第十五話 イネッセ誘拐の発覚
なぜか毎日投稿に……。
(作者心の声……たのしいからまあいっか。)
「………はぁ、はぁ……っ、アマイラ様、マーヴィリー様!! 大変でございます!!」
いきなり来て、何かと思えば、ペイトか。
私とアマイラの和やかなお茶会の雰囲気をぶち壊したのは、ペイトの次の言葉だった。
「イネッセ様が、イネッセ第四王女殿下が、っ誘拐されました!!」
その言葉で、私と、アマイラの視線がペイトに向けられる。
「……その目で、見たのね?」
一応のため、確認しておく。
ペイトはこくんとうなずくと、「この「力」で見ました。」といった。
確定か。
どうしたものか……
「申し訳ございません、直ぐ近衛兵を呼んだのですが、間に合わず…。」
「他の情報は?」
アマイラが情報の確保のために聞きだす。
「申し訳ありません、どこかの商家の文様が掘られていたことと、
荷台の奥に、布がかかっていてよく見えませんでしたが、おそらく檻があったかと思われます。」
奴隷――この国では禁止されているが――か。
「………奴隷…ですか…。」
「ああ、あと、南門の方に走り去っていったかと思われます。
誘拐した男たちの会話がかすれがすれ聞こえてきたのですが、南都、セーヴィン公爵領、本店の方、合流等と言っていたので、確定かと。」
話してた内容としては、南都のセーヴィン公爵領に本店があり、そちらに合流する、という感じの内容かな。
南門から南都って何日かかるっけ?
「……一週間かかりますわね、姉さま。
それはそうと、考えを垂れ流すのは良くないと思いますわよ、お姉さま。」
うそ、垂れ流してた?
恥ずかしいね。気をつけないと、なにかに巻き込まれそうで怖いしね。
「……気をつける。
ちなみに、今から追いつくことって可能?」
「ええ。もちろんですわ。お父様――国王陛下にご連絡と、私達がすることの旨を話してきますわ。」
「……頼んだわ、アマイラ。」
ふふふ。
それにしても、南都、ねぇ。
第二王子ストライフの母、第二王妃レージンの実家、セーヴィン公爵家が治める都。
私のかわいい妹を誘拐した犯人にはお灸をすえてやりましょうか?
★次回予告★
アマイラ vs その他の王位継承候補たち の予定です!!