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ファンタジー  作者:
2/2

賑やか王都

 海斗と白髪少女は、草原でお腹を抱えた。

「「お腹へった」」

 海斗は焼き肉とか食いてえな~、と思う。

 と、

「いやいやいやいや! 考える所が全くちげえ!」

「?」

「あのさぁ~白髪少女。俺訊きたい事が……」

「し、白髪じゃなくて銀髪なんだよ!! それにまだ自己紹介もしてないのに質問コーナー!?」

 白髪と言われたのがショックだったのだろう少し傷ついた、とぶつぶつ言っている。

「俺は八神海斗」

「私は……アラスト」

「アラスト、ここってどこ? ……世界の名前な」

「は?」

「止めて! そんな馬鹿なのコイツ? みたいな目で見るのは!!」

「…………」

「続行するなぁぁぁッッ!!」

 そんなこんなで、三十分後。

 ここはロストと呼ばれる世界で、魔法や、化け物がわんさかな所らしい。

「ありえねえ……」

 だって……彼女、Tシャツにハーフパンツという出で立ちだからだ。

 こんなのは異世界とは認めません! というような感じだが、この服装は魔法の儀式的な物なのだとか。

 しかも、最高の防護服なのだとか。

 試しに、パンチした所……海斗の拳が痛くなった。

 軽~くしといて良かったと思う海斗である。

「何でここに現れたんだ?」

 海斗は疑問を口にする。

「ホントは王都ベルトに転移するつもりだったんだけど失敗しちゃって……」

「ベルト?」

「うん」

「何でまた」

「ブック」

 と言うと同時に国語辞典みたいな本が現れた。

「えっと、何それ?」

「魔導書」

 端的に答えるアラスト。

「魔導書ね……」

 ドンドン、ファンタジーになって来たなぁ、と思う。

「何で、魔導書を王都に持っていくんだ?」

「禁忌の魔法が載ってる魔導書だからだよ?」

 そんなのがあるんだ、と思う。

「へぇ、まあいいや……俺も連れて行ってくれ」

 こうしてアラストと王都に行く事になった海斗はとりあえずふわぁと欠伸をする。

――――――――

 アラストの魔法で王都まで来た海斗はここが王都ですか……とあんぐり口を開ける。

 真ん中にズド~ンと幅十メートル程の道があり、左右には店が一杯溢れている。

 人が掃いて捨てる程居る。

 アラストみたいにTシャツにハーフパンツではなく、ローブや外套を着込んでいたりする。

 Tシャツにハーフパンツの人も少なからず居るのだが……。

 更に、猫耳女や猫耳男。

 ドワーフなども居て、海斗はうわぁぁぁ! 異世界だよコレ……。

 と、再認識して、マリアナ海溝より深く沈んだ。

 と、店先に居た人が、叫ぶ。

「おおっ! コレは伝説の剣!?」

 こんな所で伝説の剣が見つかるとかどんなだよ! と心の中で突っ込む。

「いや、レプリカですよ?」

 レプリカかよ!

「レプリカかよ!」

「速く行こう!」

 と、アラストは海斗の手を握り締めて歩き出した。

 いや、分かってるよ!? コレは迷子にならない為の行動だっていうぐらいさっっ!! とか思いながらも変にドキドキする海斗だった。

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