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第三十一話:春華顕現

あらすじ

ポルフィとあう!

適当に依頼を受けて金をあつめたい!

依頼を受けたエリオスたちが到着した街道は、異様な光景が広がっていた。黒い霧が立ち込め、木々は枯れ果て、辺りには魔力の残り香が漂う。


「これは……ただ事じゃないね」

コトネが険しい顔で地図を見ながら呟く。


「ただの魔物じゃないのは確かだ。ここまでの被害を出せる存在……」

エリオスが剣を抜き、警戒を強めた瞬間、足元の地面に亀裂が走った。


「来るぞ!」

一行が構える中、霧の中から巨大な獣が姿を現す。全身が黒鋼の毛に覆われ、瞳は燃え盛る炎のよう。圧倒的なオーラを放つ


「おまえはだれだ!」


「ほう、人間どもがこの地に踏み込むとはな」

「我魔王四天王 ガルムだ」

ガルムの低い声が響き渡る。


「お前がこの異変を引き起こしたのか!」

エリオスが剣を構えると、ガルムは不敵な笑みを浮かべた。


「ふん、小僧よ。その程度の覚悟でこの地に立ち入ったのか?ならば、貴様らの無力さを骨身に刻んでやろう」


「くそ……硬すぎる!」

しゅうが炎の連続攻撃を仕掛けるが、全くダメージが入らない。


「全員無事か!?」

エリオスが振り返ると、しゅうが杖を地面に叩きつけながら叫んだ。


「このままじゃ、何も通じないよ!」


「落ち着いて、しゅう!私たちで何とかするしかないんだから!」

コトネが光の盾で仲間を守りつつ叫ぶが、しゅうは苛立ちを隠せない。


そんな時、ポルフィが突然しゅうに目を向け、不思議そうな顔をした。


「お主…、春華顕現しゅんかけんげんは使わんのか?」


「何の話だよ!」

しゅうが叫ぶと、ポルフィは言葉を続けた。


花雲春色かうんしゅんしょく――それはそなたの“春華顕現”の名じゃ」


「花雲春色……?何それ……?」

しゅうが困惑する中、ポルフィはガルムの攻撃を魔法でいなしながら、さらに語る。


「まず春華顕現の説明をしてやろう」

(ナレーター)――春華顕現…それは1000万人に一人に宿しているとされる特殊な力――

ポルフィが急に割り込む

「しかしそれは先天的に宿している者の数じゃろ?」

(ナレーター)――初めての登場なのに説明とらないでくださいよ…

―――そう、しゅうはこの前の王都のシンジゲート戦でイフリートと契約した

まさにそれは春華顕現の能力

またポルフィが割り込む

「それはまことか?!」

(ナレーター)――(咳払い)

「吸血鬼になれるそれがしゅうの能力だ」

「ただ吸血鬼っぽくなるだけではなく

本質的にかわるので精霊を従えることができたのだ」

――発動条件は強く望むことだ!


エリオス

「今のはどこから声が…」


しゅうの頭の中には「花雲春色」の言葉が響き続けていた。


エリオスが再び剣を構え、突撃する。

ポルフィ(あの剣は…)

「ヴァンガード・スラッシュ!」

光を帯びた剣がガルムの頭部に直撃するが、その毛皮に阻まれ弾かれる。


「くっ……まだ足りない!」


ポルフィが笑う

「まだまだじゃの」

「しゅう試してみ春華顕現というのじゃ」


「春華顕現!!」

その時、しゅうが赤くひかりだし 右目の上側に桜色の逆三角形ができている

「これが……私の力?」

ガルムが焦る顔を見せる。

ポルフィ(まずいの…)

「やってみせる……!」


しゅうが立ち上がり、血のように赤い光を手に宿すと、エリオスが驚いた表情で声をかけた。


「しゅう、無理はするなよ!」


しゅうは微笑みながら言い返す。

「ありがとう、エリオス。でも、大丈夫!」


「きて!イフリート!」


しゅうの体を中心に燃え立つ炎が具現化する。


「我をつかいこなせるかな」


「燃え広がれ、紅蓮の床よ――炎の罠となり、敵を捉えよ!フレイム・ブレイズ!」


桜色の炎がガルムの足元を燃やし、その動きを封じる。


「今だイフリート!」


炎の刃がガルムの胸元に直撃し、鋼鉄の毛を貫く。

ポルフィ(エリオス入手失敗か…)

