シリアス(笑)
「さて、紹介するよ?」
先程、スミレはシンにくっついていたが、離れると羞恥心丸出しで顔を赤く染めた。
しかし、1度安心感を覚えてそれから離れるということもできなかったようでシンのズボンを握って付いてきた。
「こっちはシルフィとオバチャンだ。」
「シルフィよ、宜しくね?」
「オバチャンさね。しかし、元男の子らしいね..まぁ、それでも女の子として扱うからね?」
「いや、オバチャンいつまでいるつもり?」
「お前達が子育てをしたことは無いのは知ってるさね。だまって受けてな。」
「ありがたいけど..」
「まぁ、様子を見に来るのは週に1回程度。んじゃ、お暇するよ。」
「結局帰るんかい!」
「シンは怖いもの知らずね。オバチャンにツッコミ入れるのなんてシンぐらいよ。」
『..ねぇ?シン?』
「ん?あぁ、お前の母さんはこっちのシルフィだ。血は繋がってなくてもお前のことが可愛いと。むしろ、血が繋がってなくて良かったと。俺のドジがうつらなくてな。」
『さっきから何を言ってるのか分からない。』
「んで、スミレはなんて?」
「ごめん訳すの忘れてた。」
「ほんとにドジなんだから..」
『えぇっとな。まず、さっき帰ったのがオバチャンと言われる人だ。今こっちを見ているエルフが俺の嫁さん。今は、お前の母さんだ。いいな?』
『分かった。けど、いていいの?俺は、夫婦の邪魔はしたくない。』
「なんて?」
「夫婦の邪魔をしたくないからほんとに娘になっていいのかとよ。」
「いいに..いいに決まってる!」
そう言い、シルフィはスミレに抱きつきそのまま抱っこした。その目に少しの涙を見せて。
「ついでに言うとこの子は虐待も奴隷も関係ない。少し泣きやすいと言うぐらいかな。あと、明日に神殿に連れて行く。そこで、言語習得のスキルを買おう。」
この世界ではスキルを売買しており、言語習得のスキルはレアに入る。
ノーマルでは、日本円で1万円。
レアでは、10万円程の価値がある。レアまでは市民でも手が出る範囲である。
これが可能なのは、スキルを生み出すことが出来るように神に捧げ物をする事により、スキルを習得する宝珠が渡されそれを売買しているのである。
「へぇ、シンもまともなことを考えれるのね。」
「流石に泣くぞ?」
またもや馬鹿夫婦っぷりを発揮した。スミレは、体がまだ幼いため陽の当たるリビングにいるため体がポカポカと暖まり寝た。