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30代からの婚活デビュー  作者: あまやま 想
第12章 田吉のセッティング
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田吉のセッティング③

「よっ、マー君!」


「あっ、柚木さん!」


 まさか、柚木がここに来ているとは思わなかった。あとの二人の女性は柚木の知り合いのようで、二人から、


「結鶴ちゃん、知り合いなの?」


「そう言えば、今日は柚木さんのセッティングした会でしたね」

などと言われていた。どうやら、一人は柚木の友達か同僚、もう一人は柚木の後輩のようである。


「ちかちゃん、四位さん、こちらが男性陣のセッティングをした田吉君で、私の昔からの知り合い…。もう一人は先週の合コンボーリングでたまたま知り合った田井島君…マー君で呼んであげて」


「結鶴ちゃん、そちらの方々も教えてくれ…」


 さすが、田吉のおっさん、やることにそつがない。こちらとしては女性陣の情報が知りたくて仕方ないのだ。柚木がそれぞれ、千原ちかは英会話教室で知り合った人、四位しずえは大学で柚木の助手をしているとのことだった。


 あとの二人は別の知り合いが声をかけたらしくて、どんな人が来るのかよく分からないとのことだった。それは男性側も同じで、田吉が知り合いに声をかけてもらった三人らしい。


 田井島も田吉の職場の同僚の代わりで呼ばれたらしい。それにしても、合コンと言うのは独自の人脈がなければ、その存在にすら気付くこともできないようだ。


 七時直前に男性三人と女性一人が相次いで来た。しかし、あと一人の女性が時間過ぎてもやって来ない…。まさかのドタキャンか? そう思ったら、七時を五分過ぎた頃、肩で激しく息をしながらやって来た。


「遅くなって、申し訳…ありません…。その、道に、迷ってしまいまして…」


「いや、大丈夫ですよ。ちょうど、今から乾杯するところでしたから…。とりあえず、生中でいいですか?」


 田吉の問いかけに、小柄の女性は息も絶え絶えになりながら頷く。この子、確か…モー娘のあの子に似ている。あの小柄でワイドショーとかによく出ているワイプの女王とか呼ばれていた。


 う〜ん、誰だったかな…。あっ、矢口だ。矢口真里に似ている。それにしても、まずは息を整えてもらわないと…。おしゃべりもろくにできない。


「それでは、皆さん、今日は楽しく飲みましょう。そして、素敵な彼氏・彼女をゲットしましょう。それでは、乾杯!」


「乾杯!」

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