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ある日の光景

―――ああ、つかれた

 色々あったような気もするのだがもう良く覚えていない。

 なぜここまで必死だったのか。なんのために戦っていたのか。・・・一体何を守りたかったのか。


『―――――、―――――!』

 今おれは膝枕をされているみたいだ。少女が二人こちらを覗きこんでいる。

 おれを抱えた少女は笑いながら、泣いていた。


―――違う。違うんだ

 なぜかそう思った。

 体はほとんどの生命活動を終えていて声をかけることすらもうできない。


 そんなおれを抱えて二人はどこかへ走っている。

置いて行ってくれればもっと楽だろう・・・そんな言葉すらも紡ぐことはできないわけだが。


 諦めたのか、少女たちは足を止め何かを話している。

―――眠い・・・

 この先の顛末も見届けることもできず深い眠りに落ちていく。


 意識が途絶える刹那少女の声が聞こえた

『どうして、笑うの?』

おれは笑っていたのか。それすらも自覚できないくらいには朦朧としている。

 

青年の意識はそこで途絶え、明けることのない夜へ落ちていった。

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