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第十九話:戦闘!シンジゲート

ぜ ん か い ま で の あ ら す じ

最弱の相手にネクロスを使わないと勝てなかったことを知った一行

あれから仲間も増え強くなったんだ!

  もちろんかつさ

エリオスたちを囲む無数のアンデッドたちが、シャドウメイジの指揮で一斉に動き出した。


「まずはこいつらを片付ける!みんな、連携していこう!」


エリオスが剣を構え、しゅうとアリサが魔法の準備を始める。その時、シャドウメイジが手を上げ、周囲の闇が渦を巻くように動き始めた。


「さあ、精霊よ……闇と風を纏い、我が下に集え!ダスクウィング、降臨せよ!」


遺跡全体が震える中、広間の中央に現れたのは、巨大な鳥型の精霊だった。その漆黒の翼は広間を覆うほど大きく、体全体が揺らめく闇の霧でできている。赤く光る瞳が、一行を鋭く睨みつけた。


「これが……精霊!?」


コトネが息を呑む中、シャドウメイジは冷たく笑った。


「そうだ。我が力の具現化、“ダスクウィング”だ。この精霊の前では、お前たちの力など無意味だ」


ダスクウィングが翼を大きく広げると、闇と風が混じり合った暴風が遺跡全体を包み込む。視界が奪われ、肌に刺さるような冷たい風がエリオスたちを押し戻した。


「くっ……視界が完全に奪われるなんて!」


エリオスが剣を握りしめながら叫ぶと、しゅうが闇の中で杖を掲げる。


「炎で少しでも照らすよ!火よ、我が意志を灯し、闇を払え!フレイム・ライト!」


杖の先から生まれた炎が周囲を照らし、闇の霧をわずかに薄れさせる。しかし、すぐに風が炎を掻き消した。


「風の力で魔法まで消されるの……!?」


アリサが驚きの声を上げる。


闇の中から、ダスクウィングが急降下してきた。その巨大な翼が振り下ろされると、風の刃がエリオスたちに襲いかかる。


「危ない!避けろ!」


エリオスが叫び、間一髪で仲間たちは身を翻す。風の刃が遺跡の床を切り裂き、石の破片が飛び散った。


「くそっ、攻撃が見えない!」


エリオスが剣を振り上げて応戦しようとするが、ダスクウィングは闇の中に紛れ、狙いを定めることができない。


「これじゃ、やられるだけだよ!」


しゅうが焦りの声を上げる中、コトネが冷静に状況を見極めようとしていた。


「でも……この闇の中で動けるのは精霊だけ。だったら、この闇そのものを弱らせれば!」


コトネは杖を構え、光魔法の詠唱を始める。


「神聖光輝の刃よ、暗黒を斬り裂き、不浄なる者を裁け――レイ・ブレード!」


杖から放たれた光の刃が闇を裂き、ダスクウィングの翼に直撃した。その瞬間、精霊が苦しそうに体をよじる。


「効いてる!光の力が通じるんだ!」


コトネが喜びの声を上げるが、シャドウメイジは動じることなく冷笑を浮かべた。


「確かに光は有効だ。だが、それだけでこの精霊を倒せると思うな」


シャドウメイジが再び手を掲げると、ダスクウィングが闇の霧をさらに強め、傷を癒してしまった。


「また元通りに……!?」


「そう簡単に勝たせはしない。この精霊の力を侮るなよ」


シャドウメイジが呪文を唱えると、床の魔法陣が輝き、無数の闇の矢が生まれる。それらが一斉にエリオスたちに降り注いだ。


「動けない……!」


アリサが必死に水魔法で防御を試みる。


「冷たき盾よ、我らを守れ――アクア・バリア!」


水の壁が闇の矢を防ぎきるが、その防御も徐々に崩れていく。


「くそっ……このままじゃ全滅だ!」


エリオスは剣を構え直し、シャドウメイジに向かって突進する。しかし、その途中でダスクウィングの風の壁に阻まれ、近づくことすらできない。


「どうした、もう終わりか?やはり貴様らではこの遺跡を守る私に勝つことはできない!」


シャドウメイジの声が響く中、エリオスは疲労しながらも立ち上がり、仲間たちに目を向けた。


「まだだ……まだ終わらせない!」


「でも……どうすればいいの?」


コトネが不安そうに呟く中、しゅうが小声で提案する。


「この場で戦い続けたら確実に負ける……でも、一旦退いて体勢を立て直せば、勝つチャンスはあるかも!」


エリオスはその言葉に頷き、全員に指示を出した。


「分かった。ここは一旦退こう。作戦を練って、もう一度挑む!」


「え、逃げるの!?でも……」


コトネが戸惑うが、エリオスが力強く言葉を続ける。


「逃げるんじゃない、勝つために引くんだ!」


エリオスたちは広間の出口に向かいながら、コトネの光魔法で追撃を防ぐ。


「光の盾よ、守護の力を与えよ!――ライト・シールド!」


光の壁がシャドウメイジの闇魔法を一時的に遮断し、その隙に一行は通路へと逃げ込む。


遺跡の奥に隠れ部屋を見つけ、一息ついていた。部屋の中は古代の書物や錆びた武器が散らばり、長い間誰も訪れていない様子だった。


エリオスは壁に寄りかかりながら右手に刻まれた紋章を見つめていた。その瞬間、黒い霧がかすかに漂い、ネクロスの低い声が頭の中に響く。


「……どうやら、かなり追い詰められているようだな、主よ」


「ネクロス……」


エリオスは歯を食いしばりながら呟く。


「俺たちで何とかする。お前の力に頼るつもりはない」


するとネクロスは喉の奥で笑うような声を上げた。


「その気概は良い。だが……それがどれほど愚かなことか分かっているのか?」


「どういう意味だ?」


エリオスが眉をひそめると、ネクロスは冷たく言い放った。


「お前はまだ、虚無断界の本当の力を理解していない。この技はお前が望めば、今すぐにでも使える」


「何……?」

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