第四話 時限爆弾
「アルド〜ぉ!アルドー!」
そう言いながら指定の場所の港をうろついていた。
〜数分後〜
「お前か?俺を探してるやつってのは」
「あ、あなたが..!アルドさん!」
「ああ。いかにも。俺は元..いや今も裏で海賊をやってるアルドだ」
(帽子とか、眼帯とかその剣とか、めっちゃわかりやすい
海賊だな)
「それで、なんの用だ?」
「えっと...破壊の厄災っていうやつを倒したいんですけど..」
「そうか。だが、俺の船に乗る覚悟と強さはあるのか?
なければ、帰ってもらうぞ」
「いいでしょう」
「これがお前のナイフだ。ほらよ」
「少しでも攻撃が擦れば、でいいですか」
「いいだろう」
こうして僕とアルドの戦いが始まった。
二人は所定の場所に行って、目で合図を送ると、
一緒にお互い相手めがけて突っ走っていく。
僕は相手の手前で地面を蹴って少し飛んだ。
「うおぉー!」
すかさずナイフを振り下ろした。
「やるなぁ」
すぐ相手も防いだ。
何回かこの攻防を繰り返した。
「なんだ?もう終わりか?」
(まだだな。あともう少し...)
「そんなこと...ないですよ..」
僕はまっすぐ走った。そしてナイフに祈力を込めて、
「うおぁーっ!」
「さっきより弱まってないかっ?」
僕は後ろへ吹っ飛ばされてしまった。が、
ドーーン!!
相手の足元の地面が破裂した。
『時限爆弾』だ。
これは、僕が少し立ち止まった時に、地面に祈力を溜め、
ちょこっとずつさらに貯めていくと破裂する、というものをだ。
本来地面に溜めたら下に行くが、幸い舗装されていたため貯めることができた。
(前、冒険者ギルドにいってる時、新たな厄災と遭遇して間違えてナイフを破裂させちゃった
甲斐があったなあ)
「なかなか面白かったぞ。足が擦れてしまったからお前の勝ちだ!」
「ありがとうございます!!」
こうして、海賊のアルドが仲間に加わった。