我が子のために動こう..
「ねぇ?シン?」
「ん?」
「早く起きなさい!」
「なんだよ?」
「スミレは?」
「さぁ?」
「早く探して来て!」
「ん?いるぞ?俺のベッドの中に?」
「ぇ?ほんとだ..ならいいけど寝てるわね..」
「まぁ、そろそろ起きるだろ?それより、朝飯作らないか?」
「そうね!任せて!」
「お前には作らせねぇよ!この子にトラウマを植え付ける気か!」
「私ショック!」
「下手だからといって練習しなかったお前が悪い..」
「こんなことならしていたのに!」
「自業自得..んじゃしてくるからスミレ宜しくな?」
「分かった..可愛いわね..」
「お前も可愛いよ?」
「ちょっと何言ってるの!」
突然言われたためかシルフィは、顔を赤くし慌てて両手を左右に振って誤魔化そうとしていた..なのに..
「可愛いよ?シルフィ..」
「ちょ、ちょっとスミレもいるのよ!」
「フフフ、アハハハハハハ!」
「からかったな!」
「んじゃ、料理してくるから!後で呼ぶよ!」
「逃げるな!」
シンはドアをすぐに閉め調理場に向かって行った。シルフィの顔を赤くなるほど照れさせるという“いつもの日常”をおくったいた。
「何してるんだ!子供が寝てる横で!それでも親かね!」
「「す、すいません..」」
オバチャンが入ることにより、2人は大人しくなった..
「りょ..料理してきます..」
「待ちな!料理は今日からシルフィが担当しな!女だからではなくあんたもさっき言ってたろ!料理は私が教えるから..いいかい?」
「い、いいの?オバチャンも忙しいのに?」
「私はお節介が趣味の近所のオバチャンよ..いいから甘えな..な?」
「分かった..スミレに美味しいと言われるように頑張るわ!」
「んじゃ、俺は、スミレを見ているから宜しくな?」
「そうさね、あんたも父親だ添い寝ぐらいしてあげな?」
「あいよ..んじゃ。オバチャン宜しくな?」
「言われるまでもないよ?」
「んじゃ、料理を自慢できるように努力してくるから!」
「そりゃ、そうだ..んじゃ、頑張れ..」
オバチャンとシルフィは、キッチンに向かって行った。そして、シンはスミレのそばに行き添い寝をした。
「しかし、この世界の言語を習得するスキルが不発か..俺の世界の俺の国..日本ならいいが..違うなら教えるのにも苦労するな..しかし、この世界と関係ない国は、自分の国だったとしても翻訳されないからな..翻訳無しでは話せないからといってスキルに頼り続けたのが失敗か」
シンとシルフィは、これまで壁にぶつかる事もなく、そして、英雄だからと自信が過剰になっており、自身向上の意欲を失っていることに気づいた..
自身らが愛しいと思える娘を保護してその娘のために出来ることが少ないと気づいてからは動くのは早かった..
シンは、スキル無しでの全盛期と同じレベルに立てるようにこれは、喋るということから飛躍してしまっただけしかし、英雄は更に高みを目指す。
シルフィは、家事を全てこなせ教えれるようになり、年頃になったスミレに家事を教えて上げて2人で料理をしたいと思ったからこその行動だった。