「小癪な……!」

ガルムが吠えるが、しゅうはさらに詠唱を続ける。


「空に燃え立つ炎の星々よ、敵を焼き払い、大地に痕を刻め――インフェルノ・レイン!」


空から降り注ぐ桜色の炎がガルムを包み込み、その巨体を焼き尽くしていく。


「この私が……ここで敗れるとは……!」

ガルムが倒れる直前、悔しげな声を残しながら消え去る。


「しゅう、無事か!?」

エリオスが駆け寄ると、しゅうは力を使い果たしながらも笑顔を見せた。


「うん……これが私の力なんだね。ありがとう、エリオス……」


「本当にすごかったわ、しゅう!」

コトネが駆け寄り、彼女を支える。


ポルフィが満足げに笑い、呟いた。

「ふむ……花雲春色、恐るべき力じゃの」

―――――――――  

魔王城の奥深く、荘厳かつ不気味な広間に、四つの巨大な椅子が並んでいた。それぞれの椅子には異なる装飾が施され、その主たちの個性を表している。一つ目は鋭い刃が生えた黒曜石の椅子。二つ目は血のような赤い宝石が散りばめられた椅子。そして三つ目は冷たい霜で覆われた氷の椅子だった。


広間の中央には、魔王の玉座が存在感を放っている。しかしその玉座は空っぽのまま、闇に沈んでいた。


黒曜石の椅子に座る男――???(1)は、苛立った表情で拳を玉座の肘掛けに叩きつけた。

彼の背中からは鋭利な黒い刃が生え、全身から放たれる殺気は、広間の空気を張り詰めさせている。


「ガルムがやられた、だと? 奴が人間ごときに?」

???(1)の言葉は低く、怒りが滲み出ている。


赤い椅子に座る女性――???(2)は、妖艶な微笑を浮かべながら、長い髪を指で弄んでいた。彼女の目は燃え盛る炎のように揺らめき、不気味な輝きを放っている。


「まったく……ガルムはどこまでも粗野で単純なのよ。あんな無鉄砲な方法で、勝てるわけがないでしょう?」

ラヴィナは冷ややかに呟き、玉座の方へ視線を向けた。


「それにしても、魔王様のいう通りにしても…。最後にお会いしてからもうどれくらい経ったのかしら?」


氷の椅子に座る男――???(3)は、じっと黙っていたが、彼の目は冷たい怒りで輝いている。彼がようやく口を開くと、その声は氷を砕くように鋭い。


「ラヴィナ、ベルカデス。ふざけた言い争いをしている場合ではない。このままでは我々四天王の威厳そのものが失墜する。」

彼は冷ややかな視線を二人に送りつつ、続けた。

「ガルムの敗北は痛手だが、重要なのは、この状況をどう挽回するかだ。」


ベルカデスがその言葉に反発するように立ち上がり、剣を模した装飾が背後に浮かび上がる。


「挽回だと? 我々は誰のために戦っている? 魔王が玉座にいない今、俺たちだけが魔王軍の威信を支えているのだぞ! それすらも理解できないのか、フロストグレイヴ!」


フロストグレイヴは眉一つ動かさずに言い返した。


「威信を支えていると言うならば、まずはお前のその短気をどうにかしろ。ガルムが敗北したのも、奴の無謀な性格ゆえだ。次に誰が動くかを慎重に議論すべきだろう。」


ラヴィナがクスクスと笑いながら、二人のやり取りに割って入る。


「まあまあ、二人とも。私たちの誰が次に動くかなんて、そんな難しい話じゃないわよ。ガルムの失敗を見た以上、今度は確実に仕留められる者が行くべきよね?」


ベルカデスはラヴィナを睨みつける。


「貴様が言いたいのは、自分が出るべきだということか?」


ラヴィナは肩をすくめて微笑む。


「そんなこと、一言も言っていないわ。ただ、私ならばもう少しスマートにやれるという自信があるだけよ。」


フロストグレイヴが冷たく息を吐きながら言った。


「我々の誰が行こうと、まずは敵の正体を見極めなければならない。ガルムを倒したのが単なる冒険者ではないことは明らかだ。」


「ふん、その敵とやらが何だというのだ? 俺が行けば、一瞬で蹴散らしてやる。」

ベルカデスは自信満々にそう言うが、フロストグレイヴは首を横に振った。


「その慢心が命取りになるのだ。奴らが精霊を従える存在であることは知っているのだろう? こちらも万全の準備を整えなければならない。」


ラヴィナが興味深そうに口を挟む。


「精霊……ね。人間が精霊を従えるなんて、なかなか面白い話じゃない。特に、あの子――しゅう、だったかしら? 彼女には少し興味があるわ。」


ベルカデスが顔をしかめる。


「興味だと? 貴様が個人的な好奇心で動くのは止めてもらおう。」


ラヴィナは涼しげな表情で答える。


「ご心配なく。ただ、私の方が適任だと思っただけよ。力だけで押し通すやり方が駄目なら、違う方法で敵を分断すればいいのだから。」


フロストグレイヴが短くため息をつき、立ち上がった。


「話し合いはこれで終わりだ。我々が今必要なのは、行動だ。次に誰が出るかは後で決めるとしよう。」

四天王のうち一人を撃破

ナレーターが再登場(遅くね)

はたして主人公の運命は!!


明日も2本!

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