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第十四話:同行者

あらすじ

ギルドから依頼を受ける…

遺跡へ向かう途中の街で、エリオスたちは一度宿屋に立ち寄り、食事を取ることにした。食堂には多くの冒険者が賑わいを見せており、遺跡調査の話題で持ちきりだった。


「やっぱり、他にもこの依頼を受けた冒険者がいるんだね」


コトネがテーブルに座りながら話すと、しゅうが肉の串焼きをかじりつつ頷いた。


「まあ、それだけ危険な任務ってことだよね。でも、負けないよ!」


エリオスは黙って食事を進めながら、食堂の隅で一人黙々と地図を広げている少女に気づいた。


「……あの子、何をしてるんだ?」


少女はエリオスたちと同じ年齢くらいに見える。長い純白の髪を三つ編みにまとめ、旅人らしい簡素な服装をしていたが、その目は鋭く、強い決意が宿っているようだった。


エリオスが席を立ち、少女の方へ向かうと、彼女は少し驚いた様子で顔を上げた。


「……何か用?」


「遺跡調査の地図か?君もあの依頼を受けたのか?」


エリオスの問いに、少女は一瞬ためらいながらも頷いた。


「そう。私はアリサ。あの遺跡には、どうしても行かなきゃいけない理由があるの」


「どうしても?」


「……私の村が襲われたの。遺跡の異変が原因かどうかは分からないけど、調べれば手がかりが見つかるかもしれないと思って」


その言葉に、コトネとしゅうも話に加わる。


「それなら、私たちと一緒に行かない?一人で遺跡に行くのは危険だよ!」


「一緒に?」


アリサは驚きつつも少し考え込み、目を伏せた。


「正直、一人では無理かもしれないって思ってた……。それでも私、村のために何かしなきゃって思ったの。でも……」


エリオスが静かに言葉を重ねた。


「俺たちも、遺跡調査の依頼を受けている。目的は違っても、力を合わせればきっといい結果が出せるはずだ。一緒に行こう」


エリオスの真剣な表情に、アリサは少し顔を赤らめながら小さく頷いた。


「……ありがとう。じゃあ、よろしくね」

翌日、四人は街を出て、遺跡へ向けて出発した。道中、アリサは少し緊張した様子を見せていたが、エリオスが歩調を合わせて話しかけると、少しずつ笑顔を見せるようになった。


「そういえば、アリサ。君の村、どんなところだったんだ?」


「えっと……すごく小さな村で、特別なことは何もないけど、みんな優しくて暖かい場所だったの。だけど、ある日突然、大地が揺れて、村の中心が壊れて……」


アリサの表情が曇り、声が小さくなる。


「だから、原因を突き止めたくて。もしまた何かが起きても、今度は私が守りたいって思ったの」


その決意に、エリオスは深く頷いた。


「分かった。俺たちも力を貸す。君の村を守る手がかりを、遺跡で探そう」


「……ありがとう」


その後も四人で話をしながら進み、徐々にアリサの緊張も解けていった。

遺跡の扉を開けたエリオスたちは、慎重に足を踏み入れた。中は暗く、冷たい空気が全身を包む。壁には不気味な文字が彫られ、薄い光を放つ魔法陣がいくつも並んでいる。


「何か書いてあるね……これは、封印の呪文……?」


コトネが杖で壁を照らしながら呟いた。


「これって、何かを封じてたのかな?」


しゅうが魔法陣に目を凝らす。その時、アリサが突然足を止めた。


「……聞こえる」


「聞こえる?」


エリオスが振り返ると、アリサは薄暗い空間の先を見つめていた。


「奥から……何かの声が……呼んでるみたい」


「それ、危険な合図じゃない?」


しゅうが冗談めかして笑おうとするが、アリサの真剣な表情を見て黙り込む。


「……行くしかない。みんな、気を引き締めろ」


エリオスの言葉に三人は頷き、奥へと進んだ。


遺跡の中心部にたどり着くと、そこには巨大な石像が鎮座していた。像は人の形をしていたが、その腕や脚は岩の塊が集まっているような無機質な構造で、全身に刻まれた紋様が光を放ち始めていた。


「これ……ただの石像じゃない。何か動き出しそうな感じがするよ」


コトネが緊張した声で言うと、アリサが杖を握りしめた。


「ここで何かが起きたんだ……たぶん、この像が原因……!」


その言葉を引き継ぐように、大地が揺れ、像がゆっくりと動き始めた。


「くそっ、やっぱり動くのか!」


エリオスが剣を抜き、三人に声をかける。


「準備しろ!これが敵だ!」


石像は目にあたる部分が赤く光り、低い唸り声を上げながら立ち上がる。その巨体が完全に目覚めると、遺跡全体に震動が響き渡った。


「私が先に動く!光よ、力を集めて敵を裂け!ライト・スラッシュ!」


コトネが光の刃を生成し、石像の腕を狙って攻撃を仕掛けた。しかし、刃が直撃しても表面の岩を少し削るだけで、ダメージは浅い。


「硬い……!」


次の瞬間、石像が大きな拳を振り上げ、コトネに向かって振り下ろす。


「避けて!」


エリオスが叫び、コトネは間一髪で攻撃をかわしたが、その衝撃で地面が割れた。


「これじゃ近づけない!私がやる!」


しゅうが詠唱を開始する。


「灼熱の球体よ、我が力を乗せ、

敵を焼き尽くせ。飛べ、紅蓮の閃光よ!ファイア・ボルト!」


火球が石像の胸部に直撃し、炎が広がる。だが、炎が収まると、表面の岩が焦げた程度で、動きは止まらなかった。


「嘘でしょ、全然効いてない!?」


「私もやる!」


アリサが前に出て、詠唱を始めた。


「冷たき大地の涙よ、敵を縛り、動きを封じよ!フローズン・バインド!」


水が足元から湧き出し、石像の脚に絡みつく。その一瞬、石像の動きが止まった。


「今だ、攻撃して!」


「分かった!」


エリオスは剣を振り上げ、光を宿した刃を石像の胸部に叩き込む。


「ヴァンガード・スラッシュ!」


剣の一撃が石像の胸部に深い傷を刻み、少しずつ体勢が崩れ始める。



だが、石像は自らの体を強く揺さぶり、アリサの水の拘束を引きちぎった。そのまま大きな拳を振り下ろし、四人を吹き飛ばす。


「うわっ!」

「くっ……強すぎる……!」


コトネが倒れ込みながら、か細い声を漏らす。


「普通の方法じゃ倒せない……エリオス、どうするの?」


エリオスは剣を握りしめ、右手の紋章を見つめた。


「……また頼るしかないのか……ネクロスの力に……」


コトネとアリサが不安げな顔をする中、エリオスは決意を固めた。


「もう時間がない。ここで倒さなければ、全員やられる……!」

はたして仲間になるのか…

男女比がああ…

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