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だって仕方ないでしょう?

だって仕方ないでしょう?

作者: 睦月 葵

 

 ワールドカップで寝不足続きの今日この頃。

 仕事中にあくびを噛み殺すのも、頭がぼんやりするのも、休憩中に彼がどの試合の話をしてくるのか、ワクワクするのも仕方ないでしょう?





「ねぇ、やっぱりキーパー?」


 って声をかけられたのは、いつだったか。

 突然だけど、結構な頻度で今までも同じ事を言われて来たから、


「あー、兄はね。アディダスの帽子かぶってたよ。私はマネージャーやってたけどね。」


 そう答えれば、大抵の人はそうだよなって顔をして、


「若林じゃ仕方ないもんな。」


 って言うんだった。

 彼は、


「だよな。俺はヘディングばっか期待されたし。」


 こんな会話を重ねるうちに、仲良くなっていったんだ。

 同期の石崎とは。

 兄がキャプテン翼世代だったから、私も一緒に見ていたし、キーパーの若林くんはかっこ良かったけど私は岬くん派だし。

 顔面ディフェンスの石崎はないなーって思ってた。






 けれど。

 現実の石崎は、面白くてしかもいいやつで。

 好きになるのだって仕方ないでしょう?

 だから、


「今日の試合勝ったらさ、お祝いでご飯食べに行こうよ。」


 って石崎に言われて、驚いたし、あまりにも嬉しくて首を縦に降るしか出来なかったのも仕方ない。

 だって二人きりなんて初めてだし。

 今回のワールドカップが始まってから、試合中だけでなくLINE出来るようになったし、職場では休憩中に石崎がたくさん話しかけてくれるから、試合見逃せないし。毎日ドキドキです。


 キャプテン翼さまさまです。







 と、言うわけで。





 今日のポーランド戦どうしても勝ちたいです!

 お願いします、サッカーの神様。




 なんて、とっても不純な動機だけど、仕方ないでしょう?




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