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30代からの婚活デビュー  作者: あまやま 想
第16章 婚活は所詮、手段に過ぎない?
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婚活は所詮、手段に過ぎない?⑤

 定刻よりも少々遅れて会場へ向かうと、既に十名ほど集まっていた。ここでは特定の交際相手を見つけると言うよりは、不特定多数の人々と仲良くなることを目的に行われる。


 社会人になると、仕事以外で知り合う機会もなくなり、どうしても視野が狭くなる。こう言う機会は本当に重要だ。それにここで仲良くなって、ここから恋愛関係に発展することもあるようだ。


 お互いに前のめりな合コンやお見合いパーティーよりも、このようなスタンスの集まりの方が田井島には合っている。早速、フィリピンで鍛えた英語で話す。やっぱり、見知らぬ人と仲良くなるのは気持ちいい。


 田吉もブロークンではあったが英語はある程度できるようであり、十代の女子大生とばかり電子辞書をひきながら話している。


 ああ、こう言う所がダメなんだよな…とも思った。しかし、世の中は何一つ思い通りにならないと、部屋にこもっていじけているよりかはよほど健全かもしれない。浮気性の所は一切マネしたいとは思わないが、何事も前向きな所はどんどん見習っていきたいものである。


 十月になり、夜になるとすっかり冷え込む。秋分を過ぎて、日も短くなり、六時過ぎには外はもう真っ暗だ。しかし、会話は夜が深まるにつれて、ますます会話が盛り上がっている。出入りも自由と言うことで、次の飲み会へのつなぎとして最初に顔を出して、六時過ぎには早くも帰ってしまう人もいる。


 また、夜はこれからだと他の所の予定を済ませてから顔を出す人も多い。いつしか参加者は二〇名近くになり、一つのテーブルには納まらなくなった。田吉は両隣に金髪の女子大生をはべらせていた。一体、何の話をしているのだろうか? おっさんがやたらと…


「トゥレイン、ドライバー。レッツプレイ、ゴー、ウァットエバー、バイ、トゥレイン」


と連呼している。きっと、仕事の話をしているのだろう…。と思っていたら、電車でGOの話をしていたと後から知った。

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