリオスが呟くと、コトネが小さく頷いた。
「光の魔法を使えば、うまく戦えるかもしれない。狼は光に弱いこともあるって聞いたことがあるし……」
「私も力になれるよ!コトネだけじゃなく、私もエリオスを支えるからね!」
しゅうが元気に答える。
「……分かった。この狼討伐を受ける」
エリオスは依頼票を引き剥がし、受付へ向かった。
森に入り、狼の足跡を追いかける三人。途中、小さな川沿いで狼の群れに遭遇した。
「3匹か……一度に全員来るぞ!」
エリオスが剣を構えた瞬間、狼たちが鋭い牙を剥き出しにして襲いかかってくる。
「光よ、闇を裂け、我が道を照らせ!ライト・フラッシュ!」
コトネが詠唱を終え、光の閃光が狼たちの目を眩ませた。その隙にエリオスが突進し、鋭い一閃で先頭の狼を仕留める。
「次だ!」
後方から迫る狼に向けて、コトネが光の盾を展開する。
「光の盾よ、守護の力を与えよ!ライト・シールド!」
狼が盾にぶつかり、怯んだ隙にしゅうが棒を振り回して狼を押し返す。
「エリオス、もう一匹は任せたよ!」
最後の狼を仕留めた時、エリオスの剣は淡く青白い輝きを放っていた。
「ふぅ……終わったか」
「やったね!エリオス、さすがだよ!」
コトネとしゅうが駆け寄り、彼を称賛する。エリオスは息を整えながら、二人を見て小さく頷いた。
ギルドに戻り、狼討伐の報酬として銀貨8枚を受け取った。
「これで今日の宿代と食事は大丈夫だな」
エリオスは銀貨を財布に入れながら、ほっとした表情を浮かべた。
「それにしても、光魔法が大活躍だったね!」
しゅうがコトネに向かって微笑む。コトネも照れたように笑顔を返した。
「うん。でも、もっと上手く使えるようになりたいな……次も、しっかり頑張る!」
狼の討伐を終えたエリオスたちは、銀貨8枚の報酬を手にギルドを後にした。疲労はあるが、その分達成感も大きい。
「今日はちゃんと宿に泊まれるよね?」
コトネが心配そうに尋ねると、エリオスは軽く頷いた。
「大丈夫だ。この銀貨8枚があれば、食事も宿代も賄える」
「それなら、いつもの宿じゃなくて、もう少し良い宿にしようよ!私たち、今日は頑張ったんだし!」
しゅうが提案し、コトネも興味津々の表情を浮かべた。
「たしか、町の北側にある“月の宿”が評判いいって聞いたよ!」
「月の宿……名前からして、良さそうなところだな」
エリオスたちは宿を目指して歩き始めた。
町の北側に位置する「月の宿」は、石造りの趣ある建物だった。灰色の石壁には細かな模様が彫り込まれ、入口には半月を象った鉄製の看板が揺れている。周囲には手入れの行き届いた花壇があり、夜の冷たい空気にほのかな花の香りが混じる。
「なんだか、高そうな宿だね……」
コトネが少し緊張した様子で呟くが、しゅうは満面の笑みで扉を開けた。
「でも綺麗だし、ここに決まりでしょ!」
宿の中に入ると、木製の床が足音を優しく吸収し、壁には淡い黄色のランプが灯されている。カウンターの奥には女主人が立っており、柔らかな笑顔で三人を迎えた。
「いらっしゃいませ。“月の宿”へようこそ。旅のお疲れを癒しに来られたのですね」
女主人は40代ほどの落ち着いた雰囲気を持つ女性で、淡い青いドレスを身にまとい、その穏やかな声が心を和ませる。
「部屋を一つ、お願いします。食事もつけて」
エリオスが銀貨を差し出すと、女主人は鍵を渡しながら微笑んだ。
「ありがとうございます。当宿は旅人の憩いの場として評判をいただいております。今夜の夕食は、鶏肉のローストと野菜のシチューをご用意しておりますので、ぜひごゆっくりお召し上がりください」
「わぁ……なんだか贅沢な気分!」
コトネが目を輝かせ、しゅうも嬉しそうに頷いた。
案内された部屋は、暖かみのある木材で作られた家具が揃い、天井には月を模したランプが吊るされていた。窓からは町の灯りが見え、柔らかなカーテンが揺れている。
「ここ、すごくいい部屋だね!ふかふかのベッドだし!」
しゅうがベッドに飛び込み、コトネは窓の外を眺めて微笑む。
「こんな宿に泊まれるなんて、私たち、頑張った甲斐があったよね」
「……だが、これで銀貨が5枚減った。気を引き締めて、次の仕事を成功させないとまた金欠になる」
エリオスが財布を見ながら言うと、二人は小さく頷いた。
「分かってるよ。でも、今日はちゃんと休んで明日に備えようね」
その後、三人は宿の食堂で夕食を楽しんだ。
食堂は広々としており、木製のテーブルには花瓶に飾られた花が置かれている。奥には暖炉があり、ぱちぱちと燃える音が心地よい雰囲気を作っていた。
メニュー
鶏肉のロースト(パリッとした皮とジューシーな中身)
野菜のシチュー(トロトロに煮込まれた野菜が溶け込むスープ)
焼きたてのパン(黄金色に輝く香ばしい表面)
「これ、美味しい!やっぱりちょっと良い宿は違うね!」
コトネがパンを頬張りながら言うと、しゅうも頷いた。
「本当だよ!もうちょっとお金稼げるようになったら、毎回ここに泊まりたいなぁ」
エリオスは黙々と食事を取りながら、心の中で次の仕事への計画を練っていた。
部屋に戻った三人はそれぞれベッドに横たわり、天井に吊るされた月のランプを見上げていた。
「今日は、コトネの光魔法が本当に役に立ったよね!」
しゅうが突然口を開く。コトネは少し照れたように笑った。
「そ、そうかな。でも、もっと上手く使えるようになりたいな……次はもうちょっとスムーズに」
「次があるなら、もっと準備して挑むべきだな」
エリオスが静かに答える。剣を手に取り、その刃に宿る淡い青い光をじっと見つめた。
「俺たちはまだまだ成長できる。これからはもっと難しい仕事に挑んで、強くなっていこう」
コトネとしゅうはその言葉に頷き、微笑みながら目を閉じた。宿の静かな夜が三人を包み込み、翌朝への活力を与えていく。
魔法の紹介(今回使った魔法)
初級魔法
ライト・フラッシュ:光の閃光で敵の目をくらます。
詠唱:「光よ、闇を裂け、我が道を照らせ!」
ライト・シールド:小さな光の壁を生成し、物理攻撃を防ぐ。
詠唱:「光の盾よ、守護の力を与えよ!」
アドバイスがあったので
今回から文字数増やします!!
野宿って怖いねってモブ感()




