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七夜の悪夢  作者: 高槻
3/7

第三夜

教室に入った途端、冷たい視線を受けた。


私の机だけ、妙に離されていた。


誰も挨拶なんて、してくれなかった。


           

廊下で誰かに、すれ違い様にウザいと言われた。

          

靴が、使われていない、蜘蛛の巣の張った下駄箱に移されていた。

          

          

呪いの手紙が届いた。

          

授業で当てられて答えることが出来ないと、教室の隅から笑い声が聞こえた。


給食に、消しゴムの(かす)を入れられた。

          


涙なんて、もう出ない。



机に落書きされているのに気付いた。


シャーペンで書かれた、侮蔑の言葉。

          

放っておく事にする。

          


なんだか、もうどうでも良かった。



こんな状態になったのは、私が世渡り下手で口下手で人見知りが激しくて、気の利いた言葉の一つも言えなくて。


それから、それから――――

          


・・・自分の駄目な部分なんて、いくらでも出てくる。

          

          

そんな性格の私が、これから上手く生活していけるとは、到底思えなかった。

          

          


明るい未来を想像すら出来ない私は、自分の手で自分の未来を閉ざした。

     


          


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