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30代からの婚活デビュー  作者: あまやま 想
第12章 田吉のセッティング
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田吉のセッティング⑧

「あらっ、私ったら、つい、熱くなってしまって…。大きな声を出して、ごめんなさい…」


と言って、そそくさと逃げるようにトイレへと行ってしまった。よほど、恥ずかしかったようである。糀谷と立合橋が田井島に何があったの…と聞いてきたので、かいつまんで事の顛末を説明する。


「何で、こんな所で、そんな話をしますかね…」


「糀谷さん、そんなことを言われても…。別にしたくてしたわけでもありません。成り行きですよ…」


「だから、成り行き任せにした田井島さんが悪いんですよ。さりげ無く、会話の流れを作ってあげないと…」


 立合橋貴子が口を挟む。それにしても、なぜ初対面の二人から会話のことでダメ出しをされないといけないのか?


 やはり、自己紹介で初心者とはっきり言ったのがいけなかったらしい…。このままでは、糀谷と立合橋の二人からダメ出しされているうちに合コンが終わる。


 このままでは、らちがあかないので、トイレに逃げる事にした。貴重なトイレ休憩である。そして、トイレから戻った後の席選びも重要に違いない。


「さっきは、すみませんでした…」


「いや、こちらこそ、変な事を聞いて申し訳ありません」


 トイレに向かう途中、トイレから戻って来た四位とすれ違った。すれ違い様に、彼女が謝って来たので、田井島はホッとした。会話は二人で作るものである。会話の責任を全てなすり付けられても困る。二人の共同責任だ。


 それから、再びトイレへと歩を進める。トイレに着くと、お腹に急な激痛が走った。そのままお腹を下す。これまでの緊張のせいだろうか…。参ったな…。これは大変なロスである。


 悪い物を出して、急いで席に戻った時には、店員が飲み物のラストオーダーを聞きに来ていた。他の人々はすでに注文した後だったので、田井島はジントニックを頼んだ。すると、突然後ろから肩を叩かれた。こんなことをするのはおっさんしかいない。


「おい、田井島、お前、腹の調子が悪いのか?」


「そうなんですよ。田吉さん…。こんな時に限って…。もう災難ですよ…」


「とりあえず、一番奥に座っておけ。俺が一番手前に座るから…」

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